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うさ猫邸ワイン持ち寄りパーティー。この日はブルゴーニュをたくさん飲みましたが、ローヌフリークの池田さん持参のワインがピニャン91年。久々のシャトーヌフで大変おいしかった。以下は池田氏に取材した結果。ピニャン(Pignan)はシャトーヌフドュパプでは非常に有名な作り手であるJacques ReynaudのChateau Rayasのセカンドラベル。91年はローヌの南部では非常に不作であった為、Chateau Rayasは作らずに、よいキュベをPignanに入れました。また豊作で葡萄の品質も最高であった90年の残ったワインも91年のPignanに混ぜたとも噂されています。さらにこの生産者は収穫量の異常な少なさで知られています(大体15-20hl/h)。実際呑んでみると、非常に甘く、雨続きの年とは思えないほど熟した感じで、Rayasで作られたワインには珍しく、最初は非常にタンニンが強く、若干口の中がドライになる感じがありましたが、凝縮感がかなりあるため、果実味が充分口中で広がり、時間がたつにつれ、タンニンがそれ程目立たなくなった感じがします。また、時間を経てジャムと胡椒と腐る寸前の熟し過ぎた果実(良いChateauneufの一つの条件だと思うと池田さんは言っている)を思わせる香りが開けてきた感じがしました。年としては92、93より劣っていますがRayasの92と93よりは凝縮感があり力強さもあります。(Rayasの収穫はいつも遅いため9月の終わりと10月に雨が降るとひどいめに会うことがあり、92と93はまさにそのような天気となったそうです)。このピニャンはニューヨークに行った際、隣のNew Jerseyの"Carlo Russo's World Wines and Spirits"で購入したとのこと。いつものウサ猫のコメントとは月とスッポン。ローヌは、口の中でカベルネのように平板ではなく、果実味が遥かに強く、ブルゴーニュより「呑んだ」という感じがあり、果実の熟した感じが好きで若くても寝かせても美味しいのも大きなポイント、とも言ってます。ローヌ好きの方、ぜひ探して飲んで下さいね。来年はローヌに凝ってみるかなあ…。
●飲んだ日 1998/11/23 ●スコア 18/20
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1)MOSS WOOD SEMILLON 97 MARGARET RIVER AUSTORALIA (2)AU BON CLIMA 96 CHADONNEY "Le Bouge D'acote"(3)CHANTI CLASSICO RISERVA 93 RANCHIA BERARDENGA (4)HOSPICE DE BOUNE 85 CUVEE HUGUES ET LOUIS-BETAULT (5)BEAUNE-COUCHERIAS 94 Domaine PIERE LABET(6)VOSNE-ROMANEE 94 Domaine GROS FRERE ET SOUR (7)SANTRATIONO DI MONTEFALCO DOCG 90 ROCCA DI FABBRI (8)PIGNAN 91 RESERVE CHATEAUNEAF-DU-PAPE (9)BV BEAULIEU YINEYARD 88 GEROGE DE LATOUR NAPA CS