残雪の北アの稜線:燕岳へ 2016年4月29日(金)〜30日(土) |
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待ちに待ったGW。今回は、少し前から暖めていた、常念山脈の縦走を計画しました。 燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳、30年近く前に一度だけ歩いた路を、再びたどってみようと思ったのです。 小屋泊まりにすると行動に自由がないような気がして、テント泊の装備を詰め込みました。 肩にズッシリとこたえる重さに、一抹の不安・・・・ | |||
第1日目: 登山口(0610)→第一ベンチ(0650-55)→第二ベンチ(0730-35)→第三ベンチ(0815-20)→富士見ベンチ(0915-20)→合戦小屋(1015-35)→燕山荘(1215) |
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夜行電車を穂高で降りて、タクシーで中房温泉へ。 身拵えを整えて、登山道に入ります。 前回に比べて少し雪が少ないかな?と思いながらも、やはり急坂は急坂・・・。 ベンチ毎に休憩をとりながら、ようやくで合戦小屋へ。 ここでアイゼンをつけて、稜線を燕山荘へとたどります。 急登に疲れていたこともあって大天井までの元気も時間もなく燕山荘に沈殿の決定をして、早々にテントにもぐりこみました。 風は一晩中吹き荒れて、テントのバタつきがうるさくて、眠れませんでした。 | |||
第2日目: 燕山荘(0545)→合戦小屋(0630-45)→第三ベンチ(0740-50)→登山口(0905) |
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明くる朝はどうにか晴れの天気で、御迎洸を眺めていました。 逡巡していたのですが、風も強いし、何よりも疲れてしまっていたので、下山の判断をして、早々に登山道を引き返しました。 遠くに富士山が見えたのが心残りだったかも・・・。 | |||
下山後、バスで穂高に出て、いつものように各駅停車で帰ってきました。
連休二日目の上り電車は混み合うこともなく快適でした。 そうそう、穂高神社では、5月1日からの例祭の準備で賑やかでしたよ。 |
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「今年は雪が少ないのでお客さんが多いですね」とはバスの運転手さんの言葉です。 雪は少なめだったけれども、薄霞で遠望が期待できない上に、猛烈な風のせいもあって、 踵を返したように帰ってきてしまいました。 根性ないかな・・・。 来春、小屋泊まり装備で出直します。 | |||
降り途中、約1900mの第三ベンチで、出会った人に「この上でお花は咲いていますか?」という質問を受けました。 「あと少し登れば、残雪が出てきますよ」と言ったら「六本爪のアイゼンを持ってます」との返事・・・。 もちろん初夏になれば燕岳はいっぱいの花が咲く山ですが、今は残雪期で一面の雪です。 お花なんて見つかるわけがありません。 だいいち、中房温泉の登山口からも足元はスミレくらい、頭の上の樹々はまだ若芽を出してもいないのに。 こんな初心者の「行ける所まで行って引き返します」の言葉が一番無謀かな・・・。 |
制作:加藤 輝男 2016年5月18日
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