奥秩父の稜線歩き:甲武信から笠取へ 2020年9月21日(月)〜22日(火) |
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せっかくの4連休、出かけない手はない、とばかり山行の計画を立てたのですが、直前になってみると前半の2日は小雨模様。 幸い後半の二日は晴れマークなので、一泊二日で歩くことのできる山、ということで、奥秩父を選びました。 その時に思い出したのが笹平の避難小屋。たしか開けた場所にある立派な作りの小屋だったはず。 展望もよく、朝夕の富士山の写真が期待できそうです。 早速準テント泊装備を用意しました。 | |||
第1日目: 西沢渓谷入口(0930)→徳ちゃん新道入口(0955)→合流点(1145-50)→稜線分岐(1345)→木賊山(1353) →甲武信小屋(1405-10)→木賊山(1425)→稜線分岐(1430-35)→笹平避難小屋(1520) |
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当日朝の八王子からの電車も、塩山からのバスもなんか登山客で混んでます。 早々にバスを降りて、行楽客の歩く林道を徳ちゃん新道入口へと向かいました。 ここからいきなりの急登が始まります。 樹林帯でもあり展望がないので、ここはジックリと歩くしかありません。 空地を見つけては少しの休憩を繰り返しながら、近丸新道との合流点を過ぎ、ドンドンと標高を上げてゆきます。 傾斜が緩んできたら木賊山が近くなり、やがて縦走路との分岐点に到着です。 一旦甲武信小屋へ寄り路して水を確保した後、引き返して縦走路を破風山方向へと進みます。 奥秩父に多い倒木に悩まされながら、それでも1ピッチで笹平避難小屋に到着しました。 | |||
今夜の避難小屋は5人だけ。それでもいつもより多いらしいですが、広々とゆったり過ごせました。 朝方でも室内温度は11.6℃と暖か…、小屋でよかった! | |||
第2日目: 笹平避難小屋(0500)→西破風山(0545)→東破風山(061)→雁坂嶺(0700-10)→雁坂峠(0730-35) →水晶山(0810-15)→古礼山(0845)→燕山(0920)→雁峠(0950-55)→笠取小屋(1020-1105)→ヤブ沢峠(1120) →鳥小屋分岐点(1150)→白沢峠(1255-1300)→林道終点(1340-45)→白沢橋(1410)→天科(1440) |
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前日の午後からのガスは一夜が過ぎても残っているので、陽の出の撮影は諦めるしかなく、今日の行程も長いので、陽の出前に出発します。 それでも少しずつガスが薄くなってきているようで、西破風山から振り返ると、ガスの上に甲武信ヶ岳の稜線がのぞいていました。 雁坂嶺に着く頃には、富士山が姿を見せてくれました、来てよかった!ですね。 すっかり明るくなった雁坂峠で一休止。 | |||
笹原のきれいな雁坂峠を後に、さらに稜線をたどって笠取山へ向かいます。 倒木と苔の水晶山を過ぎ、笹原の古礼山を通りぬけ、狭まってきた尾根も燕山からしばらくで、急降下で笹原の雁峠に着きました、フ〜〜。 緩やかに登り返すと、少しで笠取小屋です。 水場もあるし、ここでゆったりと朝食兼昼食としました。 | |||
笠取小屋からは尾根の脇をたどる林道が続いています。 鳥小屋分岐で林道と別れ、ゲートを越えて古い林道跡?に入り、一頻り歩くとようやくで開けた白沢峠です。 ここで林道跡と別れて、西へ沢に沿った踏み跡をたどります。 急傾斜につけられた路?をドンドンと下って、出会った沢沿いの林道を歩くと、しばらくで秩父往還(国道140号)に飛び出しました。 バス停を探しながら歩いていたら、いつの間にか天科まで来てしまいました。 | |||
少し待っただけで到着したバスで塩山へ。 高尾行の普通列車に乗車して、本を読みながらのプチ旅で帰り着きました。 | |||
久しぶりに訪れた訪れた奥秩父の稜線歩き。 延びやかな尾根での展望を期待したのですが、天気予報に裏切られて、朝夕共にガスの中、と展望は展望は台無しでした。 秋らしくなった空の下、爽快な歩きができることを期待したのですが、天気とじゃ喧嘩にならないですね。 天気予報のバカヤロー!! それでも、富士山を望むことができたのだから、よかった、のかな…? | |||
一夜の宿とした笹平避難小屋、ブロック造の立派な小屋でした。 十人は入りそうな小屋に、一緒になったのは5人だけ、と広々と使うことができました。 水場が下り20分と少し遠いのが欠点ですが、薪と薪ストーブが用意されている避難小屋、大事に使いたいものです。 埼玉県に感謝します。 | |||
尾根からの長い下りを敬遠して、今回は白沢峠から下ることにしました。 歩く人が多くないようで路が薄いのが難点だし、3ヶ所ある木の桟橋の通過は要注意(特に上流側の一か所!)なのですが、 白沢峠から一時間余りで秩父往還に着くのですから、もっと利用してもよいと思います。 |
制作:加藤 輝男 2020年9月26日
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