ホーム日付順 | 地域別 | お気に入り | イエローページ


東北:八幡平から秋田駒へ
2011年7月30日(土)〜8月1日(月)
地図はこちら
 
 二度目の4連休の夏休み、八幡平から秋田駒へ縦走する計画を立てました。 八幡平から岩手山は一度歩いているし、webで調べても途中にある立派な避難小屋が頼りになりそうです。 盛岡側からはバスの到着時間が遅いため、秋田側の鹿角花輪からのバスに乗り込み、 避難小屋に二泊、国見温泉に下山するコースを組み立てました。 問題は天候。愚図つきがちな天候に振り回されましたが、金曜の高速夜行バスで東京を出発となりました。 さて、どんな天気だろう・・・

第1日目:
 八幡平バス停(0925)→畚岳(1000)→諸檜岳(1100)→嶮岨森(1220-25)→大深山荘(1250-1300) →大深岳(1340)→1283m(1500)→関東森(1550)→八瀬森山荘(1620)
 少し晴れ間がのぞいた花輪でしたが、八幡平ではガスの中・・・。今回もだめなのかな??。 大深岳までは一度歩いた路、とはいっても天候も前回と同じくガスの中。 展望をすっかりあきらめて、足を進めるだけです。 そのうちガスが霧雨に変わり始め、大深山荘で雨具を着用となりました。 大深岳の先で岩手山への縦走路から外れて、右へと別れます。
縦走路入り口 シラネニンジン? クルマユリ ツルリンドウ?
アカモノ ズダヤクシュ?? ハクサンシャクナゲ オトギリソウ?
ニガナ シロバナノニガナ
 一段と心細くなった路を八瀬森へと向かいます。 が、何度となく現れる素晴らしい頂上湿原?、その真ん中に人が歩いた跡があるだけ、のまるっきり水たまりの中の路でした。 古の尾瀬ヶ原もこのようだったのでしょうか。 最初のうちこそ靴が濡れないように気をつけながらも、そのうちどうでもよくなって、 というよりも避ける余地もなくジャブジャブと・・・^_^;;。 1283mを過ぎて少しだけ傾斜が強くなってくると、ようやく水から開放されました。 関東森でしばし休憩の後、少しで湿原の傍の八瀬森山荘に到着です。
大深山荘 ササユリの実 サンカヨウの実 コオニユリ
ムラサキギボウシ?? イワショウブ?? ミツガシワ ゴゼンタチバナ
マルバダケブキ?? 八瀬森山荘
第2日目:
 八瀬森山荘(0435)→八瀬森(0450)→曲崎山(0600)→大沢森(1220-25)→大白森山荘(0745-0845) →大白森(0930)→小白森(1020)→鶴の湯分岐(1050-ロス時間-1130)→蟹場分岐(1330) →田代岱(1430)→田代岱山荘(1450)
 明るくなる前に小屋を出発し、八瀬森へ。途中で樹林越しに陽の出を迎えました。 一頻りの登りで曲崎山を過ぎると、小さなアップダウンが続きます。 この付近、標高が低く、樹林帯なので暑い上に、登山道の泥濘がひどく、疲れを誘う路でした。 手入れの行き届いた大白森山荘で朝食の大休止。すぐ傍の水場で水筒を満たして再出発します。 やがて到着した大白森は、素晴らしい山頂湿原でした、そこを独り占め。 展望も良く、この時は高曇りながらも、来し方の大深岳から遠く八幡平、行く先の秋田駒をどうにか望むことができました。
ハリブキ??の赤い実 ミヤマホツツジ エンレイソウの実 チゴユリ??の赤い実
大白森山荘 大白森から大深山方向 テガタチドリ?? ニガナ
 小白森に登り返し、縦走路に続きます。 途中、鶴ノ湯分岐を右に折れてしまい引き返してきたり、鶴ノ湯分岐と蟹場分岐を取り違えたり、したため大混乱。 蟹場分岐でどうにか正しく地図を読むことができて、ホッとしました。 小沢を渡り、木段の続く急坂を登りきると、やがて田代岱湿原の一角に到着。 田代岱山荘は一投足でした。
????? 田代岱から秋田駒方向 チングルマの綿毛 チングルマの綿毛
ミツガシワ 田代岱山荘
第3日目:
 田代岱山荘(0420)→乳頭山(0510)→笊森山(0635)→熊見平(0730)→湯森山(0800-05)→笹森山(0830) →八合目登山口(0905)
 未明に外をうかがうと高曇りの様子なので、小屋を出発しましたが、標高が上がるにしたがってガスが濃くなってゆきます。 笊森山に着く頃には霧雨となって、雨具着用となってしまいました。 この天候では、国見温泉は無理と判断し、八合目に最も早く降りられるコースとして、湯森山、笹森山経由の道を採りました。 下りでは幾分風が弱まり、雨も小止みとなってくれて、どうにかびしょ濡れになる前に八合目バス停にたどり着きました。ふぅ〜〜〜。
マハハコ なんとかトモエ?? シラネニンジン? ミヤマウスユキソウ
ツリガネニンジン フウロソウに似てる??
 雨具を片付け一息ついたところで田沢湖高原温泉へのバスに飛び乗り、アルパでバスを乗り継いで田沢湖駅へ。 こまち号の盛岡経由東京行きで帰ってきました。 秋田新幹線は平日とてゆったりとできる乗車率で、楽チン楽チン。
 そういえば、前回ここを通過したときは、まだ秋田新幹線の工事中で、代行バスに乗っています。 ということは、秋田新幹線には初乗車だ・・・!!。
 
 近づくにつれ溶岩の塊になってくるような岩手山へのコースに比べ、頂上湿原もあちらこちらにある、お花満載のこのコース。 今咲いている花々から想像すると、お花が素晴らしいのは6月末〜7月始め頃なのでは?と思うのですが、 湿原を縫って歩く路はもっと(最も?)水が多い頃でしょうし、どうすればいいのか・・・?? とにかく、足が濡れないように登山靴には十分な注意が必要です。 いっそのこと、途中で見かけた人のように、長靴!というのも善いかもしれません。
 コース上で立ち寄ったり泊まったりした避難小屋はどれも立派で、手入れもよく行き届いており、 とても快適に利用させていただきました。ありがとうございました。 小白森から人が増えては来ましたが、八瀬森山荘は他に一人だし、田代岱山荘では一人だけ。 こんないい小屋、もっと利用したいものです。
 八幡平からの縦走は果たしたものの、グズついた天候のため肝心の秋田駒は踏まず仕舞いになってしまいました。 また行かなくちゃ・・・^_^;;  3日目の朝、稜線でこそ人を見かけることはほとんどありませんでしたが、八合目に下りついてみると、かなりの数の登山者がいました。 皆さんしっかりと雨具を着用の上で霧雨の中を出かけて行きました。中高年の登山者は元気ですね。

[戻る]

制作:加藤 輝男 2011年8月7日
Copyright © 2011 by Teruo Katoh