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北ア:八方〜祖母谷温泉〜猿倉の山越え
2005年7月30日(土)〜8月2日(火)
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 昨夏、剣からの帰途途中で諦めてしまった祖母谷温泉の登り道に、今夏再び挑戦します。 祖母谷までは富山回りでは面白くないので、八方から唐松を通り抜けることにしました。 祖母谷から白馬までは、10時間を越えるコースタイムとなるので、場合によっては、不帰ノ避難小屋に泊まる可能性も検討することにしました、大丈夫でしょうか・・・?。

第1日目:
 八方池山荘(1230)→八方池(1315-30)→丸山(1455)→唐松頂上山荘(1545)
 早朝から各駅停車を乗り継いで、白馬駅へ。ゴンドラ・リフトで八方池山荘に到着!。 ガスが上がってきているものの、雨が降るわけではなさそうなので、身支度をして出発します。 上ノ樺を過ぎた辺りから遠くで雷が聞こえ始めましたが、雨が降り始める前に唐松頂上山荘にたどり着き、テントに潜りこみました。
八方池山荘 八方尾根を歩く 八方池 八方池にて
オトギリソウ? オトギリソウ? タカネナデシコ マツムシソウとハクサンシャジン???
ハクサンシャジン ハクサンシャジン クモマミミナグサ ミネウスユキソウ
ミヤマアキノキリンソウ? ミヤマホツツジ イワシモツケ? クルマユリ
ニッコウキスゲ シモツケソウ? ノウルシ?とハクサンボウフウ? ハクサンチドリ
アカモノ? ミヤマカラマツ ミヤマキンポウゲ? エゾシオガマ?
オオヒョウタンボク チングルマ チングルマ ハクサンシャクナゲ?
アオノツガザクラ コバイケイソウ 八方尾根 八方尾根を歩く
八方尾根を歩く 八峰キレット 八方尾根を行く 唐松頂上山荘にて
ミヤマリンドウ? アカモノ ハクサンフウロ タカネヤハズハハコ?
第2日目:
 唐松頂上山荘(0440)→大黒銅山跡(0645)→餓鬼山(0800-20)→餓鬼山避難小屋(0900-10)→餓鬼ノ田圃(0945-50)→南越(1020)→祖母谷温泉(1205-25)
 陽の出前にテントを撤収して、餓鬼山に向かいます。正面の剱岳、左手の五竜岳に朝陽が射しはじめる光景に感動していました。 道が樹林帯に入り、傾斜が緩くなると小さな湿地帯に到着。水場を左手に分け、大黒銅山跡を過ぎ、餓鬼山への稜線に進みます。 狭い餓鬼山山頂は展望が良く、唐松岳、不帰ノキレットが見渡せました。
立派な五竜岳 立山三山と剱岳 唐松頂上小屋 立山三山と剱岳
五竜岳に陽が射す 五竜が焼けた 遠くの剱岳 遠くの剱岳
剣の稜線 途中の湿原 大黒銅山跡 ウサギギク
カニコウモリ? シナノナデシコ? サクラタデ?? ミヤマママコナ??
 再び樹林帯の中の道を避難小屋へ。餓鬼ノ田圃を過ぎ、南越で右に折れるとやがて沢沿いの道になります。 かまわず急坂を下っていくと、祖父谷の流れに出会い、道は林道に変わりました。 祖母谷温泉は鉄橋を渡るとすぐでした。
旭岳を見上げる 餓鬼山避難小屋 沢沿いの道 ガクアジサイ
祖母谷温泉 我がテント
 早速テントを張った後、露天風呂に飛び込みました。気持ちいい〜〜〜〜。 この日は午後3時頃夕立に降られました。
第3日目:
 祖母谷温泉(0415)→登山口(0440)→不帰ノ避難小屋(1100-20)→清水岳(1505-20)→白馬岳頂上山荘(1815)
 今日はコースタイムで10時間以上歩く予定。長丁場なので、暗いうちから歩き始めます。 途中の小沢で喉を潤しながら、「百貫の大下り」を黙々と登ります。 1681mの肩に着いてやっと一息・・・。降りてくる人達をやり過ごすと、どうにか不帰岳の避難小屋に着きました。 ここで11時、予定より随分遅れたものの、「泊まろうか」と思う気持ちを振り切って、再び歩き始めました。
指導標 センジュガンピ ツルリンドウ?? 不帰岳避難小屋
 2200m付近を過ぎると、湿原が現れ、お花畑が始まります。それが清水岳[しょうずだけ]まで続きます。 赤、白、黄、緑、様々な色のお花が咲き乱れていました。特に、ハクサンコザクラには感激でした。 やがて、ガスと風の中、ただっ広い山頂の清水岳に到着しました。ふ〜〜、これで一息つけます。
旭岳を見上げる ヒメイワカガミ? エゾシオガマ? エゾシオガマ?
シロバナクモマニガナ タカネニガナ ミヤマツボスミレ ミヤマツボスミレ
ツマトリソウ ハクサンフウロ ミヤマラッキョウ??? トウダイグサ
グンナイフウロ?? ヤマハハコ クガイソウ ミヤマアキノキリンソウ??
オヤマボクチ?? オヤマボクチ?? ウツボグサ イワオウギ
センジュガンピ? ニッコウキスゲ ニッコウキスゲ ニッコウキスゲ
ヨツバシオガマ タテヤマリンドウ? 清水尾根のお花畑 湿原地帯
ハクサンコザクラ ハクサンコザクラ イワイチョウ アオノツガザクラ
シナノキンバイ シナノキンバイ コバイケイソウ チングルマ
イワツメクサ アカモノ オオバミゾホウズキ オオバミゾホウズキ
オタカラコウ キヌガサソウ? ベニバナイチゴ?? ヒメクワガタ?
テガタチドリ ウツボグサ タカネナデシコ ダイモンジソウ
清水岳への登路 清水岳の肩 清水岳山頂 コマクサ
 前旭岳を巻き、稜線をたどると、ガスの中に白馬岳が見えてきました、あと一息。 ガラガラの旭岳の裾を巻き、雪田を渡ると、頂上山荘はもうすぐ。 どうにか明るさの残っている内に到着できました、万歳!!。 すばやくテントを張り、夕食を摂って、シュラフに潜り込みました。ここまで14時間、今日は長い一日でした・・・。
杓子岳と白馬鑓ヶ岳 杓子・鑓ガ岳 旭岳 白馬山頂
旭岳 チシマギキョウ リンネソウ タカネヤハズハハコ?
第4日目:
 白馬岳頂上山荘(0435)→白馬鑓ヶ岳(0640-55)→分岐(0715)→白馬鑓温泉(0905-20)→小日向のコル(1120-25)→猿倉(1310)
 日の出の前に歩き始め、白馬鑓ヶ岳へと向かいます。途中、雲海の上からの陽の出をボーっと眺めていました。 杓子岳を巻き、ザレの道を登ると、結構あっけなく白馬鑓ヶ岳の山頂に到着しました。 南のほう、双耳峰の鹿島槍ヶ岳の右手遠くに、槍ヶ岳/奥穂高岳が見えているのに感激でした。
白馬岳山頂 御迎光 杓子岳と鑓ヶ岳 剱岳
御迎光 白馬大雪渓 陽ノ出
杓子岳と白馬岳 後立山南部の山々 白馬岳と旭岳 旭岳と清水岳
不帰岳と百貫山 立山三山と剱岳
 縦走路を分けて、槍温泉への道に入り、急坂を下って行きます。大出原で小休止。 お花畑の向こうに白ザレの鑓ヶ岳が映えていました。 急坂の道が潅木帯に入ると、やがて針金や梯子になり、雪渓に行き当たると、左手に鑓温泉の赤い屋根が見えてきました。
鑓温泉分岐 大出原 雪田と鑓ヶ岳 大出原から鑓ガ岳
鎖場 小さな滝 鎖場 小沢
鑓温泉 鑓温泉
 温泉に入りたいのをガマンして、4つばかりの雪渓を渡り、小日向のコルへと向かいました。 コルで最後の展望を振り返った後は、樹林帯の中の道を猿倉へと下ります。 急坂は濡れて滑りやすく、気の抜けない道でした。 小日向のコルの少し下で、四足の黒い動物を登山道で見かけました。体長1mと少し、「なんだろう??」「熊だ!」と思った瞬間、樹林の中へ逃げていきました。
雪渓を渡る 雪渓 シナノナデシコ 登山道入口
猿倉荘
 猿倉からバスに乗って、白馬駅へ。駅前で、食事をしてお土産を買い、各駅停車で帰ってきました。 岡谷辺りでは、夕立で窓ガラスが濡れていました。
 
 四日間で、山頂を二度越えるこのコース、予想した以上に大変でした。 特に3日目、コースタイムでは10時間だったので12時間位を見込んでいたのですが、14時間かかったのは驚きでした。 そういえば、前に白馬岳着いたときもバテバテだったのを思い出しました、いつもこんなのばっかり!?。
 今回の収穫は、清水尾根の2200-2400m付近のお花畑です。 少し湿地帯風な場所に、これでもか、って位いろいろなお花が咲いていました。 白馬周辺、鑓の大出原、が平凡に見えてしまいます。清水岳周辺でもお花は多いです。その上、静かでした。 白馬から清水岳まで往復4-5時間かかるかもしれませんが、行ってみる価値はありますよ。

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制作:加藤 輝男 2005年8月21日
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