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奥秩父:雁坂峠の昔路 2025年4月26日(土)〜27日(日) |
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| 今回のGWの山歩きは雁坂峠。 少し前に読んでいた、山田 哲也さんの奥秩父の本に魅かれて、また奥秩父もいいかな、と思ったので。 以前秩父側から歩いたときは突出峠/樺小屋のコースでしたが、この時期の残雪が手に負えなかったので、今回は一つ南側の黒岩尾根を歩くことにしました。全体的には南斜面に付けられた路なので、雪の心配はなさそうです。 問題は雁坂峠へ入る路。 あれこれと考えあぐねた挙句に、落合から歩き始め、まだ歩いていない石保戸山を越えて、林道を笠取小屋へ向かうことに決めました。 これなら、二日目の朝、気持ちよい時間を古礼山稜線歩きに当てられます。 笠取小屋の水場はおいしいし、テント場も気持ちよさそうだし、楽しみなテント山行になりそうです。 | |||
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第1日目: 落合(0930)→高橋(0950)→新犬切峠(1035-40)→二本楢(1155)→指入峠(1200-05)→石保戸山(1245) →鳥小屋分岐点(1330)→ヤブ沢峠(1420)→笠取小屋(1450) |
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| 落合へのバスの時間に合わせて、少しゆったり目に塩山に到着。 十五人程の乗客は、柳沢峠で数人降りただけで、残りは落合に向かいました。 先ずは車道をたどって新犬切峠へ。踏み跡を拾って稜線に上がりました。 稜線の防火帯を忠実にたどると、二本楢のピークから目指す石保戸山が見えています。 一旦指入峠に降って、登りは楽な方に路をとったら、山頂に寄らずにまいてしまいました、失敗!。 左手から林道を併せた後、しばらくで鳥小屋分岐点に。 ここまでくれば、笠取小屋までは林道をたどるだけなので楽チンです。 笠取小屋のテント場は五十を超えるテントで埋まっていました。 | |||
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| 夕方6時にテントを抜け出して、分水嶺近くで写真撮影。 あいにく富士山の方向には雲がかかってダメでしたが、西方国師のタル付近への陽の入りを眺めることができました。 それにしても一人占めとはもったいない位、他の人は?。 | |||
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第2日目: 笠取小屋(0500)→雁峠(0520)→燕山(0610-15)→古礼山(0710-15)→水晶山(0755) →雁坂峠(0820-25)→雁坂小屋(0840-45)→黒岩(0920-40)→あせみ峠(11155)→豆焼橋(1305) →川又(1420) |
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| 翌朝、陽の出前にテントを撤収して、分水嶺で写真撮影です。 一面雲一つない空なので、主役は富士山ですね。 | |||
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| 撮影後、雁峠から燕山への登路に向かいます。 標高差200m少しの急登ですが、今日の大きな登りはここだけなので覚悟を決めて歩きます。 稜線に出たところで、富士山と、遠くに、雪を冠った南アルプスの稜線が迎えてくれました。 辛抱強く稜線をたどり、古礼山から水晶山へ。 緩やかに登り返したところが、雁坂峠です。右手(東側)に路をたどって、雁坂小屋で一休止、としました。 | |||
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| 雁坂小屋を後に、黒岩尾根コースを歩いたのですが、埼玉県より「通行止め」とされているので、掲載は控えます。 必要と思われる方はご連絡いただけますでしょうか。 | |||
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| 登山道から林道に変わって、豆焼橋を渡ったら、川又までの車道歩きが待っています!。 川又バス停に到着したのは発車5分前。立派な観光トイレで手/顔を洗えたおかげでサッパリしました。 乗客一人で発車したバスは、途中途中で登山客を拾って三峰山口駅へ。 ここまでくれば、後は電車を乗り継いで、八王子まで帰り着くことができますね。 | |||
| 初日は風もあり雲が多くて、時折小雪が舞う生憎の空模様でしたが、二日目は快晴の青空の下、山歩きを楽しみました。 燕山/古礼山/水晶山の稜線は、もう雪もなく、春の装いで歩くことができました。 稜線からみる富士山を始めとする山々、そして遠く南アルプスの稜線(聖岳〜北岳)を望むことができたのですから、久しぶりの感動でした。 | |||
| 日中の歩きは十数℃と暖かでした。燕山まで登った後は、ジャケットを脱いでシャツで歩いていました。 最低気温こそ氷点下にはなったものの、笠取小屋のテント場は樹林帯に守られているからでしょうか、テント内は最低でも4,5℃と寒さに震えるようなこともなく、水を凍らせる心配もなく、快適なテント泊でした。 | |||
| 雁坂峠から秩父に抜ける昔路。前回突出尾根を歩いたのが2012年だから13年前。 その時に「黒岩尾根のほうが歩きやすかったのに」と聞いていたので、今回黒岩尾根をとったのですが、 この13年の間に路が荒れたのでしょうか、結構気を遣う路だったように思います。 事前の調査不足で、昨秋に「通行止め」になっているのを知らず、歩いてしまいましたが、路肩に注意しながら細い路をたどるような路でした。 さらに春先は落ち葉で埋もれていて、滑らないよう細心の注意が必要であり、とても安心して歩くことのできるコースではないと思います。 | |||
制作:加藤 輝男 2025年4月28日
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