金田一少年の事件簿


私の好きな犯人BEST9

1位 能条 光三郎(オペラ座館・新たなる殺人)

一見好青年なんだけど、実は悪いやつという割とよくいるタイプと見せかけて、本当はものすごくいいやつというところがいい。

恋人の復讐のために4年間も演技をし続けてたというところが最高です。男だったら、こうありたいものです。

それと、尊敬する黒沢先生のことを悪くいわなければならない心境なんか、勧進帳の弁慶のような察して余りあるものがあります。

それでもって、最後の「黒沢先生。どうでしたか、おれの演技。少しは、巧くなりましたか?」というせりふがすごく泣かせます。

2位 六星 竜一(異人館村殺人事件)

こっちは逆に優男を演じてるけど、本当はすげー殺人マシンというところがいいです。

復讐のためだけに生まれ、実の母親と愛する者をもその手にかけなければならなかったという、ものすごく可哀想な運命が同情を禁じえません。

「人殺しなんてハエやゴキブリを殺すのと同じさ」というせりふが、人間の感情をむりやり殺しているようですごく泣けます。

3位 遠野 栄治(悲恋湖伝説殺人事件)

恋人を死なせた者へ復讐したいが、何者かわからないので、該当者全員を殺そうという考え自体が狂気的ですごいです。

しかも、その恋人というのが、実の妹というのだからじいさん2度びっくり。

決して結ばれることの無い愛のために殺人鬼になったという哀れさが、なんかいいです。

4位 佐伯 航一郎(悲報島殺人事件)

殺された父親と、自殺した恋人の復讐をするため、女装までして殺人劇を演じたというのがいいです。しかも、その恋人に女装したというのがものすごくいいです。

13歳の少年の計画のくせに、なかなか完璧な殺人計画だったと思う。

5位 高遠 遙一(魔術列車殺人事件)

一応、殺された母親の復讐のために殺人を犯してるのだけど、なんか楽しそうでいいです。

密室トリックや、死体移動トリックとか、全然保身にも得にもならないのにやってるところが、名マジシャンといわれた母親の名にかけてる感じでいいです。「つまらないでしょ?ただ殺すだけじゃ!」とか言ってるし。

しかも、おとなしく捕まったはいいが、脱走してしまうというのが、金田一史上類を見ない快挙で、今後に期待といった感じです。

とか言ってたら、ほんとに出てきましたな。速水玲香誘拐殺害事件(←速水玲香誘拐殺人事件だろ)に。ちっ、解決編まで気付かなかった。

6位 小城 拓也(タロット山荘殺人事件)

殺された親父のためと、誘拐された妹のためと、めちゃくちゃにされた自分の人生のために、割と即興で殺人計画を立てた速水玲香のマネージャー。とっさにタロットに見立てることを思い付いたり、

密室トリックを考え付いたりするのはさすが東大卒。ネクタイ閉められないけど。

割と利己的な人間と思いきや、命を投げうってまで玲香ちゃんを助けるところはさすが。

ところで、この人の人生って、ほんとに幸薄いような気がする。

あと関係ないけど、東大卒でアイドルのマネージャーって、「ウノケンの爆発ウギャー!!」の「バカアイドルニョッヘー福田物語」に出てくるマネージャーの矢島さんみたいですね(←知らねーよそんなヤツ)。

7位 浅野 遙子(首吊り学園殺人事件)

殺された恋人の復讐のために自分が勤める予備校を舞台とした殺人計画を立てた予備校教師。しかもその恋人が、15歳も年下の、自分のとこの生徒だというのが驚き。

で、トリックの方だけど、金田一も1度はだまされた、なかなかのミスディレクションがすごいです。

ところでこの人は、数学講師のくせして期待値というモノを知らないのかね。

8位 香取 洋子(幽霊客船殺人事件)

海難事故で死なされたうえに、事故の責任まで押し付けられた親父のために復讐をする少女。

で、不安に押し潰されそうになりながらも、親父の航海日誌を読んで自分を元気付けてるのがけなげでいいです。

トリックの方も、太陽の位置を変えて、被害者に時間を誤認させるというのが、なんかスケールが大きくていいです。

9位 千家 貴司(魔犬の森の殺人)

金田一と一緒に行動してて、いつ自分が殺される番がくるかビクビクしてたけど、殺す側になっちゃいましたね。

まあ、やるときはやっちゃわないとね。

でも、意表の突き具合は完璧っていうか、ダイイングメッセージさえなかったら気づかれなかったんじゃない?

まあ、金田一を相手にしたっていうか、ナンパ相手にすっぽかされたのが運のつきですね。

番外編 内本 彩音(Symmetry殺人事件)

あと1歩のところだったのに。惜しい。残念。

とりあえず、知ってる人は大爆笑。

私の見つけた真相解明のためのポイント

1、「謎はすべて解けた」と言う前の金田一の行動に気を付ける

暗号のなぞを解くのにワープロを使っているのなら、そうしなきゃ解けないということだし、遺書の傷跡を見て、遺書を折り畳んだのなら、折り畳むと傷跡の意味がわかるということだし、ドアをバンと開けて脱出ルートがわかったのなら、脱出時にドアが開いていたということがわかる。

(とかいって、書いてることがものすごく結果論くさい)

2、金田一が見ていないモノには惑わされない

金田一が見てないところで、ニヤリを笑っているヤツ(素顔)とか、変な目をしてるヤツとか。

あと、クリス・アインシュタインがコンタクトレンズをしているところとかも。

(速水玲香誘拐殺人事件のプロローグのあれもヒントにはなったが、ものすごくだまされた)

3、犯人からだけでなく、作者からのミスディレクションにも気を付ける

たとえば、虹川幸雄が両刀使いとかいうのや、森宇多子を並び変えると「コモリウタ」になるとか、橘のカツラとか等。

あら捜し

学園七不思議殺人事件のとき、美雪が桜木るいこに、文化部の掛け持ちは校則で禁止されている、と言ってるが、オペラ座館殺人事件の有森は美術部にも入っているとも言っている。

兼部者は殺人を起こすということで、急に禁止になったのかな?

 

あと、あら捜しと言えば、データハウスから出ている、「金田一少年の推理ミス」シリーズがすこぶるおもしろいです。

異人館ホテルのカードキーの使え無さとか、電脳山荘殺人事件のスペンサーがブスだったらとか、細かいとこまで突っ込んで考えていて、やられたと思わされます。

金田一に出てくる東大生

この漫画、東大生(卒)の人が割とたくさん出てくるけど、割と曲者ぞろいっていうか、なんか問題ある人ばっかり。犯人も多いし。なんか怨みでもあるの?

明智健悟

コンタクトがはめられないとか、夜12時に寝ないとマズイとか。

北見 蓮子(不破 鳴美)(異人館ホテル殺人事件)

スプーンの使い方を知らない。

小城 拓也(タロット山荘殺人事件)

ネクタイを締めれない。

赤門 秀明(天草財宝伝説殺人事件)

時間にうるさくて、集合時間の15分前に到着しないと気がすまない。(←別にいいじゃん)


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