リベンジの八ヶ岳:御小屋尾根 2024年7月4日(土)〜5日(日) |
地図はこちら | ||
昨夏行かれなかった御小屋尾根。 いつ行こうか逡巡していたのですが、海の日の三連休の天気予報が思わしくないので、急遽実行に移すことにしました。 登山計画書は昨年のものの日付を書き直すだけ。 6日(土曜日)の雨予報が気になったけれど、夕方4時頃だったので、それまでに行者小屋に着いてテントを張ってしまえばいいや、と装備を準備しました。 昨年も午後1時過ぎには着いていますし、ね。 | |||
第1日目: 美濃戸口(1000)→美濃戸(1045-55)→行者小屋(1325) |
|||
珍しく始発電車ではなく、美濃戸口へのバスに合わせて電車で茅野駅に。バスを美濃戸口で降りて歩き始めました。 この路は何度目でしょうか。うれしいことに、美濃戸で阿弥陀岳を見つけました。 南沢へ入り、どんどんと高度を上げ、息を切らしながらも行者小屋に到着。 テントの受付をしていたら、ポツポツと雨が降り始め、止んだのは午後3時30分頃。 その後も周辺はガスの中で、夕景の写真も撮れません。明日に期待するしかないですね。 | |||
第2日目: 行者小屋(0330)→中岳のコル(0435-40)→阿弥陀岳(0515-45)→不動清水(0650-55)→御小屋山(0735) →登山道入口(0820-25)→美濃戸口(0840) |
|||
未明?の3時にテントを撤収して、阿弥陀岳に向かいます。 今回は、直接中岳のコルへ。いつもは文三郎道なので結構新鮮に感じました。 樹林帯を抜けると、背後に横岳のシルエットが見えてきます。 荒れ地を過ぎて中岳のコルに到着、一息の後阿弥陀岳へ向かいます。 ハシゴや鎖・ロープを通過している時に赤岳展望荘からの陽の出になりました。いいなぁ・・。 いくらか傾斜が緩やかになって、山頂の岩場が見えてきたら、少しで阿弥陀岳の山頂に到着です。 主稜線から離れているので横から見る構図となり、赤岳が荒々しい姿を見せています。 また、切れ込んだキレットや権現岳の向こうに富士山を見るのは楽しいですね。 四囲の展望のパノラマ写真を撮った後、誰もいない山頂で朝食としました。 | |||
阿弥陀岳を後に西へ御小屋尾根へ。摩利支天の岩峰を越えて、ロープ頼りの急降下の路に入ります。 遠くに美濃戸山荘を見ながら、一頻り下り歩くと、周囲は樹林帯に変わり、展望台を過ぎて、しばらくで不動清水の分岐になりました。おいしい水でした!。 樹林帯の中に続く路は、傾斜も緩んで、気持ちよい路でした。 やがて御小屋山へ。そのすぐ先で、船山十字路への分岐を分けて、右へ美濃戸口への急降り。 降りに飽きた頃、路は遊歩道?に変わり、やがて登山口に到着。 ここから車道で別荘地を抜けると、昨日出発した美濃戸口です。 | |||
何故かバスの時間を間違えて、バスの時間まで一時間以上も、アレッ、急ぐんじゃなかった!?。 陽射しがあったので、露に濡れたテントを広げて乾かしていました。 茅野駅からはいつものように各駅停車、ガッラガラの座席でゆったりと読書の時間です!。 八王子駅に着いてみれば最高気温38℃の予報で、自宅までの十数分を歩いただけで大汗になってしまいました。 | |||
久しぶりに楽しみ歩いた阿弥陀岳でした。 主稜線から離れていることもあり、岩場の荒々しい横岳・赤岳を横から見ることになって、迫力満点です。 また、キレット越しの富士山も大好きな構図ですし、少し変わって見える三ツ頭・権現岳・ギボシ、さらにその右奥に見える南アルプス北部の山々、と飽きることがありません。 右に回れば、御嶽山、乗鞍岳、そして山稜の連なる北アルプスのパノラマ。 雪山の頃は厳しいかもしれませんが、赤岳から中岳で降りずに、ちょっと足を延ばしてみようと心に誓いました。 | |||
これでようやく宿題が一つ片付きました ^_^//。
三度目の阿弥陀岳、二度目の御小屋尾根、と爽快な歩きができたでしょうか。
二十年前、登山者とは誰にも会わなかった(*)御小屋尾根なのに、今回は20人近くの人とすれ違ったでしょうか。
中には「初めて八ヶ岳に来ました」って人もいましたから、なんか不思議でした。
帰宅後検索したらかなりの数のコース記録を見つけましたから、結構ポピュラーになってきたようです。
それも阿弥陀岳日帰りの方もありましたが、標高差1300mのコースを7−8時間で日帰りするのは、本当に大変だし、なによりこんないい山を勿体ないなぁと思います。
阿弥陀岳から赤岳をもっと楽しんでみませんか。 *「御柱」の下見に来た地元の人達とすれ違っただけでした。 |
制作:加藤 輝男 2024年7月11日
Copyright © 2024 by Teruo Katoh