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1991年冬−北ア:鹿島槍アタック??
1991年12月30日(月)〜31日(火)
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 会社の友人に誘われて、冬の鹿島槍・赤岩尾根を登ることにしました。 まだ夏山でも歩いたことが無いのにいいかしらん、と思いながらも、友人のついて行く形なら大丈夫かな、と。 前日の中に車で大谷原の小屋に到着し、その日は食料を中心にアタックの準備に追われていました。 暖かい小屋で夜はグッスリと眠れました。

第1日目:
 大谷原(0530?)→西俣出会(1300?)
 昨夜から雪が降り続き、朝には小屋の前で50-60cmの積雪に。 二人で交代しながらラッセルを始めました。発電所の取水口まで約1時間、少し周りが明るくなって来ました。 それからも後も雪!。夏道なら1時間くらいの道なのに、延々と交代でラッセルを続けます。 11時くらいになり、堰堤を越える頃になると、後に人影が見えるようになりました。 でもラッセルを交代してくれないのですヨ。こちらが休憩したら、彼等は追いぬいてもすぐ先で休憩しています。 「ラッセル泥棒」という言葉をこの時初めて覚えました。 西俣に着いても依然小雪が舞っているので、ここでテントを張ることにしました。あ〜、シンド…。
第2日目:
 西股出会(0800?)→大谷原(1000?)
 翌朝、テントの外はやはり雪。赤岩尾根を早々に降りてくる人達もいて、数年来の大雪だそうです。 テントの中で様子見をしていましたが、結局引き返すことに決めました。 大急ぎでテントを回収して、昨日来た道をたどりました。昨日7時間を越えたのに、今日はたった2時間でした。
西俣出合に張ったテント こんな雪の中を!!!
 帰京するのは明日にして、小屋に着いてホッと一息ついてました。 薬師ノ湯へ温泉浴に行ったり、大町で食糧買い込んだりした後は、小屋での〜〜んびり、ストーブにあたって、 本を読んで過ごしました。そうか、今日は大晦日だ・・・・。
大谷原の山小屋 雪煙舞う鹿島槍の稜線 トレースに沿って・・・・
 
 28日から29日にかけては、数年来の大雪だったそうで、あちらこちらで大騒ぎがあったようでした。 赤岩尾根を降りてきた人達も、稜線で1日か2日雪に閉じ込められたそうです。天候が悪かった、かな。 今度は、残雪の頃、そうGWにでもアタックしてみようと思います。

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制作:加藤 輝男 2000年12月01日
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