シャトー・パルメの垂直テイスティング。ブラインドで行われました。パルメの良い年は95/90/86/85年辺り。82年はボルドーのグレートビンテージです。が、グレートビンテージは熟成が遅く、ブラインドでは若く感じることが多い。市場に出ているものの最新は96年ですから、いちばん若いとしても96年です。small yearとなるあまり良くない年は、飲み頃が早くくるのでそのことも考慮にいれなくてはなりません。今日は飲み返しなしですから、一本づつあたりをつけて行きます。最終的に一本づつのビンテージを当て、古い順に並べます。
(1)はタンニンがギシギシでカベルネの香りが強い、いかにも若そうです、95年としました。(2)は色に薄さが入り、香りにも熟成香があります。味わいは強さとクセがあり、後味はチョコレートとバニラ。余韻が長く、10年位の経過が予想されます。(3)は私のパーフェクト。香り、味、二重丸。フルボディで濃く飲み頃。86と行こう。ボルドーの86年は思い入れのある私。(4)熟成の香り、味わい、タンニンはしっかり、まろやかでソフト。やや細くシャープな印象。small yearか?84としましょう。ラスト(5)。色はあずき色のように枯れはじめ、タンニンはすでに消えつつある。古酒の域に入ってると思われ、多分20年以上の経過。完全に出来上がって、最後の飲み頃と思われます。60年代の後半かな。正解は95-90-86-81-75でした。2と4ははずしました。香りの人気は5と3。味わいのほうも3と5でしたから、よい年と最後の華ともいうべき75年が好まれたのでした。
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フランスチームのワイン合宿。鎌倉M邸にて。料理もがんばったのです。三ツ星レストランの再現をしようとブレス鶏のヒュメドポワソン蒸し、サーモンとアンティーブのチーズ焼き、ニョッキや塩漬け豚。デザートはパンプキンプリン、チョコレートスフレ、杏仁豆腐も作りました。全部割り勘ですから!そうそう、なんとオーブリオンの58年も飲んだのですね。すばらしい味わいでした。
CH.Palmer フランス・ボルドー地方マルゴー村格付け3級
シャトーを訪問してますので、その模様は表紙の「ひろみみ紀行」をクリックしてボルドーのページをご覧下さい。
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