○来年2月頃リリース予定の次期Visual Studio 2008 は現在、日本語版β2がダウンロード可能です。
○.NET Framework 3.5 の 0.5 は?
Windows Vista には当初から .NET Framework 3.0 がインストールされていますが
.NET Framework 3.0 には、WPF・WCF・WF の機能が含まれるクラスで Visual Studio 2005 でも開発は可能です。
が後で追加された機能なので完全対応というわけではありません。
VS2008 では.NET Framework 3.0 に完全に対応し、さらに .NET Framework 2.0~3.0 に追加された
クラス(これが0.5に相当)の開発にも対応されます。
○主な新機能
1.WPF・Silverlight開発環境強化
Visual Studio 2005 でもデザイン編集可能なアドイン(コードネーム"Cider")があるが、
Visual Studio 2008 では完全対応したデザイナがサポートされる。
コード入力にはインテリセンスも当然可能になる。
当初はSilverlight開発プロジェクトテンプレートは存在せず、後発でリリースされる
「Silverlight Tools for Visual Studio 2008」で対応される。
あくまでロジック開発中心だったりデザインの微調整等にはVisual Studio を使用した方が良いが
WPFにおける(タイムライン)アニメーションを中心としたデザイン開発はあくまで Expression Blend を
使用する必要あり。
ツールボックスにWPFコントロールが表示され、WindowsフォームやOfficeアプリケーションとの
相互連携が容易になる。
2.ASP.NETによるWebアプリケーション構築
Visual Studio 2005 での "ASP.NET AJAX 1.0" が標準でインストールされ標準でAJAX対応の
Webアプリケーションを構築することが可能になる。
統合されているのはASP.NET AJAX Extensions のみで、ASP.NET AJAX Control Toolkit
は
あくまでオプションインストールで利用することになる。
ブレークポイントによるJavaScriptのデバッグ、インテリセンスへ強力に対応。
新しいサーバーコントロール
- <asp:DataPager> … 独自のページング機能の組み込み
- <asp:ListView> … 編集機能付きリスト表示
- <asp:LinqDataSourcre>… LINQデータをデータソースにする
3.Officeアプリケーション(VSTO)開発
2007 Office System に完全対応した開発が可能。
ClickOnce配置技術により、これまでOfficeアプリケーションではセキュリティによる制限を緩和。
VSTO対応Office 2007製品
Excel・Word・Outlook・PowerPoint・Project・InfoPath・SharePoint・Visio
4.サーバーサイドシステム強化
WCF(Windows Communication Foundation)やWF(Windows
Workflow Foundation)の機能も強化され
.NET Framework 3.5 に相当する新機能が追加されている。
特にWCFではWSDL/SOAP ベースだけでなく、昨今数多く一般公開されているWeb API に利用されることが多くなった
POX(Plain Old XML)、REST、JSON、RSS/Atom に対応したサービスの開発が可能になる。