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雪山初心者連れて北八ツへ
2002年3月2日(土)〜3日(日)
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 昨年来知り合いの一人が「雪山ってどんなところ?行って見たい・・・」と話していたのですが、 昨春は天候とお互いの都合で計画が流れてしまいました。 「今年こそは・・・」とやり繰りして、北八ツへの計画を立てました。
 雪山初体験の彼に合わせたとはいえ、コースは縞枯〜茶臼〜麦草〜高見石〜黒百合平、 と少しばかり欲張りなコース。小屋への電話では「稜線はトレースないですから、 五辻回って下さい」って話です。そんなに人が少ないのかな? 天候もチョッと心配だし、大丈夫でしょうか・・・・・・ネ?

第1日目:
 山頂駅(1120)→縞枯山(1220-25)→茶臼山(1255) →麦草峠(1340-1405)→白駒池(1435)→高見石(1520)
 トラブルがあって高尾駅の出発が遅れたものの、順調に茅野駅からピラタスロープウェイへ。 このところ暖かいせいか、スキー客が少なく、混雑もなくロープウェイに乗車できました。 「雪が少ないな」と思いながら、縞枯山に登り始めました。気温が高いせいか空は春霞の様子ですが、 空はまずまずの天候で、縞枯山、 茶臼山のそれぞれの展望台では白く冠雪した山々の展望を楽しんでいました。
雪の坪庭 北横岳と縞枯山荘 縞枯山への登り 縞枯山にて
縞枯展望台からの展望 茶臼山へと向かう 茶臼山展望台にて 中小場にて
 少し時間があったので麦草ヒュッテで休憩、熱いお茶をいただきました。 麦草峠からは雪の国道299号をたどって白駒池へ。池はまだ一面の雪でした。 白駒荘の脇から高見石へのコースに入った途端、踏み跡がなくなり、唖然!。 ここ数日歩いている人はいない様子です。心細いトレースを探しながら歩くと、 どうにか高見石小屋に到着しました、ホッ・・・・。
麦草ヒュッテ 雪の国道299号線 雪の白駒池
 後で聞いたところ、麦草峠〜丸山のコースはしっかりトレースがあったとのこと。 結構メジャーな高見石〜白駒池のコースに足跡がないなんて驚きでした。
第2日目:
高見石(0720)→中山(0810-20)→黒百合平(0850-0910)→渋ノ湯(1010)
 翌朝は快晴、急いで高見石で三脚を構えます。雲海の上に浅間山が見えています。 薄蒼い光がだんだんと明るくなって黄色、橙色と変わり、やがて御来光を迎えました。 今日は雲一つない上天気です!。
高見石小屋の上方には残月・・・・ 明るくなり始めた空 浅間山遠望 御迎光
浅間山遠望 中山の平らな高まり 明るくなった白駒池 高見石小屋にも陽が射す
 朝食後、高見石小屋に別れを告げて、中山へ。 樹林の中の緩い登りを辛抱しながら歩くと、1時間程で中山の展望台へ到着します。 ここは西面の展望がよく、中央アルプスから北アルプスまでの稜線がずっと全部見えていました。 来た甲斐があったよね・・・・
樹間から見る中山展望台 展望(1)中央アルプス 展望(2)御岳と乗鞍 展望(3)北アルプス南部
展望(4)北アルプス北部と蓼科山 中山展望台にて 中山展望台にて
 中山からは下り一方の道、黒百合ヒュッテでしばし休憩した後は、 渋ノ湯へ向かってゆっくりと雪のトレースをたどるだけです・・・・。
東天狗岳の稜線 天狗岳相耳峰 黒百合平にて 渋ノ湯登山口
 バス待ちの時間に渋ノ湯の温泉へ。凍った体が暖まりました。 バス停で、濡れた手拭を肩にかけていたら、あっという間に凍ってカチカチになったのは驚きでした。 タップリの陽射しで暖かい気でいたのですが、やっぱり気温は低いのですね・・・・。 バスは5人だけ、茅野駅からの電車も混むことはなく、甲府を過ぎても登山者が乗ってくるでもなく、 ゆったりと祝杯をあげながらの帰路でした。
 
 今冬は2月中旬から暖かい日が続いているそうで、例年より雪が少なく、 約一ヶ月程度雪解けが早いそうです。 今回も、あったか陽射しの中をウールのシャツだけで歩いてました。 トレースも心配したほどでもなく、(白駒池〜高見石間を除いて)心配なく歩けました。 のんびり歩くには、北八ツは最高です。
   雪山初心者を連れての山行でしたが、天候にも恵まれ、久しぶりのゆったりした山行でした。 アイゼンもピッケルも持っていない彼のための北八ツ雪山入門だったのですが、 彼は雪山にはまってくれるのでしょうか・・・・?

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制作:加藤 輝男 2002年3月10日
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