PHU XUAN (フースアン)

ベトナム宮廷フエ料理の「フースアン」です。
フエは約一世紀半にわたり、ベトナム最後の王朝が栄えた古都。
北のハノイと南のホーチミンのちょうど真ん中にあたりに位置します。

お料理は華やかで繊細。薄味で盛りつけもとても上品。
フエ宮廷料理の名店として知られるホーチミンのレストランの東京支店である。

料理人もすべてベトナムから呼んでその味を再現しているとのこと。
メニューは鮮度や費用の問題で調達不可能なもの以外、本店と同じもの。
東京店で食べられないメニューは「これとこれ」「こちらはホーチミンの本店で召し上がってください」と書かれている。

店構えはレストランというよりはカフェ風だが、こざっぱりとしていて落ち着く。

絞り込まれたメニューは写真入りで、わかりやすい。量的には控え目なので、たくさん頼んでも大丈夫。

・金針菜とゆりの花のフラワースープ
・生春巻き お馴染み。
・揚げ春巻き これまたお馴染み。ミントや香草も一緒に。
   ちゃんとバイマックルー(こぶみかんの葉)も添えられている。
・マスタードグリーンの生春巻き ゴマとピーナッツのペーストソースとマスタードで。
 グリーンカールのようなレタス風の野菜は、ぴりりと芥子の香りがするのでマスタードグリーンというのだ。 芥子をつけなくてもすでに芥子風味なので、くるまれた生春巻きは芥子ソースをつけると更に刺激的な味になる。

・米粉のクレープ風海老しんじょ ・豚挽き肉と干しエビのタピオカ包み蒸し

雑誌などで紹介されていて目を惹くのはこのお料理。(下の写真)
・米粉のババロア風皮仕立て海老ミンチのせ 特製ソース添え 

 うーん、なんと言っていいのやら。
 小皿にババロア風に固められた米粉の上に海老ミンチと青菜がのっている。ひとつづつスプーンで皿肌からはがして二つ折りにし、プリッキーヌで辛みを効かせた透明なソースで食べる。ぷるんとした摩訶不思議な食感。
 これは味より見た目の勝ちか・・・いかにも宮廷料理。 



・蓮の葉蒸しご飯 見た目も豪華で華やか。エスニック気分が盛り上がる。
・揚げ餅と蒸し餅の二段重ね これはお腹にたまります。要注意。

  

デザートは
・緑豆あんのココナッツクレープ包み
・蓮の実のシロップ漬け

ビールはベトナム産の「333」(バーバーバー)
米から作った焼酎でアルコール度は45度という「ルアモイ」。
味にクセがあるけど、はまる人が多いという。ロックでぜひ。
ワインも少しだが置いてある。

ホーチミンには何度も行けないので、ここで食べて雰囲気を味わうのもいいですね。
ふっと東京にいることを忘れます。
まるで夕闇にぽっかり浮かぶ「恋の浮島」。


費用は飲み物込みで一人¥5000〜¥6000 ほど。

東京都港区高輪2-15-8 03-3443-1763 都営浅草線泉岳寺下車