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1993年秋−北ア:槍ヶ岳から穂高岳へ
1993年9月23日(木)〜9月26日(日)
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 前年(1992年)に登り損ねた槍穂へ、再アタックする計画を立てました。 一人だと不安もあるので、会社のメンバーに同行してもらいました。 三泊四日で槍穂を越える計画で、キレット越え、西穂稜線越え、と厳しい道があるので、荷物を軽く少なくするために、小屋泊まりにします。 また、初日になるべく早く上高地に着くために新宿から夜行バスに乗ることにしました。

第1日目
 上高地(0610)→明神(0650-0710)→徳沢(0750-0815)→横尾(0900-10)→一ノ俣(0955) →槍沢ロッジ(1030-45)→槍ヶ岳山荘(1530) 頂上往復
 早朝の上高地は霧の中、小雨がパラつくあいにくの天気でした。 今日の行程は槍ヶ岳山荘までと恐ろしく長い(約10時間)ので、上高地、明神と足早に通り過ぎ、徳沢で一息。 横尾から槍沢に入り、槍沢U字谷へ足を踏み出します。寝不足も手伝って、槍沢上部ではさすがにバテバテでした。 でも明日も朝早いので、その日の内に槍ヶ岳山頂を往復して来ました。
殺生ヒュッテと東鎌尾根 槍ヶ岳山頂へのルート
第2日目
 槍ヶ岳山荘(0520)→大喰岳(0540)→中岳(0620)→南岳(0730-0835)→最低鞍部(0925)→A沢のコル(1025) →北穂小屋(1130-1215)→コル(1300)→涸沢岳(1405-30)→穂高岳山荘(1440)
 今朝は雲があるもののどうにか晴れています。今日は、大キレットを越えて穂高岳山荘までの行程です。 ガイドブックでは8-9時間かかりそうなので、朝大急ぎで出発し、大喰岳で陽の出を迎えました。槍の穂先が凛々しい。
大喰岳から振り返る槍ヶ岳 西鎌尾根の向う・・・・ 笠ヶ岳の稜線に朝日が射し始めた 聳え立つ槍ヶ岳(1)
聳え立つ槍ヶ岳(2) 表銀座の稜線
 南岳小屋で大休止。いよいよ大キレット越えです。南岳から急下降の道を慎重に下り、最低鞍部からA沢のコルへ。 北穂への厳しい急登の道が見えています。テッペンにはり付いている北穂小屋にようやく到着。 今日前半の大キレットを振り返る余裕も出てきました。今日は穂高岳山荘まで、あと一息、がんばらなければ・・・・
大キレットから北穂を望む 北穂への登り 北穂高岳から槍ヶ岳の展望 北穂高岳にて
大キレットへ向かう登山者 北穂を振り返る 白出乗越の向うの奥穂高岳 ジャンダルムへと続く稜線
第3日目
 穂高岳山荘(0550)→穂高岳(0620-0640)→ジャンダルム(0730)→コブ尾根ノ頭(0745) →天狗のコル(0850-0925)→間ノ岳(1035)→間のコル(1050-1100)→西穂高岳(1150-1220) →ピラミッドピーク(1300-15)→西穂独標(1335)→西穂山荘(1415)
 朝、一面の雲海の上を穂高岳へ。山頂で御来迎を迎えました。
一面の雲海(1) 一面の雲海(2) 御来光!! 槍穂間の稜線
 さて、今日は昨日にもまして厳しい西穂への稜線通過です。行動に邪魔にならない様カメラはザックの中に・・・・。 まずは、馬ノ背を越え、ジャンダルムを通過し、天狗のコルで大休止。力任せに鎖場を越え、天狗ノ頭から間ノ岳へ。 西穂が段々近く大きくなってきます。西穂に到着して、ようやく緊張感から開放されました。 奥穂、前穂を見飽きたら、今日の宿の西穂山荘へと急ぎます。今夜はゆっくり寝られそうです。
天狗のコルから見下す上高地 西穂高岳にて 雲湧き立つ西穂稜線 足元の梓川の流れ
西穂高岳へと続く登山道
第4日目
 西穂山荘(0520)→上高地(0720)
 今日は快晴、後は上高地へ下るだけ。 っと言っても、上高地での整理券を早めに手に入れるために急いで降りたら、結構あっけなく着いてしまいました。 整理券をゲットした後は、乗車予定のバスの時間まで、温泉に入り、梓川川辺を散策していました。 今日の上高地は心なしか人が少なめで、混雑もなく出発できました。松本で食事をした後は、各駅停車でのんびりと帰ってきました。
 
 大キレット、西穂の稜線は、結構厳しい道だし、順番待ちも多く時間がかかってしまいますが、 人手が入って整備されており、鎖とハシゴに気を付ければ問題なく通過可能な大丈夫な道だと思います。 中級者ならザイルは必要ないでしょう。

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制作:加藤 輝男 2000年05月07日
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