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アルザス
date
5/2-5/4


アルザスはドイツとの国境近く、この100年の間に2回もドイツ領になったという複雑な土地柄です。ストラスブルグが一番大きな街ですが、ワイン生産地域を回るにはコルマールの方が便利ということでコルマールに滞在。街に入るとすぐ感じるのがこのドイツ的なテイスト。白壁に木組みの家。「コロンバージュ」というそうで、ボルドーともブルゴーニュとも違う、こじんまりと暖かみのある古い町並みです。私のアルザス滞在は2日だけでしたし、週末にもからんでいたので、ワイナリーやワイン屋さんはお休みのところが多く、街のカフェでのんびりのコースになりました。これが又、とてもいい。
アルザス料理というと、キッシュ・ロレーヌや、オニオン・パイ。それからシュークルート。ドイツ料理で有名なザワークラウトです。メニューもフランス語、ドイツ語、英語。古くからのお年寄りはフランスでもドイツでもない、アルザス語を話すとか。たとえ歴史に翻弄されたとしてもアルザスはアルザス。アルザス人の誇りをつらぬく気迫です。それとビール。アルザスはビールの産地。街のビアホールにはいくつもの種類の地ビールがおいてあります。でも名前がドイツ語チックで読めないのね。クローネンブルグもアルザスに本拠地があるそうで。イギリス、ベルギー、フランス、ドイツとビールはいろいろありました。
  
さて、地図の天使、たまるっちのナビで到着したのが、ドップ・オ・ムーラン(DOPFF AU MOULIN)。日曜日でも唯一OPENのワイナリー 。見慣れたエチケットで日本でもお馴染みです。地元の家族連れや観光客が車でどっと来て、ワインを試飲をしてケースで買っていきます。輸出部長の案内のあと、クレマンダルザス(アルザス産の発泡酒)からはじまって 天然甘口のセレクション・グラン・ノーブルまで数種類のテイスティング。ライチの香りで有名なゲベルツトラミネールがおいしいです。エスニックと中華にはもっぱらこれですね。私は。5月の青い空にぶどう畑。藤の花が満開で気持ちのよいワイナリーでした。
この夜、アルザスの2つ星レストランで繰り広げられた晩餐で、ソムリエおすすめのアルザスワインの他に「ラ・ターシュ73年」を飲みました。落ち着いた穏やかな田舎のレストランで、フランスは奥が深いです。お料理の写真、ご希望の方は下のPHOTOをクリックして下さいね。
次の日はクンツ・バ(KUENTZ-BAS)へ。こちらも木組みの家で美しい。アルザス地方での人気は一番にピノブランだそう。ちなみにクンツ・バでのテイスティングリストは以下の11種類。
1 PINO BLANC 1998 CUVEE TRADITION
2 RIESLING 1997 CUVEE TRADITION  ?
3 RIESLING 1996 GRAND CRU PFERSIGBERG
4 RIESLING 1996 GRAND CRU EICHBER1
5 RIESLING 1995 CUVEE BICENTENAIRE
6 TOKAY PINO GRIS 1996 SIGILLE CONFRERIE ST ETIENNE
7 TOKAY PINO GRIS 1995 CUVEE BINCENTENAIRE
8 GEWURZTRAMINER 1995 CUVEE BINCENTENAIRE
9 GEWURZTRAMINER 1996 CUVEE BINCENTENAIRE
10 GEWURZTRAMINER 1996 EICHBERG VANDAGES TARIDVES CUVEE CAROLINE
11 GEWURZTRAMINER 1989 PFERSIGBERG SELECTION DE GRAINS NOBLES
ゲベリュツSGN(1989年)を3本買いました。
短いアルザスの滞在。今度は違う季節にゆっくり来たいですね。
 
  
おまけ

次は三ツ星レストラン、少々お待ちを!