ホーム日付順 | 地域別 | お気に入り | イエローページ


1994年GW−近畿の屋根:大峯山奥駆の道と大台ガ原
1994年5月1日(日)〜5日(木)
地図はこちら
 
 いつものパートナーが「大峯奥駆けへ行きましょう」と提案してきました。 近畿地方まではなかなか一人では行く気にならないので、この提案にのることにしました。 往きは奈良行きの夜行バスに町田から乗車、天候等によっては計画通りになるかどうか分からないので、帰りは白紙のままです。 奈良での近鉄の時刻や、洞川へのバスの時刻があまり詳しく入手できないまま出発。 結局、橿原神宮駅や下市口駅でかなりの待ち時間となってしまいました。

第1日目
 洞川(1100)→法力峠(1220)→稲村小屋(1320-25)→稲村ヶ岳(1350-1400)→稲村小屋(1420-30) →レンゲ辻(1515)→山上ヶ岳(1545)→小笹ノ宿(1620)
 登山口を出発した時間が遅かったので、心持ち急ぎながら、第一目標の稲村ヶ岳へ。 春霞で展望はいまひとつでしたが、まずはひと満足。稲村小屋に引き返し、山上ヶ岳へと急ぎます。 レンゲ辻の「女人禁制」の立て札の脇を通過し、急坂を登り詰めると、山上ヶ岳に到着。 立派な構えの山門・山寺を過ぎて、小笹ノ宿でようやくテントを張って、落ち着きました。
稲村ヶ岳山頂にて 稲村ヶ岳を振り仰ぐ レンゲ辻から稲村ヶ岳方向
第2日目
 小笹ノ宿(0545)→阿弥陀ヶ森(0615)→小普賢山(0705-45)→大普賢山(0800-10)→国見岳(0900)→七曜岳(0925) →岩場(1037-50)→行者還ノ小屋(1110-50)→一ノ垰(1245-55)→聖宝ノ宿跡(1405-20)→弥山(1510)
 今日は行者還まで一旦下り、弥山まで登り返す厳しい道です。暗いうちに小笹ノ宿を出発し、展望の良い小普賢山にて朝食としました。 大普賢岳、国見岳、七曜岳と次々に山頂を越えていきます。 奥駆の道だけあって手入れは行き届いていますが、アップダウンの多い厳しい道です。 一ノ垰まで下った後、石休ノ宿跡、聖宝ノ宿跡を過ぎると、陽陰に雪の残る弥山への急登になります。 やっと到着した弥山山ノ家前の広場がテント場に指定されていました。弥山山頂は遊歩道を西へたどるとすぐです。
阿弥陀ヶ森付近、遠望は弥山? 山上ヶ岳方面?? 稲村ヶ岳方面?? 大普賢岳にて
弥山の山並 七曜岳にて憩う登山者 弥山から見る八経ヶ岳
第3日目
 弥山(0600)→八経ヶ岳(0622-27)→船ノ峠(0800-05)→楊子ヶ宿跡(0835-45)→仏生ヶ岳(0925)→孔雀覗(1000-15) →西部分け(1035)→釈迦ヶ岳(1135-45)→深仙宿(1210-1300)→太古ノ辻(1320)→二ツ石(1400)→前鬼(1455)
 今日は天候があまり良くなく、途中で食事できなさそうだったので、出発前に朝食となりました。 小雨がパラつく中を雨具を着て出発、八経ヶ岳での展望はほとんど得られませんでした。 樹林帯の中の奥駆の道を南へとたどります。そうそう、途中で行者様に出会いました。 だんだんと天候の回復する中、孔雀覗の岩場を、西部分けの草原を、釈迦ヶ岳の仏塔を過ぎて、深仙宿の水場に到着。 ここからは山腹の急坂を下り、前鬼へと向かいます。
八経ヶ岳から見た日の出 八経ヶ岳から見る奥駆道 孔雀覗からの展望 釈迦ヶ岳にて
さらに続く奥駆の道 深仙宿にて 大日岳の遠望
第4日目
 前鬼(0700)→不動七重の滝前(0810-45)→前鬼口(1010)
 霧の漂う天気の中、前鬼のバス停までの歩きです。不動七重の滝を遠くから見る辺りから、雨具を着ての歩きになりました。
不動七重の滝(1) 不動七重の滝(2) 不動七重の滝(3)
 近鉄大和上市でバスを降り、実家へ帰る友人を見送って、明日大台ヶ原へ行くために、吉野の山上でどうにか民宿を見つけました。 ザックを背負って吉野の道を歩いていると、 私の山行姿を見かけたお婆さんの「お山へ行ってきなさったんやね」という言葉が印象に残っています。 「ここは修業の山なんだな〜」と感じさせるのに十分でした・・・・。
第5日目
 大台ケ原逍遥(記録無し)
 大和上市から大台ガ原への路線バスに乗って、大台ガ原へ。観光客に混じって大蛇ー、正木ガ原、日出ガ原、と回ってきました。 大杉谷からの登山者を日出ガ原で迎えました。また、尾鷲湾からの太平洋が意外と近く見えるのが印象的でした。
シオカラ谷を渡る吊橋 大蛇ー?の岩壁(1) 大峯の山々 大蛇ー?の岩壁(2)
最高点の日出ヶ原
 
 帰りは再び近鉄大和上市へ戻って、夜行バスを予約した後は、近鉄奈良駅まで行ってバスの乗車を待っていたのでした。 こうして、長かった「近畿の屋根」大峯山系の遠征が終りました・・・・。いつかは、奥駆道を吉野から熊野まで辿ってみたいものです。

[戻る]

制作:加藤 輝男 2000年05月07日
Copyright © 2001 by Teruo Katoh