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中ア:摺古木山から空木岳 2007年7月31日(火)〜8月3日(金) |
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この夏山、何処へ行こうかと考えていて、ようやく摺古木山から木曽駒ヶ岳までの中ア縦走のプランを作り上げました。
木曽駒〜空木間は二度ほど歩いているのですが、越百から南部の路と、木曽駒の登山道として歩いていない木曽福島への道をたどります。 摺古木山から奥念丈岳の間の登山道が気になるところなのですが、 インターネットで調べても情報は多くはなく、行ってみるしかないか、と覚悟を決めました。 |
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第1日目: 林道終点(1200)→休憩舎(1345-1410)→摺古木山(1550-1610)→シラビソ山(1730-45)→安平路避難小屋(1815) |
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飯田駅でタクシーに乗り、登山口へと急ぎましたが、あいにく大平より車で10分くらいのところで「通行止め」。 林道をたどり、休憩舎まで2時間の道を歩きました。 ここからは登山道となり、摺古木山を経て、シラビソ山へ。 そこから安平路避難小屋はすぐでした。 水場は、安平路山へ向かって約15分の右手の小沢です。 | |||
第2日目: 避難小屋(0405)→安平路山(0455-0510)→浦川山(0650)→袴腰山(0950-1010)→奥念丈山(1225-1305)→南越百山(1710) |
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明るくなるのを待って安平路山へと出発します。 安平路山からはいよいよヤブ漕ぎの核心部、足先で踏み跡を探りながら、腰から胸まである笹をかき分け歩きました。 路に迷うと、とにかく「稜線」へと戻ります。 松川越を過ぎた辺りで、道を見失い大休止。 ホウホウの体でようやく奥念丈岳まで到着しました。ここまででも随分の時間オーバー・・・。 | |||
稜線を南越百山へと向かいますが、笹と倒木に苦しめられ、ペースは上がらず・・・。 笹薮が切れ森林限界を越えると、すぐで、ようやくの南越百山山頂です。ここで5時過ぎ。 本当はどうにか擂鉢窪へたどり着きたかったのですが、この時間ではムリと判断して、稜線脇でビバークになりました。 | |||
第3日目: 越百山(0505)→仙涯嶺(0700?)→南駒ヶ岳(0830-0920)→赤椰山(1010)→空木岳(1125-1210)→空木平避難小屋(1310) |
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朝起きてみると、一面ガスの中。台風の影響か、稜線では強風になる始末。 せっかくの稜線も、これでは雨具をつけて我慢で歩くしかありません。 ガスのせいもあって、南駒の下りでは道を見失うし・・・。いいことありません。 翌日も晴天が見込めなさそうなので、思い切って池山尾根を下ることにしました。 駒峰ヒュッテで訊ねると、水が流れている、とのことで、空木平避難小屋へとゆったりと下りました。 | |||
空木平避難小屋は、カールのお花畑の中にあります。 時間もあったので、お花畑の写真撮影を楽しみました。 すぐそばに小沢もあって、気持の良い小屋を占領していました。 | |||
第4日目: 空木平避難小屋(0515)→池山小屋(0755-0835)→林道終点(0945-1000)→菅ノ台(1100) |
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今日は長い池山尾根を下るだけです。 夜中吹き荒れていた大風は朝には弱くなっていましたが、尾根を下り始めたところでガスが雨に変わりました。 小地獄・大地獄では、濡れたハシゴ・クサリなどでスリップしないよう注意して通過します。 | |||
雨の中を池山小屋で大休止。 再出発する頃には小雨に変わり、林道に出たところで雨も止み、菅ノ台までたどり着いてホッと一息。 こまくさの湯でゆったりと疲れを癒して、帰路につきました。 | |||
台風の影響か天候が安定せず、また安平路付近の藪漕ぎに疲れたため、木曽駒までの縦走を諦め、 結局池山尾根を降りてしまう結果になりました。 お花が綺麗だという擂鉢窪へも行ってみたかったのですが、それも天候(と疲れ)に負けて行かれず仕舞い・・・。 それでも、越百〜空木間の稜線や、空木平カールでのお花畑を十分楽しむことができたのは幸運なのかな〜?。 | |||
摺古木山から安平路山を経て、奥念丈、南越百山手前までがこのコースの核心部で、胸くらいまである藪笹をかき分けかき分け歩く道です。 特にこの時期は笹が深いので、要注意でした。 [[秋なら笹が枯れて、いくらか歩きやすいのではないでしょうか?]] 迷ったら「尾根筋」を忠実にたどれば、道はある程度見つけられると思います。 | |||
大平からの東沢林道は、休憩舎まで入れたことがあるようですが、このときは大平から3-4kmのところまでで、
その先は工事中の重機があって通行止めでした。タクシー料金7300円。
ただ、道は、通行止めになる手前よりも、上部の方が通行しやすいように思えました。 また、越百からの中小川のルートは2007年現在通行禁止となっています。 |
制作:加藤 輝男 2007年8月5日
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