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残雪の八方尾根から唐松岳へ
2014年4月26日(土)〜27日(日)
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 今年の飛び石のGW。28日、29日と天候が悪くなるとの予報があって、 一泊二日で稜線まで上がれる八方尾根・唐松岳に急遽決定。 雪の唐松岳に行ったのは20年も前のこと。 GWとて小屋が営業しているのを当てにして、いつもより軽めの荷物にまとめて・・・・。 しかも早朝出発の楽チン行程!。GW、雪の量がどれだけあるのでしょうか。

第1日目:
八方池山荘(1220)→八方ケルン(1310-15)→上ノ樺(1415-20)→丸山(1515-20)→唐松岳頂上山荘(1640)
 早朝出発し電車を乗り継いで白馬駅に11時過ぎ。 ゴンドラ・リフトを乗り飛ばして、八方池山荘に12時過ぎに到着。 基本的には雪山装備ですが、八方尾根は稜線に雪はなく、ストックだけでどんどん高度を上げてゆきます。 気温が高い上に風もなく、雪山というのに大汗でした。 丸山ケルンを越えると尾根が痩せてきたし、時間が遅くなって雪が硬くなり始めたので、アイゼンで通過します。 冬道で頂を越えると、足下に山荘を見つけました。 小屋では暖かな部屋の窓越しに、霞に浮かぶ剱岳を眺めていました。
八方尾根から望む白馬三山 丸山上部を歩く登山者 遠見尾根の先の五竜岳
霞の剱岳 唐松岳山頂夕景 夕暮の白馬三山 五竜岳夕暮
第2日目:
唐松岳頂上山荘(0415)→唐松岳(0435-0515)→唐松岳頂上山荘(0530)
唐松岳頂上山荘(0600)→下ノ樺(0700-05)→八方池山荘(0750)
 未明、いくらか風があるものの、空には星が瞬いています。 急いでアイゼンとピッケルを装着して唐松岳頂上へ。 頂上では陽がすっかり昇りきるまでがんばっていました。 穏やかに迎える陽の出は、いつもながら、いいものです・・・。
山頂から見る唐松岳頂上山荘 未明の白馬三山 五竜岳、陽の出前 御迎光
五竜岳に朝陽射す 霞こしの剱岳
 山荘に戻りザックを整理して、下山にかかりました。 頂近くの稜線をアイゼンでやり過ごした後、軽快に下って行きます。 3時間かからないかな?と思っていたら、2時間弱で八方池山荘に着いてしまいました。 これで今回の山行もお仕舞い・・・。
白黒斑のライチョウ 雪の稜線を振り仰ぐ 白馬三山を望む、八方池付近から
 白馬駅で電車に乗ったのはまだ朝の10時過ぎ。 連休の中日ということもあって空き席だらけの電車で、ゆったりとチイ旅を楽しみました。 窓から望む甲斐駒ケ岳は頂を雲を冠っていました、明日は雨でしょうか・・・。
 
 前にお正月に来たものの、春山山行は初めての八方尾根・唐松岳です。 東京が大雪だった今シーズンですが、北ア稜線は雪は多くなかったのでしょうか?  尾根筋は地面がのぞいているし、歩き始めたのが昼頃だから雪が柔らかいし、でアイゼンをほとんど着けずに済みました。 昨春の白馬岳とは打って変わって、穏やかで風もない上に気温が高くて、大汗でした。
 ゴンドラ・リフトと、営業小屋を当てにして計画した今回の山行ですが、 思った以上に楽チンなコースですね。 もっともっと荷物を整理してすれば軽快に歩けたのかもしれません。 こんな時期に営業してくれる山小屋は本当にいいのもです・・・。

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制作:加藤 輝男 2014年4月30日
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