名残りの夏を白馬岳へ 2019年9月6日(金)〜8日(日) |
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今年の夏は天候が不安定で、まだ山行予定が消化できていません。 天気予報にかじりついて、三日間の好天の予報に白馬岳を縦走する二泊三日の計画を作りました。 初日は白馬大池、二泊目は天狗山荘、でテント泊。 どちらも通過したことはありますが、まだ泊ったことはないので楽しみです。 二日目は稜線をなぞるので展望もよく、まるで天空の路のようですネ。 台風15号が少し心配ですが、これで最後なんだから、と18切符を握りしめて、いざ出発! | |||
第1日目: 栂池自然園(1335)→天狗原(1455-1500)→白馬乗鞍岳(1610)→白馬大池(1635) |
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早朝の各駅停車にのって、中央東線から大糸線の白馬駅に到着。 バスで栂池高原へ、パノラマウェイで栂池ヒュッテに着いて、やっと歩き始められます。 天気予報は晴れだったのに、ガスが上がってきて展望は台無し、でした。 ジグザグの路を一息の登りで天狗原で一休止。 湿原を横切り終わり、樹林帯のゴロゴロ岩の登路を登り詰めると、広い乗鞍岳の山頂に、 ここからゆったり下って行くと、白馬大池に到着です。 雨がパラついたり、飛ばされそうな風だったり、と大変な天気でしたが、急いでテントに潜りこみました。 | |||
第2日目: 白馬大池(0450)→舟腰ノ頭(0540-55)→小蓮華山(0640-50)→三国境(0730-35) →白馬岳(0820-40)→村営頂上小屋(0905-40)→最低鞍部(1010)→杓子沢コル(1055-1100) →鑓ヶ岳(1145-1200)→鑓温泉分岐(1225)→天狗山荘(1245) |
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今朝は快晴!、陽の出前にテントを撤収して歩き始めます。 しばらくで御来光となり、船腰ノ頭に着く頃にはすっかり明るくなって、四囲の山々の展望を欲しいがままに・・・。 緩やかに登りで小蓮華山を過ぎ、三国境を過ぎると白馬岳への急登が始まります。 覚悟を決めてじっくり登ると、白馬岳に到着しました。 山頂からは高峰は全部見えているように思います。 北西には日本海(富山湾)と能登半島、いいなあ、この眺め・・・。 | |||
白馬岳の山頂を後に、ドンドンと降りながら、頂上小屋に寄り路をします。 天狗山荘は工事中で宿泊営業はしていないのですが、水とトイレは使用可能とのこと、 ならテント泊は可能ですね。水場があるので、ついでに腹ごしらえです。 | |||
再び標高を下げた後、登り返すと杓子岳の分岐に。ここは巻き路を採って杓子沢のコルへ。
一息呼吸を整えた後、ザレの路を登り返して、白馬鑓ヶ岳の肩に到着しました。
展望の好い山頂からは、南の方に天狗山荘が小さく見えていました。
今日はあそこまでだから、のんびり行きましょう・・・。 天狗山荘に到着した頃は数張だけのテント場でしたが、それでも夕方にはかなりのテントの数になっていました。 |
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第3日目: 天狗山荘(0445)→鑓温泉分岐(0505-0530)→鑓温泉(0645-50)→小日向のコル(0820)→猿倉(0945) |
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陽の出前に小屋を出発して、途中で御来光の写真撮影の時間!。 その後、分岐から大出原へと急坂を降ります。 時期的にお花畑も終わりかけていましたが、振り仰ぐと白ザレの鑓ヶ岳が立派です。 やがて灌木帯に入り、鎖場を越すと、鑓温泉の赤い屋根が見えてきました。 | |||
台風が気になるので、温泉はパスして、水平に近い路を小日向のコルへと向かいます。 沢を渡る時でも雪渓を踏むことがなかったのはラッキーでした。 コルでは、昨日歩いてきた乗鞍から小蓮華、白馬の稜線を一望した後、樹林帯の中の路を ひたすら猿倉へ急ぎました。 | |||
コースタイムよりかなり早く下って来れたおかげで、予定より一本前のバスに間に合い、 白馬駅前で食事をして、各駅停車を乗り継いで帰ってきました。 台風15号の影響で、小淵沢を過ぎる頃には空が暗くなってきて、時には強い雨も降ったりしましたが、 でも電車を下りた時には雨はなくて、ラッキーでした。 | |||
今年の夏はなにか天候が安定しなくて、長期山行が出来なかったのですが、 思い立って出かけたテント泊の白馬岳縦走で、少しだけ気が晴れました。 出かける前も帰る前も天気予報と首っ引きと言うのも珍しいことですが、 おかげ?で、よい天気に恵まれたでしょうか。 栂池も白馬岳も天狗平も一度は歩いたところだけれど、こうやって歩いてみると、 また何か発見があったり、人との触れ合いがあったり、と楽しいものですね。 | |||
栂池〜白馬〜天狗平と稜線は抜群の展望があり、危ない場所もないので、お奨めできるコースです。 大出原から鑓温泉にかけて鎖やハシゴがありますので、ご注意ください。 今年は大雪渓の残雪が少ないようで、鑓温泉からのトラバースも何箇所かあった雪を踏むことなく歩けましたから、ラッキーだったのかもしれません。 時期的には少し遅く、お花が少なかったかもしれません。 夏も終わり、もう九月なのですから・・・。 |
制作:加藤 輝男 2019年10月14日
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