■ フ ィ ル タ と は ?

フィルタは、ActiveXコントロールによるInternet Explorer4.0以降のマルチメディア機能の一つで、スタイルシートに対するMicrosoftの独自拡張機能です。 ActiveXコントロールを使用しているため、基本的にNetscape Navigatorでは実行できません。 文字や画像に対して何らかの効果を直接与えるものです。通常だと、HTML文に組み込んだ画像などはその通りの画像しか表示してくれません。 しかしフィルタ機能を使うと、その画像に対して例えば影を付けたいといったときにちょっとしたコードを書くだけでその効果が得られます。 さらにスクリプトにより操作することによって静的にフィルタリングするだけでなく動的にもフィルタリングすることができます。 サンプルでその効果を楽しんでみてください。


■ フ ィ ル タ の 記 述 法

-- 画像(文字)の設定 --
//フィルタリングするオブジェクトの設定
<DIV ID="filt" style="position:absolute;width:300;height:200" onclick="FLT()">

//画像の設定
<IMG ID="image" src="xxx.gif"> </DIV>
-- スクリプトの記述 --
<Script Language="JavaScript">
//画像クリック時にフィルタ実行
function FLT(){

//トランジションの開始
filt.style.filter = "フィルタ名(引数,引数,・・)";
//例:Drop Shadowフィルタ
filt.style.filter = "dropshadow(offx=10,offy=10,color=#0000FF,enabled=1)" }
</Script>


-- タグに直接指定する場合 --
 //必ずフィルタをかける範囲をwidthとheightで指定する
 <DIV style="width:XXX;height:YYY;
  filter:dropshadow(offx=10,offy=10,color=#0000FF,enabled=1)">テキスト又は画像等</DIV>

■ フ ィ ル タ の 種 類

X-Ray(X線)
レントゲン写真のような白黒調に表示します
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
Drop Shadow(ドロップシャドウ)
フィルタをかけた要素の後ろに影を付けることができます
offx x軸方向(右が正の値)への影のズレ度・単位はピクセル
offy y軸方向(下が正の値)への影のズレ度・単位はピクセル
color 影の色(16進表示)
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
Flip Horizontal(左右反転)
要素の左右を逆にします
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
 
Flip Vertical(上下反転)
要素の上下を逆にします
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
Grayscale(グレースケール)
要素からカラー情報を取り去ります。白黒調とは違い、濃淡のある色調を表現します。
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
Invert(色反転)
要素の色相、彩度、明度の値を反転することによってネガ写真のような表現をします
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
Lights(光源)
特定の光源から光を当てているような効果を出すことができます
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
【 光源の追加 】
addAmbientメソッドを使って一定の範囲を明るくする環境光源を追加します
R 0〜255の範囲で光の赤の値
G 0〜255の範囲で光の緑の値
B 0〜255の範囲で光の青の値
strength 0〜255の範囲で光の強さ
addPointメソッドを使って3次元空間に位置するポイント光源を追加します
x 光源のx座標
y 光源のy座標
z 光源のz座標
R 0〜255の範囲で光の赤の値
G 0〜255の範囲で光の緑の値
B 0〜255の範囲で光の青の値
strength 0〜255の範囲で光の強さ
-- スクリプトの記述 --
filt.filters.item(0).addAmbient(R,G,B,strength)
filt.filters.item(0).addPoint(x,y,z,R,G,B,strength)
Motion Blur(移動ぶれ)
高速で移動しているときに写真を撮ったときのような一定方向への『ぶれ』を表現します
direction 45度単位で要素の移動方向を指定します
strength ぶれ度を指定します・単位はピクセル
add 0に設定するとぶれの後のイメージに元のイメージを追加します。1に設定するとぶれ後のイメージのみが表示されます。
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
Alpha(不透明)
要素の透明度を設定することができます。かなり薄いときに背面に別のものを置くと透けて見えます。
opacity スタート地点の不透明度
透明度 0が完全な透明・100が完全な不透明
finishopacity フィニッシュ地点の不透明度
透明度 0が完全な透明・100が完全な不透明
style フィルター状態
0:単一 1:線状 2:放射線状 3:長方形
startX opacityで指定した透明度が始まるX座標
startY opacityで指定した透明度が始まるY座標
finishX finishopacityで指定した透明度が終了するX座標
finishY finishopacityで指定した透明度が終了するY座標
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
Shadow(陰影)
縁に沿って影を描画します
color 影の色(16進表示)
direction 45度単位で影の描画方向を指定します
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
Wave(波動)
まさに波のような表現をします
freq 波の数
strength 波の強さ
phase 0〜100の間で波のオフセットを設定します
lightstrength 0〜100の間で波を照らす光の強さ(輝度)を設定します
add 0に設定するとフィルタ後のイメージに元のイメージを追加します。1に設定するとフィルタ後のイメージのみが表示されます。
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
Glow(発光)
右と下の縁に沿って影を描画することによって発光しているかのように見えます
color 影の色(16進表示)
strength 0〜100までの間で発光の強さを設定します
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
Chromakey(クロマキー)
指定した色を透明にして背後が透けるようにします
color 透明にする色(16進表示)
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0
Mask(マスク)
指定した色で透明部を塗りつぶします。
color マスクする色(16進表示)
enabled フィルタを有効にするには1
フィルタを無効にするには0