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上越国境:谷川岳を縦走、再び
2021年8月11日(水)
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 せっかくの夏休みだというのに、毎日のように雨雲が拡がっています。 台風通過後、晴れマークがのぞきそうな一日を、どこへ行こうか、と頭の中をかき回して、谷川岳を思い出しました。 二十数年前に、日帰りで土合から土樽まで歩いています。 さすがに体力低下を考えて、往きはロープウェイを使って天神平へ、 2時間近くをショートカットできるので、土樽の登り最終電車にも十分間に合うだろう、と計画書を作成しました。 水上と越後湯沢の天気予報を何度も確認した上で、決行です。

 土合駅(0835)→土合口(0900)⇒ロープウェイ⇒天神平(0930)→分岐(0945)→熊穴沢避難小屋(1000) →肩ノ小屋(1105)→トマノ耳(1115)→オキノ耳(1125-30)→一ノ倉岳(1230)→茂倉岳(1255) →茂倉岳避難小屋(1305-30)→矢場ノ頭(1420-25)→分岐(1550)→土樽駅(1615)
 始発電車を乗り継ぎ、土合駅で下車。486段の階段を上るとようやくで改札口です、フ〜〜〜。 土合口まで歩き、ロープウェイで天神平へ、尾根沿いの路を谷川岳へ向かいます。 熊穴沢避難小屋を過ぎると、傾斜が強くなり、ところどころに岩場も出てきました。 展望のよい天狗のトマリ場で一息ついて、天神のザンゲ岩を越えると、肩の広場ももう少しです。 人の多い肩の小屋をやり過ごして、山頂の路へ。一息で、谷川岳の標識のあるトマノ耳に到着しました。 でも、一面ガスの中で何も見えません・・・。
天神平を出発! 天神峠からの路を併せる 谷川岳の展望、稜線は雲の中 熊穴沢避難小屋に到着
谷川岳へ向かう路 '天神平を振り返る ヒメシャジン? あとひと踏ん張り!
肩ノ小屋に到着 タカネコンギク??
 オキノ耳についても一面真っ白、は変わらず。 気を取り直して、一ノ倉岳へ向かいます。一気に人気がなくなりました。 岩場の路をたどってノゾキを過ぎると、少しばかりの急登で一ノ倉岳に到着。 岩場から解放され、笹原に変わった路は、やがて茂倉岳にたどり着きました。 立派な茂倉の避難小屋で大休止、靴を脱ぎ捨てて、板間に落ち着いて、ゆったりした気分で昼食としました。
ミヤマアキノキリンソウ? 谷川岳トマノ耳 ハクサンフウロ オキノ耳へ向かう
谷川岳オキノ耳 ハクサンオミナエシ ミネウスユキソウ? 奥ノ院の鳥居
奥ノ院 岩場は続く 足元に岩峰がのぞいた ノゾキ、ガスで何も見えない
岩場を越えて ピークが見える もう少しでピーク 一ノ倉岳に到着
イワショウブ? キンレイカ? タテヤマリンドウ? タカネヒゴタイ?
ピークへの登り やっと茂倉岳 足下に土樽駅が見える
 稜線の笹原に付けられた路をたどると、矢場ノ頭に。 珍しくガスが切れ、大喜びで、忙しく四囲の山々の山岳同定をしていました。 矢場ノ頭を後にすると、少しで樹林帯に入ります。木の根や倒木があって、結構歩きにくい・・・。 ドンドンと標高を落とすと、ところどころ滑りやすい個所も現れてきました。 長い降りにあきた頃、左手側に車の騒音が聞こえるようになれば、もうすぐで登山口です。 林道・舗装路をしばらくたどり、土樽駅に着きました。
茂倉岳を振り仰ぐ ミヤマニガナ? 芝倉岳の稜線 ツルリンドウ
ミヤマホツツジ 矢場ノ頭にて パノラマ(1)−茂倉岳 パノラマ(3)−万太郎山
パノラマ(4)−仙ノ倉、手前は吾策新道 急坂の続く茂倉新道 登山口の指導標
 二時間近くを駅の待合室で過ごして、上り最終電車で水上へ。 夕食を、とも思ったけれど、駅前の店は全部シャッターが下りています。 急いで引き返して電車に乗車し、高崎へ出て、夕食をいたただいて、八高線で八王子に帰り着きました。
 
 天気の優れない、今回の夏休み。 水上と越後湯沢の天気予報を何度も確認して出かけたのですが、稜線はガスの中で一面真っ白、でした。 微風というには少し強い風は大汗の体には気持ちよかったし、雨に降られることはなかったので、善しとするしかないとはわかっているものの、それでもやはり展望の写真が欲しかった・・・。
 二十数年前の縦走では、巌剛新道から登り、茂倉新道を土樽駅に降りるコースで、歩行時間9時間で歩いていました。 午後6時過ぎの電車を逃すと帰れなくなるので、これを逃すわけにはゆきません。 体力が落ちているだろうことを想定して、登りにロープウェイに変更しました。 しかし、歩いてみれば、土樽駅に着いたのは午後4時過ぎ、と予定の電車の2時間近く前、でした。 楽天的に考えると、ロープウェイを使わずに済んだかもしれませんが、それでも時間に急かされて歩くのは非常に大変なので、これでよかったのかな・・・?。
 青春18切符を握りしめて、早朝5時前の電車に乗車、帰り着いたのが23時だから、18時間かかっています。 一日が永いわけですよね。

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制作:加藤 輝男 2021年8月12日
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