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一面の秋色の奥只見:浅草岳・守門岳

2002年10月12日(土)〜13日(日)
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 交通の便が悪く、ふだんはなかなか行かれない只見線沿いの山々。 絶好の天気予報の三連休に、山頂でビバークすればどうにかなるだろう、とテント装備で出かけてみることにしました。 なにぶんJRの列車の本数が少ないので、朝一番の電車に乗って、急いで小出まで到着。 列車待ちの時間にうろうろしていたら、入広瀬(停留所名は穴沢)まではバスがあることがわかりました。 帰りはバスに乗ることにして、まずは只見線の田子倉から浅草岳に登ることになりました。

浅草岳:
 田子倉(1440)→剣ガ峰(1625-30)→ビバーク(1715:0515)→浅草岳(0550-0610)→五味沢林道(0720)
 田子倉駅へ下りたのが午後2時40分。 山頂までは約3時間半の行程なので、明るいうちに着くよう急いで歩き始めました。 沢沿いの道から尾根に取り付いて急坂を登ること約1時間、尾根が明るくなると剣ガ峰が見えてきます。 ふり返れば足下に田子倉湖の水面が見えていました。 岩稜の剣ガ峰を通過し、焦りながら急登をこなしていきますが、午後5時を過ぎると空が薄暗くなってきました。 上部はロープや鎖のある岩場混じりの道、との情報だったので、登山道の途中に適当な平地を見つけてのビバークになってしまいました。
浅草岳登山口 浅草岳稜線を見る 足下の田子倉湖 剣ガ峰手前から見た浅草岳
剣ガ峰から見る浅草岳
 翌早朝テントをたたみ、山頂へと急ぎます。日の出頃どうにか山頂に到着。 足元の雲海の向こうには会津、越後の山々が丸見え、遠くには双耳峰の燧岳まで見えていました。 五味沢への道をとると、前方には守門岳が、左手に拡がるムジナ沢源頭には紅葉が綺麗でした。
山頂から見る日の出 浅草岳山頂にて 鬼ガ面山の荒々しい稜線 上越国境方向の展望
会越国境方向の展望 前岳の右手に見える守門岳 尾瀬の燧岳の遠望 鬼ガ面山の東面
前岳の草原にて ムジナ沢源頭に広がる紅葉 浅草岳山頂を振り返る
 山頂で一緒になった人に「車で一緒に」と誘っていただいたので、桜ソネを駆け下り、林道で車に乗せていただきました。 20-30台くらい駐車できそうな空地は、すでに車で満員御礼でした。
守門岳:
 大原登山口(0855)→三ノ芝(1035)→守門岳(1115-30)→大原登山口(1245)
 途中で朝食の後、大原スキー場へと向かい、登山口脇の空地に車を止めました。 登山口から急登をたどること20分で、ホッコリ尾根上のエデシに到着、大雲沢の源頭に守門岳の稜線が見えてきました。 再び木の根や岩混じりの急登をこなし、傾斜が緩くなると、道は左へそれ、小沢の水場に。 ゆるやかな登りで草原状の三ノ芝、二ノ芝を過ぎ、再び急な道を登りきると、守門岳の山頂に到着です。 東方に浅草岳が見えており、「朝あそこに居たんだ・・」と感動していました。山頂付近は今紅葉真っ盛り。 でも人も多く混雑していましたので、早々に退散し、三ノ芝で一息つきました。
エデシ付近から見る守門岳 稜線の紅葉 黄葉のモミジ 三ノ芝付近の草紅葉
守門岳の紅葉の稜線 守門岳山頂にて 紅葉の稜線 青雲の湿原
足下に拡がる三ノ芝 三ノ芝の草紅葉を行く ブナ尾根にあったブナの大木
 下山後、車で入広瀬(バス停は穴沢)まで送っていただいたおかげで、小出行きのバスに乗車できました。 小出から乗った上越線の電車を一旦湯沢で途中下車して、江神温泉浴場でゆったりと疲れをほぐしていました。
 
 憧れだけであきらめていた奥只見の山ですが、ようやく山行が実現しました。 山頂付近はちょうど紅葉真っ盛りで、特にビバークした後の浅草岳山頂では、紅葉の山肌の中、静かな山頂を楽しむことができました。 小出から貫木・穴沢まではバスがあるのも分かったので、お花畑の綺麗な頃(6月〜7月)にまた行ってみようと考えています。 その頃なら日が長いから、もう少し余裕のある山行ができますしネ??。
 交通が不便なので、一般的には、自家用車やタクシーで登山口まで行くことが前提になります。 夜行バスを使えば日帰りも不可能ではないですが、浅草山荘をはじめとして五味沢や大白川には民宿などもあるので、 一泊すればノンビリした山行が楽しめると思います。

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制作:加藤 輝男 2002年10月20日
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