「加藤さん、行きますか？」と訊ねられ、何も考えることなく反射的に「はいっ、行きます」と答えてしまいました。 ここはギルマンズ・ポイント、標高5681m、頂上のウフル・ピークまで標高差約200m、2時間弱の行程です。 前半岩場の裾を回り込むと、後半はなだらかな路が残るだけなのですが・・。 高度のために本当に息も絶え絶えになり、なだらかな丘を偽ピークとだまされながらも、 たどり着いたアフリカ最高峰のウフル・ピーク5895m。 やっと着いた、これ以上歩かなくていいんだ・・・。

　本当に忙しかった一年を振り切るために、キリマンジャロのお正月山行に参加を決めたのが11月末。 アフリカまで行って登頂して帰ってくるだけの慌ただしい日程ですが、 それでもリフレッシュできるかなと期待しながらの出発でした。 登山口から続く樹間の道を過ぎ、空が広くなると、ようやくでキリマンジャロの姿に出会いました。 登頂日の真夜中の出発、寒かったけれど素晴らしい陽の出、そして、山頂・・・。

　思い立っての参加ということもあって、事前のトレーニング不足と順調とはいえない高度順応のため、 本当に苦しい登高になってしまいました。 それでも？ン、だからこそ？新しい記録を想い出のページに追加することができたのでしょうか・・。 これからも、小さなチャレンジと大きな出会いの喜びを求めて、山へ向かいたいと思います。

• 12月27日　東京(成田)発->ドバイ着

  夜、東京(成田)発、エミレーツ航空にてドバイへ。

• 12月28日　ドバイ発->ナイロビ

  ドバイで乗り継ぎ、ケニアの首都ナイロビへ。着後、専用車で市内のホテルへ

• 12月29日　ナイロビ発->アルーシャ着

  専用車でケニアから国境を越え、タンザニアのアルーシャへ。

• 12月30日：アルーシャｰ>マラング・ゲート、マラング・ゲートからマンダラ・ハットへ

  　朝、専用車で登山口マラング・ゲート(1920m)へ。 登山手続きを行い、登山ガイドと共に登山開始。樹林帯のゆるやかな道をマンダラ・ハット(2720m)へ。

• 12月31日：マンダラ・ハットからホロンボ・ハットへ

  　ゆるやかな草原帯を、いくつかの沢を横切りながら、ホロンボ・ハット(3720m)へ。

• 1月1日：ホロンボ・ハット滞在

  　高所順応日。ホロンボ・ハットからゼブラ・ロックを経るトレッキング。

• 1月2日：ホロンボ・ハットからギボ・ハットへ

  　砂れき帯のロアー・ルートを、ゆっくりとギボ峰直下のギボ・ハット(4703m)へ。

• 1月3日：ギボ・ハットからキリマンジャロ登頂後、ホロンボ・ハットへ。

  　未明、ヘッドランプの明かりを頼りに出発。砂れきの急斜面につけられたジグザグの道を登り、 火口ふちのギルマンズ・ポイント(5682m)へ。 さらに火口ふちをたどり、ウフル・ピーク(5895m)を往復。 登頂後、ギボ・ハットを経て一気にホロンボ・ハットまで下山。

• 1月4日：ホロンボ・ハットからマラング・ゲートへ

  　マンダラ・ハットを経て、マラング・ゲートへ下山し、登山終了。
  　その後、専用車でアルーシャ国立公園でサファリ・ドライブを楽しみながらサファリ・ロッジへ。

• 1月5日：アルーシャ国立公園からナイロビ、ドバイ着

  　専用車でタンザニアから国境を越えケニアのナイロビへ。 夕刻、ナイロビ発、エミレーツ航空で深夜ドバイ着。

• 1月6日：ドバイから成田へ

  　未明、ドバイで乗り継ぎ、帰国の路へ。夕刻、東京(成田)着。