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静かな都県界尾根を歩く
2021年5月23日(日)
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 「晴れ」を期待できそうな週末。 どこか静かに歩くことのできる路を、と記憶をかき回して拾い上げたのが、長沢背稜。 新緑の時期にのびやかな尾根を歩くのは楽しいですね。 全部を歩くには山中泊が必要なので、後半部?の一杯水から蕎麦粒山、日向沢ノ峰をへて棒ノ折山へと至る 尾根を歩くことにしました。 この尾根路を歩くのは久しぶり・・?、でもないか。 奥深いコースなので、だいたい十時間と見込んで、始発電車で出発します。

 東日原(0655)→一杯水避難小屋(0845-55)→仙元峠(0950)→蕎麦粒山(1005-10)→日向沢ノ峰(1045-1100) →長尾丸山(1220)→棒ノ折山(1315-20)→百軒茶屋(1400)→川井駅(1505)
 はっきりしない天気予報の中を出かけたのですが、青梅を過ぎたあたりで一面のガスになりました。 今日は晴れることはないな、と覚悟を決めて、奥多摩駅からのバスを東日原で降りて、歩き始めます。 しばらくしてもうすぐ尾根というところで、樹間に陽射しが入ってきて、息をのむような光景になりました。 今日は晴れないまでも、雨に降られなければいいのですが・・・。
東日原の登山口 フタリシズカ 陽光が射し込む 新緑をぬって歩く
まむしぐさ? 尾根に戻る、この辺りで登りの半分 ミツバツツジ シロヤシオツツジ?
ヤマツツジ 一杯水避難小屋に到着
 一杯水の避難小屋で一休止の後、一杯水の水場を過ぎて、新緑の中の歩きが始まります。 水源巡視道なので、尾根につかず離れず、ほぼ水平につけられた路は歩きやすいですね。 指導標に導かれて仙元峠へ。下って小さく登り返したら、蕎麦粒山に到着しました。 再び登り返すと桂谷ノ頭。ここからはのびやかな尾根歩きになって、日向沢ノ峰の分岐点になりました。
のびやかな尾根が続く 仙元峠へ登る 仙元峠の祠 蕎麦粒山にて
蕎麦粒山からなおも稜線を歩く タチツボスミレ 桂谷ノ峰への急登 なおも水源巡視道
都県界尾根の分岐点 日向沢ノ峰北峰へ 雲間に蕎麦粒山
 分岐点からは急坂の大降りが続きます。山なし山?にたどり着いて、一息つくことができました。 ここからはアップダウンの少ない路に変わります。 長尾丸山を過ぎ、ひと山を越え、緩やかな坂路を登り詰めると、やっとで人だらけの棒ノ折山に到着しました。 北東面の展望も雲が多いかな・・・。
またまた木段 ヒメレンゲ?? 長尾丸山 棒ノ折山に到着、人が多い
展望1 展望2
 百闥ラョへは、杉林の中の急降りから始まります。 もうイヤッという程歩いたら、左に尾根を外れ、やがて山ノ神に。 山葵田を抜けて、橋を渡ると、百闥ラョに到着です。 清東橋についてもバスは約3時間後!。あきらめて川井駅までの路を歩くことにしました。
植林の中を急降下 ガクウツギ 山ノ神 百軒茶屋
 川井駅から乗車した電車はまだ空き席がありましたが、次の御嶽駅で満席以上に。 それでも座っていられた気楽さで、最寄り駅へ帰り着きました。
 
 新緑の中の奥多摩、山歩き。 水源巡視道を歩く、一杯水〜蕎麦粒山〜日向沢ノ峰は、登り降りもあまりなく、 水平につけられた歩きやすい路です。 新緑の中、晴れてくれれば、と想いながらも、陽射しがあればあったで、大汗となって文句を言ってたのかもしれません。 柔らかな新緑には、強い陽射しより、薄曇りの空が似合うのかも。 展望はないものの、微風があって、軽快に気持ちよく歩くことができました。
 5月も終わりでもあり、花はそれ程多くはなかったのですが、思いがけなかったのが三色のツツジ。 ヤマツツジの赤、ミツバツツジのピンク、シロヤシオツツジの白。 水源巡視道をはじめ、尾根・稜線を歩く路脇で多く見かけました。 加えて、新緑の浅緑。自然の息吹!を愉しめた一日でした。
 しばらくぶりに出かけた奥多摩。 思っていたより人出があって、東日原行きの始発バスでも二十数人、といつもと変わらない位の乗車率に感じました。 帰りに立ち寄った立川の登山用品店の店員さんも「もういつもと同じくらい人が出ていますよ」 との話。 人出の少ないコースを選び出していたつもりですが、気にしてもしようがないのかな・・・。

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制作:加藤 輝男 2021年5月30日
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