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十国峠・四方原山・茂来山
2021年4月30日(金)〜5月1日(土)
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 「十国峠へ行ってきました」とのメールに、何回か古えの峠路を歩いていたのを思い出しました。 久しぶりに峠越えの路を、と十国峠に決定し、せっかく十国峠まで行くのだから、と 近くにある四方原山と茂来山をつなげます。 GWの連休に入り、天気予報を確認して、テント装備の一式で、出発!

第1日目:
 白井入口(0935)→林道終点(1130)→旧道入口(1235)→水ノ戸(1300-15)→十石峠(1345-55)→p1531m(1430-35)→分岐(1525)→栂峠(1540)→分岐(1555)→林道(1730)→四方原山(1800)
 電車とバスを乗り継いで、上野村ふれあい館に着いたのは朝の9時30分!。 身づくろいをして出発します。 山上集落の白井に上がり、白井関跡を通り過ぎて、旧道に踏み込みました。 昔の峠路は、登り降りも少なく歩きやすい路ですが、沢を越えるあたりから傾斜が増してきます。 ガレを2ヶ所ほど巻くと、しばらくで林道に突き当たりました。 この林道をたどり登り、尾根の路になり、通行止めのR299に入ると、少しで水ノ戸の水場です。 天望山を越える予定だったのですが、変更してR299を歩き十国峠へ向かいました。
白井入口へ 展望が開けた 神社にお参り 古えの十国街道をゆく
小尾根を通り抜ける 峠で見つけたお地蔵様 南面の展望、三国山? ネコノメソウ?
お地蔵様、十国峠にて 十国峠から登山道へ
 十国峠から山路に入り、上信国境沿いに尾根(と林道)をたどります、 四方原山との分岐にザックをデポし、栂峠を往復してきました。 この分岐の林道にテントを張ろうか、とも考えたのですが、四方原山に届くかもしれないと期待して、登山道へ踏み出します。 枯葉に埋まった巻き路?は尾根をつかず離れず延びていますが、登り降りがない分現在位置がつかめない・・・。 それでも、ちょっとした岩場?の向こうにようやく四方原山を認めました。 鞍部で林道に降りたのですが、取り付きが見つけられません。 なだらかな山頂部なので、しゃにむに突っ切りましたが、小雨のパラツキもあって時間切れとなり、 山頂近くの古い林道跡に急いでテントを張って、シュラフに潜り込みました。
指導標で栂峠へ ヒメイチゲ? 指導標はあるが・・・ 四方原山との分岐
栂峠のお地蔵様 栂峠にて 林道を捨て四方原山へ 稜線脇の巻き路?
四方原山を望む 古い林道に出る
第2日目:
 四方原山(0500)→地蔵ノ頭(1525)→休憩(0620-50)→赤羽ノ頭(0700)→茂来山(0815-25)→稜線(0855)→まきざわ橋(0920)→館(1000)→海瀬(1035)
 未明、テントを撤収し、四方原山の山頂へ。 3,4分で山頂と、踏み跡を見つけることができました、よかった・・・。 稜線を歩く路は落葉に埋もれていたりで踏み跡が薄いので、ウロウロしながら稜線を大きく外れない様に注意します。 古い林道が交差したりしていると歩きやすいのですが、引き摺られ歩きすぎると迷います。 それでも、降って登って、を数回こなすと、赤羽ノ頭に到着。 尾根を外れないように注意しながらも、P1662mを越える頃には茂来山を見つけました。 登山者記録帳の置いてある肩のすぐ脇が、今回の最高峰の茂来山です。 北に浅間山、西に八ヶ岳、南に御座山、と展望の山なのですが、薄雲が上がってきて展望が台無しでした。
四方原山山頂 茂来山へ向かう 陽が出ると何故か嬉しい お地蔵様
北に浅間山遠望 茂来山が近くなる 雪の八ヶ岳の展望 茂来山山頂にて
 茂来山山頂を後に、北西の小尾根に向かい、霧久保沢への路を分け、急坂をドンドンと駆け下ります。 P1456mの手前で路は左に折れて、山腹のジグザグをたどり降ると槙沢の源頭へ。 しばらくで駐車車両のある林道に出会った後は、舘へ、海瀬へと歩き進みました。
茂来山からの降り路 稜線分岐 ヒトリシズカ ニリンソウ
ネコノメソウ イチリンソウ
 海瀬駅は住宅の影にあるひっそりとした無人駅。 「予定より早い電車に間に合った」と喜んだのですが、なんと小海駅止まり。 小海駅前でたっぷりの時間で昼食をいただいた後、小海線の電車を小淵沢駅で高尾行きに乗り換えて帰ってきました。 小海あたりからは時に窓ガラスに水滴が落ちてくる不安定な空模様。 それでも八王子にまでは雨になることはなかったのですが、 自宅に帰り着いてホッとしていると、いきなり雷鳴が!。早く帰ってきてよかった・・・
 
 秩父、上州と甲州、信州を越える古の峠路。 これまで、雁坂峠、三国峠/十文字峠を歩いています。今回は、上州万場と信州佐久を結ぶ十国峠。 車道が峠を越えているので、古くの想いに浸りながら、というわけにはゆかないものの、 それでも白井関からの旧道、下半分だけだけれど、古い峠路を想いながら歩くに十分でした。 枯葉に埋もれた路、最近歩く人は多くないのでしょうか・・・。 その点、車道も、林道さえもない栂峠は、ひっそりと、お地蔵さまがたたずむだけ、の静かな峠でした
 一方、足がなくて、なかなか出かけられなかった四方原山と茂来山。 頂稜がただっ広くて、どこが山頂か判らない四方原山、 と対して、小さいけれど山頂は岩峰になっていて、浅間山、八ヶ岳、それに御座山、 と展望に優れた茂来山。 性格の異なる二つの山をつなげて歩くことができたのは幸せだったかな・・・。 それぞれ単独で歩いている人が多いようで、縦走路は踏み跡が少し薄い個所もあり、 特に落葉の時期は迷いやすいかもしれないので、ご注意を。 特に山頂稜線近くまで届いている古い林道が厄介です。

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制作:加藤 輝男 2021年2月1日
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