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中ア:空木岳を越えて池山尾根へ

2002年8月2日(金)〜3日(土)
地図はこちら
 
 北アから帰ってきて、まだ休みが残っているのと、暑い日が続くのとで、山へ逃げ出すことに。 コースは、この春登り損ねた池山尾根。 ライトに歩きたかったので、テントではなく檜尾避難小屋に泊まる計画にしました。 これで、早朝出発、千畳敷までロープウェー、のお手軽コースになります。 問題は、千畳敷へのロープウェーです。混雑していなければいいのですが・・・・。

第1日目:
 千畳敷(1145)→浄土乗越(1225-30)→宝剣岳(1240-45)→極楽平(1320-40)→濁沢大峰(1430)→檜尾岳(1550)→避難小屋(1610)
 駒ヶ根駅前で聞いてみると、ロープウェーは約30分待ちとのことで一安心。 観光客で賑わう千畳敷を足早に通り抜け、浄土乗越へと急ぎます。 宝剣岳を越える頃には遠くで雷が鳴りはじめ、もう少しで極楽平って時に大雨になってしまいました。 幸い西方が明るくなってきたので、続けて歩くことにしましたが、一時は千畳敷に戻ろうかと考えた程でした。
千畳敷カールのお花畑 シナノキンバイ?? 千畳敷カールのお花畑 浄土乗越への登山道
イワギキョウ?? 宝剣岳の岩場を振り返る
 晴れていれば稜線漫歩の道を、雨具を着用して歩きつづけます。 濁沢大峰へと登り返し、さらに檜尾岳への急坂を登り詰めると、檜尾尾根の途中に避難小屋が見えました。
右手に三沢岳 中央アルプスの稜線 タカネツメクサ?? タカネナデシコ??
ヤマホタルブクロ?? ミネウスユキソウ?? 立派な檜尾避難小屋
 檜尾避難小屋は、10人位で一杯の小さいけれど、木造の立派な小屋です。 小屋から5分程下った所に美味しい水場もあります。 天候不順で夜まで雷がなっていましたが、安心してぐっすりと眠れました。ZZzz・・..
第2日目:
 避難小屋(0400)→檜尾岳(0415)→熊沢岳(0535-40)→東沢岳(0650)→木曽殿乗越(0710-0800) →空木岳(0910-15)→空木平避難小屋(1000-10)→大地獄(1150)→池山小屋(1240-1300) →林道終点(1355-1400)→菅ノ台(1455)
 夜中に目を覚ますと、星空が見えていました。 御来光が期待できそうなので、暗いうちに小屋を出発しました。 明るくなる空と競争しながら、熊沢岳への途中迄行き、そこで20分ほど御来光の写真撮影となりました。 南アルプス丸見えの絶好の朝茜でした。今日もいい天気でしょうか・・・・。
熊沢岳のシルエット 南アルプスの山々 御来光 雲海に浮かんだ御嶽
来し方を振り返る 南アルプス北部の山々 南アルプス中部の山々 中ア南部の山を見る
 熊沢岳を過ぎ、空木岳が近づいてくると、少しで東沢岳に到着します。 ここからは、明るくなった空木岳の向こうに南駒ケ岳まで見えてきました。 急坂を一気に下ると山荘の立つ木曽殿乗越です。
熊沢岳よりの遠望 空木岳が迫力を増す 空木岳と南駒ケ岳(右) 東沢岳から見た空木岳
東沢岳から見た南駒ケ岳 足元に見えるのは木曽殿山荘
 山荘前で栄養補給して、いよいよ空木岳の登りです。 標高差約350m、焦っても仕方ないのでじっくり登っていたら、意外と呆気なく山頂に着きました。
ヒメウスユキソウ?? 東沢岳を振り返る 東沢岳の向こうに御嶽山 東沢岳の向こうに御嶽山
 中ア南部の秀峰とあって展望も抜群、北方の宝剣・木曽駒、南方の南駒と丸見えです。 足元には空木カールが拡がっています。
中央アルプス北部の山々を眺める 南駒ケ岳を見る 空木岳山頂にて 空木岳山頂から見る南ア北部の山々
 雲が湧いてきているので雷が鳴る前に、といくらか急いで降りることに。 空木平の避難小屋で水を補給し、稜線に出て、急坂を駆け下りて行きます。
足元の空木カール 空木平の小群落 空木岳山頂を見上げる
 ヨナ沢ノ頭から急に右に折れると、迷い尾根、小地獄、大地獄、と桟橋・梯子の連続する道に。 この難路を抜けると、道は穏やかになって、尾根・山腹を巻くと、やがて池山避難小屋(林内作業所)です。 小屋前の引き水で喉を潤し、小屋でたっぷりと休憩をとりました。
ニッコウキスゲとハクサンフウロ?? マルハダケブキ?? モミジカラマツ 池山登山道を示す道標
 ここからはGWに歩いた道。そう急ぐこともなく、それでも急激に高度を下げていきます。 スキー場が見える頃には傾斜も緩くなり、ほっと一安心。車道を歩けば、菅ノ台ももうすぐです。
ムシカリ?? タマガワホトトギス?? センジュガンピ センジュガンピ
ヤナギラン ヒメシャジン?? (キバナノ)ヤマオダマキ?? ミヤマウツボグサ????
 バスと列車の時間を確認して、今度こそはと「こまくさの湯」でゆったりとしていました。 いや〜、下山口の温泉って本当にいいものですよね・・・・。
 
 二日で空木池山尾根を降りてきたのは結構忙しかった<かも>しれません。 でも、尾根の様子も判ったし、このGWに引き返したポイントも見つけたので、次回アタックする際の資料にはなりました。 さて、いつ行かれるかナ・・・・・?
 8月2日午後、中ア稜線は大雨でしたが、私は宝剣を超えたところで、岩場・鎖場でなくて助かりました。 山の上の落雷は避けようがないし、非常に怖いですよね。 関東地方も大雨だったらしいし、南ア:塩見岳(三伏峠)では落雷死亡事故もあったようですから、私の方は幸運だったのでしょうか。

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制作:加藤 輝男 2002年8月12日
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