Saint-Roman Blanc Cuvee JF 2002
ブルゴーニュ、サンロマンの Domaine de Chassorney (ドメーヌ・シャソルネ)のオーナー、フレデリック・コサール氏とジュンコ・アライ氏、藤小西さんのコラボレーションが生んだ1haの畑からの3樽だけのワイン。コサール氏は41才。ドメーヌ・シャソルネのスタートは1996年とのことですが、瞬く間に高い評価を得て、注目されたとのこと。98年からは完全なビオデナミの造りとなり、 SO2無添加、無農薬、ノンフィルターのワインです。オーナーの来日にあわせて開かれたワイン会でいただきました。
●テイスティングリスト
1)Saint-Roman JF Blanc 2001
2)Saint-Roman JF Blanc 2000
3)Saint-Roman JF Blanc 2002
4)Saint-Roman JF Rouge 2002
5) Saint-Roman JF Rouge 2000
6) Saint-Roman JF Rouge 2001
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JF Blanc 2001は甘い花の香り。やわらかで香りもよく色が濃い。ミネラルたっぷりで新樽が効いているがまったりと上品です。飲み頃が始まったところといえるそう。
2000は2001よりシャープな印象。グレープフルーツのような清涼感ある香り。酸はたっぷり。しかし時間がたつとはちみつやキャラメルの香り。
そして2002年。ボリュームのある酸がすごい。若いビンテージのためガスが閉じこもっていて苦みもある。日本酒の吟醸香の声も。まだまだおいておきたいしっかりした白。
今飲むなら2001。2000はエレガントなワイン。2002は必ず Nobleなワインになる、ポテンシャルが高く、新樽に負けない強さを持ち、樽の中で天然酵母で自然発酵、そのまま FLMしたのだという。2001は赤白とも mildな年。雨が多くて収穫も遅くむづかしい年だった。しかしそういう年にはそういう年の魅力がある、とも。私は2001、好きですよ。
つづいて Rouge。
2002:シナモンや丁字、クローブなどスパイスの香り。きれいなガーネットの中にまつたけ香もあり。パワフルな一本。2000は2002よりまろやか。しかし4も5も香りの「香水」と書きたいようなインパクトある華やかな香り。私的にはプリュウレ・ロックにも感じる香りです。
2001はやはりやわらか〜い。むづかしい年だったというだけに苦労もあったのでしょうが、愛着のわく一本。●
ここまでですでに3時間あまりが経過しています。そしてこれからが人気沸騰中のシャソルネのワイン。
7)Auxey-Duresses 2002 Blanc ' Les Crais'
8) Nuit-Saint-Georges 2002
9) Nuit-Saint-Georges 1997
10) Nuit-Saint-Georges 1998オークセイ・デュレス:ムルソーに一番近い畑だそう。80年に植えたブドウで早く熟成するそうです。2002なのでまだまだ若いのですが、bonbonや桃の香りとコサール氏。
ピュリニーはリストにはなかったものの、店主の計らいでいただく。村名の2002。
そしてラスト3本はニュイサンショルジュ。
NSJ 97,98のマグナムはオーナー・コサール氏でさえ、もう持っていないとのこと。エキス分が濃く、グラスに長くしっかりとした脚が残る。熟成の香り+ sous bois+きのこ。97はすでに練れていて、流れるように喉を通る。
これはおいしいブルゴーニュ料理と合わせて、ゆっくりと(座って!)味わいたいワインでした。
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JFのエチケットはフォトグラファー所幸則さんが手がけるイラスト。2002年はかわいいですよ。
醸造法は同じだが、どの年、どの畑も違った味わいになる。味が変わるのは自然のせい。私は自然を respectしているとコサール氏。うーん、サンタバーバラにもそういっている人がいましたね。
戸谷さん、おいしいワインをたくさん、ありがとうございました。
●飲んだ日 2004/3/20 ●スコア 18.5/20 ブルゴーニュ白2002は92、96に匹敵するビンテージとか。買っておきますか!
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