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南ア:両俣から北岳、池山尾根へ
2005年8月4日(木)〜8月6日(土)
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 北アから帰ってきて一日休養ののち、南アへと向かいます。 海の日に予定していた、両俣から北岳を経て、池山尾根へ降りるコースです。 未明のバスは辛いので、甲府駅9時のバスに決定、これで2泊3日となって余裕が出来ます。

第1日目:
 野呂川出合(1145)→両俣小屋(1355)
 甲府からのバスで広河原へ、バスに乗り継いで野呂川出合で下車します。 林道を2時間近く歩き、林道終点手前で河原近くの道に降りると、少しで樹林の中の両俣小屋に到着です。
野呂川出会い 野呂川出会い ヨツバヒヨドリ? 小滝の懸かる沢
両俣小屋は左 両俣小屋
 今日もテントを張って少ししたら夕立になりました、天候が安定しません。 両俣の管理人さんに「明日は池山御池小屋まで」と告げると「水がありませんヨ!」と厳しい返事でした。 明日、北岳山荘で詳しい情報を問い合わせてみるしかありませんネ。
第2日目:
 両俣小屋(0430)→左俣大滝(0550-0600)→中白根沢ノ頭(0755-0800)→北岳(0930-55)→北岳山荘(1040-1100) →八本歯のコル(1210-25)→八本歯ノ頭(1240-45)→ボーコン沢ノ頭(1330-35)→池山御池小屋(1540)
 朝暗いうちから歩き始めたものの、ペンキ印を見つけられずに立ち往生する場面も・・・。 7回(?)ある渡渉で靴・裾ともずぶ濡れになりました。 ようやくで左俣大滝に到着、その手前左手に北岳への登路が急坂を見せています。 樹林帯の中、見晴らしのない滑りやすい道で、ずい分気を遣いました。 30-40分歩いては一休止のペースで歩きながら、斜面がハイマツに変わる頃、中白根沢ノ頭の肩に到着。 三峰岳、間ノ岳、北岳が回廊のように見えています。黙々と足を進め、小太郎尾根に到着、北岳はもう一息です。
タカネビランジ?? タカネビランジ?? 左俣大滝 登山道は左へ
樹林中の急登 仙丈岳 間ノ岳 中白根沢ノ頭
チシマギキョウとタカネツメクサ コケモモ? お花の小集落 タカネマンテマ
もうすぐ稜線 主稜線との分岐標 タカネツメクサとミヤマキンバイ ミヤマオダマキ
 北岳山頂で記念撮影などの後、北岳山荘へ。 池山尾根の情報を得ようとしてもラチがあかないので、2リットルの水筒に水を満たして、巻き道を八本歯のコルへ。 この巻き道はお花畑の綺麗な道なのですが、あいにくのガスの中でした。
仙丈岳 中白根沢ノ頭 北岳山頂にて ウラジロキンバイ??
ヤツガタケタンポポ?? ヤツガタケタンポポ?? ミヤマクワガタ ホソバツメクサ??
巻き道のお花畑 センジュガンピ? ヤハズヒゴタイ?? ヤハズヒゴタイ??
ミネウスユキソウ タカネナデシコ キタダケトリカブト ミヤマムラサキ?
 梯子や鎖をやり過ごして八本歯ノ頭に、そして稜線をたどりながらボーコン沢ノ頭へと向かいます。 左手には600mの胸壁を誇る北岳バットレスが、その右手に草すべりをはさんで足下に白根御池小屋が箱庭のように見えていました。
八本歯ノ頭 北岳バットレス ボーコン沢ノ頭 大樺沢を見下ろす
 やがて道は樹林帯に入り、かすかな踏み跡を拾いながら高度を下げてゆきます。 タル沢のコルを越え、右手に道を折れると、傾斜が緩くなり、やがて平坦な池山お池の跡(?)に到着。 池山小屋は手入れが良い小屋で、ここで一晩ゆったりと眠ることが出来ました。 「水場へ」の標識は見つけましたが、かなり遠そうなので結局行かずじまいでした。
トウヤクリンドウ 苔生した切り株 苔生した切り株 我がテント
池山御池小屋
第3日目:
 池山御池小屋(0445)→あるき沢橋(0625)→吊橋(0700-10)→鷲ノ住山(0825)
 明るくなる前に小屋を出発、緩傾斜の路を進みます。冬山で使うためか、テープ・ペンキなどはしっかりしていました。 道は山腹のジグザグ道に移り、1700m付近の滑りやすい急傾斜の道を過ぎると、やがてあるき沢橋で林道に飛び出しました。 林道をたどり、荒川発電所脇の吊橋で対岸の鷲ノ住山へと登り返します。 山頂を越え、林道のバス停に飛び出すと、まだ8時25分。予定よりずい分と早いバスに乗って甲府に帰り着くことが出来ました。
あるき沢橋 野呂川にかかる吊橋 鷲ノ住山
 
 北岳周辺の歩いていない路を選んで、1本のコースにしたわけですが、どちらも急な、けれども静かな路でした。 一昨年の地蔵尾根を思い起こさせるような、そんな路でした。 中白根沢ノ頭から見る間ノ岳から北岳への回廊のような稜線、ボーコン沢ノ頭から見た北岳の東面の展望、が今回の収穫です。 初雪の頃、白くなった北岳を眺めに、もう一度行ってみたい気もしますが、体力あるかな〜〜?。

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制作:加藤 輝男 2005年8月14日
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