■DJ ppp(23:05 - 23:45)

01.Take One/SOUNDSCAPE UK
「Bossa Brava! volume3」/V.A 収録。
Untitledのスタートという意味も込めて(笑)、このタイトル。
オープニングからずっと軸となっている
"タンタンタンンタンタ・・・"のリズムにイロイロな音が絡んで
クラブテイストになっている。カッコイイ。

02.MAGICA/TUTTI MORENO & FRIENDS Feat JOYCE
「BRAZILIAN LOVE AFFAIRE」/V.A. 収録。
"パラパパラパパラパパララパ〜"と、ジョイスの伸びやかで
爽やかな声と、歌うようなフルートが織りなされ、繰り返され、
どんどん上昇してゆくような高揚感、グルーヴ感を
体内に湧き起こさせてくれる、非常にワタシ好みの曲。
高く澄みわたった青空、みずみずしい空気。

03.SKINDU LE-LE/阿川泰子
「VELAS」収録。
'90年代初頭、クラブシーンで大流行した曲。
TV"おしゃれカンケイ"のイメージしかなかった
彼女の透明感あふれる声が、こうしたラテングルーヴゥー
な曲にのっかるとこんなにカッコよくなるんですね。
昔々、福岡のクラブで最初に聴いたときの
目からウロコの瞬間。衝撃。歓喜。熱気。
そして、あの空間の一体感。未だに忘れられません。

04.Full moon/O.P. Quartet
「the spinning wheel of jazz」/v.a. 収録。
伸びやかな女性ヴォーカルが、ピアノとパーカスのリズムに
のって、グングン上昇してゆくメロディを歌い上げる、
最近いちばんのお気に入りの1曲。
月明かりの夜、空を見上げ、目を閉じ、
そしてアクセル踏み込み(それは危険だ)、
音のなかに身をまかせ、どこに辿り着くのか分からないけれど
走り続けよう。そんな気分の曲。涙が出てきそうです。

05.ze bede/Samboa
「the spinning wheel of jazz」/v.a. 収録。
ここでアクシデント発生。
上記04が、このコンピの最後の曲だったのですが、
手違いが生じて最初の曲にまで入ってしまいました(苦笑)。
ボッサ。男性と女性ヴォーカルのかけあいによる軽快感。
のどかな休日。美味しい食事。ウラウラと気持ちイイ系の曲です。

06.Tres Pontas/Milton Nascimento
「Courage」 収録。
Untitled前にちょい話題になった、ミルトン・ナシメント。
その際にあらためて久しぶりに聴いてみたのだけれど、
最初に聴いたときにはとくに何とも思わなかったものが、
こうして心に引っかかってきました。熟成されたとも言う。
オープニングのフルート。彼の、決して伸びやかとは言えない
こもった声だけれど、遠くを見つめて歌っている感じ。
それらにピアノ、ギター、ドラムスの細かな音が相まって、
気がついたら、ワタシの心は走り出してる。

07.Empty Faces/Sergio Mendes & Brasil'66
「THE VERY BEST OF 
   SERGIO MENDES AND BRASIL 66」 収録。
ミルトン・ナシメントつながり。
彼の「VERA GRUZ」の別名が同曲。そのセルメンバージョンです。
この曲は、かつて福岡のブルーノートであるオルガニストの
演奏を聴いて、聴き惚れ。
それ以来、いろんなアーティストのこの曲ばかりを集めるようになりました。
全体的にもそうなんだけど、サビの部分の高揚感はとくに秀逸。
聴くたびに、心臓がグッと締めつけられる感覚になってしまう。

08.CASA FORTE/FRORA PURIM
「STORIES TO TELL」 収録。
これも、90年代初頭のクラブシーンでけっこうかかってた曲。
フローラ・プリムの土臭いながらも伸びやかなヴォーカル。
トランペットと一緒に歌う
"パラパラッパッパッパッパッパッパヴィーヤー〜"
のグルーヴ感。アクセル、アクセル(笑)。
余談ですが、サビの部分が"行かないで山田"と聴こえるとのことで
喜んでる人もいました(苦笑)。

09.FROM THE LONELY AFTERNOON/FRORA PURIM
「JAZZ JUICE vol.7」 v.a. 収録。
続いてフローラ・プリム。
叫びにも近い怪しげな声ではじまる曲。
どこに連れて行かれるのかワカラナイ。心地よいのかもワカラナイ。
でも、随所に入る叫び系の声に惹きつけられる。
タイトルから察するに、悲しい曲なのかしらね。

10.O BARQUINHO(Little Beat)/ELIS REGINA
「ERIS REGINA IN LONDON」 収録。
やっぱり彼女の力強いヴォーカルは好き。
そんな彼女のアルバムでも最高傑作といわれる
1969年のアルバムより。
歌詞の意味はワカラナイのだけれど、
何だか終わりが近づいている雰囲気に聴こえる。
寂しさ。物悲しさ。だからこそ、走らずにいられないのか?

11.See You Later/Joanne Grauer
「Talkin Jazz」 v.a. 収録。
好きなものは一貫している。というのは分かりきったこと
だけれど、ここまで"伸びやかなヴォーカル"と
書くのも気が引ける。ま、そうなんだけれど(苦笑)。
でも、この曲に関しては、高揚感とか、上昇感とかってのは
あまりないですね。アップテンポのわりには心地よい。
それでも、道行く人を店内に引き込む魅力のある曲なのです。

12.stone ground seven/the singers unlimited
「SNOWFLAKES」/v.a. 収録。
オープニングのピアノのリズムヤラれそうになり、
高波にさらわれるかのように、そのコーラスに
いっきにヤラれた曲。
"ダダダァ〜ドゥダダァ〜"と繰り返されるだけなんだけど、
その美しさ、グルーヴ感、そして、体内から
自然と湧き起こる高揚感、心臓の高鳴り。たまりません。

13.Here We Are Falling In Love/
   META ROOS & NIPPE SYLVENS BAND
「le coeur qui jazze」 v.a. 収録。
刻むオルガンによる軽快感。
ヴォーカルも良いのだけれど、
じつはこのオルガンがこの曲の一番の立役者だと思ってます。
そして、パーカス。
パーカスが前面に押し出されているものも好きだけれど、
エッセンスとしてのパーカスには、気がつけば心惹かれている。
というのを遅まきながらも気づかせてくれた曲かもしれません。

14.bacana/the pete jacques orchestra and singers
「SNOWFLAKES」/v.a. 収録。
マッサージに行くと、最後には肩から背中を
慣らす感じでサーッサーッと撫でるのですが、
そういう意味合いで最後にはこの曲をと。落ち着いた曲。
途中から入る"ルルールルルールルールルル・・・"の声。
そして、ピアノの高音による刻み。
それらが淡々と繰り返されます。
冬の山中。自分以外の存在が感じられない道。
ステレオから流れる音だけを聴きながら、
感情は無に近く、カラダは無意識のうちに
次々とハンドルを切ってゆく。
そんなことが永遠に続くかのような感覚。錯覚。幸福。渇いた空気。
なんてイメージ。

★飛び入り:DJ konno

15.Music: Response /Chemical Brothers
「SURENDER」 収録。

[BACK]

■DJ kinami(23:45 - 24:25) 1. Hip To Be Square by Huey Lewis & The News 1986 from the album "FORE!"   最近ではライブやプロモーションでは来日しないくせにゴルフや   野球のためには来日するという Huey Lewis さんですが、当時は   勢いがありました。ベースのネックに CCD つけて撮影した酔い   そうなビデオ(ゴドレー&クレーム)もスピード感抜群。 2. Scales Of Justice by Living In A Box 1987 from the album "Living In A Box"   名前も第1弾シングルもアルバム名も同じってのがインパクトあ   りましたね。アルバム的にはすごく好きだったんですが、まさか   一発屋さんになってしまうとは。(確か)その第3弾シングル。 3. Monkey by George Michael 1987 (Single Version) originally from the album "Faith"   アルバムに入ってるバージョンは割と地味ぃな感じだったのに、   シングル切るっていうから「うそぉん」って思ってたら、ド派手   なアレンジで元曲の印象を留めてなかっていう。当然こないだ   出たベスト盤にはこっちのバージョンで収録されているものと   思いきや、なぜかショボい方で収録されてました。 4. Devil Inside by INXS 1987 from the album "Kick"   昨年あまりにも突然に他界してしまった Michael Hutchence を   擁していた INXS ですが、なんと今年イベントで再結成するとか。   しかもボーカルが Terence Trent D'Arby とかいう俄かには信じ   難い取り合わせ。草葉の陰で泣いちゃいませんかね。心配です。 5. Kyrie by Mr.Mister 1985 from the album "Welcome To The Real World"   "Broken Wings" のベースが余りに印象的だったんですが、今回の   コンセプト「1st シングルはかけない(^m^)」から、いかにもライ   ブ受けしそうなこちらです。 6. Blame It On The Rain by Milli Vanilli 1989 from the album "Girl You Know It's True"   特に説明は要らないでしょう。余りに不幸な2人組。聞くも涙、   語るも涙。今ごろ何やってんでしょうねぇ、この人たち。でも   曲的にはかなり気持ち悪い系メロディで好きでした。渋谷の   RecoFan でこの CD を見つけたときの喜びといったら。 7. It Doesn't Have To Be This Way by The Blow Monkeys 1987 from the album "Choices the Singles Collection" originally from the album "She Was Only a Grocer's Daughter"   当時首相だったサッチャー氏を強烈に皮肉ったタイトルのアルバム   からのシングル。当時僕は高校生で、これを聴くとその時の失恋し   た感覚が鮮やかに蘇ってきて...甘酸っぱいものが込み上げてくる   勢いです。(泣) 8. Call Me by Go West 1985 (Single) originally from the album "Go West"   男気あふれる2人組。これ以降あまりパッとしなかったように記憶   していたんですが、調べてみると彼らの一番のヒットは 1990 の   サントラ「Pretty Woman」に入ってる曲だとか。勉強になります。 9. 博多の女(ひと) by モダンチョキチョキズ 1993 from the album "ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説"   この曲を聴いて以来、どんな観光地に行っても必ず探してしまう   ようになりました「〜の女(ひと)」。当然ながら函館には存在   します。曲的には4段オチという多少のクドさもありますが、   かの fusion ML 管理人も唸ったというカッコよさで補って余り   ある出来ではないでしょうか。曲最後にある星降る街角的合の手   もまたグーです。 [BACK]
■DJ saitoh(24:25 - 25:05) 01.Good Time Music/斉藤哲夫【Good Time Music】74年  デビュー作で「若き哲学者」と呼ばれた彼の3作目。  ムーンライダースの白井良明を音づくりのパートナーに迎えて、  よりメロディアスな作品に仕上がっています。  「♪あなたのせいいっぱいのうたを聴かせて…」ぐっとくる名曲です。 02.元祖ラヂヲ焼き/あがた森魚【ああ無情(レ・ミゼラブル)】74年  映画をテーマにした作品で松本隆が全面プロデュース。名曲「大寒町」  も収録されているが、今回は中でも異色のファンキーなこの曲を。  ラヂヲ焼きを売るおじさんと客との掛け合い、天気予報、緑魔子の語りが  不思議なノスタルジーを醸し出している。「日本少年1999」を祝して。   03.人力飛行機の夜/鈴木茂【Band Wagon】75年  ご存知はっぴいえんどのギタリストである彼のファーストソロアルバム。  バックはローウェルジョージ抜きのリトルフィート。他にもサンタナ/  スライ/タワーオブパワーの元メンバーも参加。スゴイ!そして鈴木茂の  ドスのきいた歌い方もスゴイ! 04.Two Train/Little Feet【Dexie Ticken】73年  で、リトルフィート。L.A.発信アメリカンロックの名盤。  ローウェルジョージのスライドギターが冴えまくる。  矢野顕子の「Japanese Girl」のアメリカンサイドを全面的にサポート  している事でも有名。彼等の最高傑作と呼ばれるこのアルバムの録音風景を  鈴木茂は目の当たりにして衝撃を受けたそうな。 05.Carry On/C.S.N.&Y.【Deja Vu】70年  クロスビー/スティルス/ナッシュにニールヤングが加わった4人での 唯一のスタジオ録音盤。69年のあの伝説のロックフェスティバルを  テーマにした曲「ウッドストック」も収録されています。  今年結成30周年を記念して、7月頭にニューアルバムをリリースし  全米ツアーも行うそうですね。   06.Ain't wastin' time no more/The Allman Brothers Band【Eat a Peach】72年  ウッドストックとくればやっぱりフィルモアイースト。  これは、Allman/The Band/Greatful Deadのたった3バンドのみで60万人  という凄いフェスティバルでした。このアルバムの制作途中でグレッグの兄  のデュアンがバイク事故で死亡しその悲しみを乗り越えて作られた名曲。  ディッキーベッツの力強いギターとグレッグの振り絞るようなボーカルに  心奪われます。   07.Give a Man a Fish/Arrested Development【Unplugged】93年  ウッドストック25周年を記念したイベント'94をBSで見て惚れました。  「文化の蜂の巣」のアルバムも素晴らしいと思うが今回はライブ盤から。  スピーチのメロディアスなラップ、女性陣のパワフルなボーカル、踊り、  そして謎の存在ババ。力強いサウンドに胸を打つ歌詞、圧倒的なライブ  パフォーマンス!解散するって知ってたら来日した時に行っておくんだった… 08.Deep Shag(aqua-magic mix)/Luscious Jackson【Natural Ingredient】94年  グランドロイヤルの看板娘、女ばかりの4人組(今は3人)  「レイジーブルージーヒップホップ」と呼ばれるように、ひんやりとした  倦怠感を漂わせながら、ローファイでチープでパンキーでもある。  6/16には「エレクトリック・ハニー」をリリース。 09.Mathar/Dave Pike Set【Supercool-Compilationアルバムより】99年  この曲は69年の「Masterpieces」から。シタールとなんとも懐かしい  感じのリズムが合わさって新鮮。他にエラ・フィッツジェラルドによる 「Sunshine Love」(クリームのカバー)も入っている。全16曲。  いろんな人の曲が聴けて1280円というのも魅力的。 10.Carnavalito/Caldera【Sky Island】77年  コンドルは飛んでいく?→ウエザーリポート?→ブラジル?→サンタナ?  全く先が読めない強引な展開。これぞフュージョンの真髄かも(笑) 11.Ponta De Areia/Wayne Shoter【Native Dancer】75年  このアルバムでは5曲をミルトン・ナシメントが提供し歌っています。  何度聴いても涙がこぼれてくるような名曲です。以前ミュージックフェアで  The Boomの宮沢さんがこの曲を日本語で歌っていたのには驚いた。 12.Bad Shoes/The Section【Fork It Over】77年  ジェームステイラーのサポートを全面的につとめていた彼等。  アルバム自体はフュージョンなのですが、この曲だけジェームスが  歌っています。ダニークーチマーのギターには泣かされます。 13.君の友達(Precious Lord,Take My Hand/You've Got a Friend)/吉田美奈子  75年中野サンプラザでのライブより。キャロルキング/ジェームステイラー  でおなじみのこの名曲をゴスペル調のR&Bで歌い上げます。  アレンジは佐藤博、コーラスに達郎、大貫妙子、ハイファイセット、ピアノで  矢野顕子も参加しています。この曲は「MINAKO II」にも収録されていますが、  今回はシングル盤を。チャイニーズスープのc/w曲です。 [BACK]
■Guest DJ:  munekata from outdex(25:05 - 25:45) 1 ART ENSEMBLE OF CHICAGO/THEME DE YO YO 2 THE DIRTY DOZEN BRASS BAND/VOO DOO 3 DR.JOHN/I'LL BE GLAD WHEN YOU'RE DEAD, YOU RASCAL YOU 4 SQUIRREL NUT ZIPPERS/FAT CAT KEEPS GETTING FATTER 5 シートベルツ/TANK! 6 渋沢毅オーケストラ/CHA RA RA 7 渋さ知らズ/天秤 8 SUN RA/SPACE IS THE PLACE  フリージャズでは踊れないという先入観をお持ちの方も 多いでしょうが、それは誤った認識だと言わざるをえず、 事実僕は一人で部屋でよく踊っています。強いて問題をあ げれば、足が絡まったり、関節を本来とは逆の方向に曲げ そうになったり、その様子を親が見て泣いたりする程度の 話です。  とはいえそんな曲ばかり聴かされては、人々が反動で単 純なリズムとメロディーの曲を聴きたくなってしまい、つ いつい大事MANブラザーズバンドでさえもありがたがって しまうような精神状態になってしまうかもしれません。そ のため、ジャズと近い距離にあるラッパ物も適当に並べた のが上のセットリストです。  フリージャズ・ニューオリンズ・アメリカ南部・アニメ のテーマソングとかいう分類を特に言及する気はないので すが、今挙げたそれぞれが実はリストの1・6・7・8/ 2・3/4/5に対応しているという点に、僕の人の良さ あるいはオタク臭さが出てしまった次第です。 [BACK]
Special Guest DJ:  Yo-ichi Aoyama(25:45 - 26:25) 1. START ALL OVER/SOUL SURVIVORS   60年代末に"Expressway to your heart"というヒット曲(名曲!   ブルースブラザーズもやってます)を出してるラスカルズに近い感じの   ブルーアイドソウルのグループの、これは74年のギャンブル&ハフ制作   によるアルバムから。当時メンバーだったニール・ラーセンのレズリー   無しのハモンドがイカス。 2. THE GHOST/FLEETWOOD MAC   もっとも売れてないころのマックですが、ボブ・ウェルチの気怠い歌が   私は結構好きでした。彼の"Ebony Eyes"をカヴァーしてみようかって   話もありますが、これには賛否両論が・・。 3. FANTASY/LEON & MARY RUSSELL   お二人の結婚記念アルバムより。しかし実はこのレコード、リオンの   数あるアルバムのなかでも、分厚いコーラスと太いシンセサウンドが   炸裂する名曲だらけの今こそ聞かれるべき超傑作。なんでCD化されん   のか不思議。 4. 東京ワシントンクラブ/井上陽水   まるっきりこのアレンジで何度か歌いました。中1のとき初めて自分の   お小遣いで買ったLP。 5. SI CHATOUILLIEUX/ROBERT PALMER   タテノリ・テクノビートにのってフランス語の歌詞をぶつぶつ呟く   パーマーとエイドリアン・ブリューの動物ギター。この頃の彼の   レコードってどこへ行ってしまうのかワカラン面白さがありましたねえ。 6. HARBOR LIGHTS/STEVE MILLER BAND   スティーヴ・ミラーは私のフェイバリットシンガーの5本の指に入る   人です。このだるーいコブシ回しがホントに肌に合うんですわ。 7. JUST ANOTHER AMBUSH/HEADS HANDS AND FEET   アルバート・リーが在籍していた英国のルーツロック派といえばよいか。   イギリスの同傾向のバンドに比べるとビートがきびきびしていて、もっ   ともザ・バンドやベター・デイズなんかに肉薄したグループではないかと   思ってるんですが。 8. MAY I BABY/PETER FRAMPTON   ぐっとソウル寄りになった'79年のアルバムより。これもサム&デイヴの   カヴァーでスティーヴ・クロッパーがギターを弾いたりしていて実に   いいノリ。でもニューウエーヴの時代にこの路線はちょっと難しかった   のか、この辺から彼の低迷が始まってしまったような・・。 9. LONELY AVENUE/JESS RODEN   かつてはニューオリンズ志向なども見せた英国の実力派白人ソウル歌手。   ドク・ポマス作の名ブルーズの独特な解釈が楽しい。ちなみにドク・   ポマスのトリビュート・アルバムではロス・ロボスも同曲をやってますが、   これまた強力な演奏です。 10. REINCARNATION/BOOKER T. & THE MG'S   アル・ジャクソンの死後、77年の再編アルバムより。ややフュージョン   的だからか決して世評は高くないようですが、完全にそうはなりきれない   独特のもったり感がたまらなくて、長年愛聴しているレコードです。 [BACK]
■Guest DJ:  salt water taffy from romantic au go! go!(26:25 - 27:05) 1.communication'72/Stan Getz  スウィングル・シンガーズのスキャットとルグランのバロックなアレンジがヒップ な1曲。U.F.Oネタとしてもお馴染み。かけた時、誰かが「ゴダール! ゴダール!」 と叫んでいたのは何故? 2.Renaissance/Lalo Schifrin  ラロ・シフリンのバロックもの「マルキ・ド・サド」に収められた、ロココ・フュ ージョン(笑)な小作品。 3.Afro-bodgaloo twist/Ramsey Lewis  カデット期のラムゼイ・ルイスのソロ名義作品は今、私的には信頼ブランド。チャ ールズ・ステップニー絡みながら、モンゴ・サンタマリア?ってな感じのノリノリ・ ラテン・チューン。 4.Guachi guaro/Cal Tjader  みんな大好き!なヴァイブ奏者が、ガレスピーの曲をマンボに換骨奪胎。いつもの ラテン・ラウンジな上品さをかなぐり捨てて、せり上がっていくリズムは迫力ありま す。 5.Soul Sauce/Shirley Scott  ゲイリー・マクファーランドをアレンジとバックに迎えた、女性オルガン奏者のイ ンパルス盤から。可憐な歌声まで披露してくれるのはアレンジャーのアイディアか。 6.Crickets sing for Anamaria/Marcos Valle  ヴァーリが下手くそで愛らしい妻と早口デュエット。大音量で聴くと思いの外、本 場サンバリズムのパーカスが前に出てくる、「かわいいだけじゃない」1曲。 7.Someone light up my life/Mark Murphy featuring Viva! Brasil  ビターな声が特色のジャズ歌手が、ブラジリアン・フュージョンのグループをバッ クにサンバを歌う。ホイッスルの音色も最高に気持ちいいジャズ〜AOR〜ブラジリア ンな隠れ名曲。 8.Somewhere/Leon Ware  「I want you」等でお馴染みのソウル・クリエイターが、ペイチ親子を初めとす るAOR人脈で制作した80's盤から、なんとヴァーリ共作、フローラ・プリム&アイ アート夫妻がゲストのブラジリアンAOR。 9.Rock with me/Michael Jackson  クインシー・ジョーンズの技も光る80'sダンス・クラシック。 10.Starfish and coffee/(この頃はまだ)Prince  オープニングのベルの音も印象的な、(現在は)元プリのラブリーサイドを代表 する曲の一つ。ギャル受け対応でかけたのに、男子が大喜び。 11.Take me there/Blackstreet boys featuring Mya  今年前半の新譜で、最も愛らしい曲はテディ・ライリー仕事。もちろん必殺「帰 ってほしいの」リミックスの方をかけました。子供番組用のディーヴォ(!)の曲 を使ったオリジナルも負けずにラブリーですが。 12.Moneys too tight/Simply Red  本当は「Holding back the years」をかけてお茶を濁す予定だったのだが。 13.Thinking of you/Color Field  ギャル受け対応。実際、「青山陽一ファンクラブの集い」と化しているサロンコ ーナーから、わらわらと女の子たちが出てきた(泣)。 14.Satisfaction/Gary Mcfarland  ボッサリズムで鼻歌でストーンズ、という反則な1曲。 15.When the party's over/Alexander O'neal  80年代半ばのジャム&ルイス仕事。泣きのブラコン・バラード大名曲 [BACK]
■DJ kumagai(27:05 - 27:45) 01. O Enredo De ORFEU / Caetano Veroso ("ORFEU original sound track" 1999) ブラジルのリオのカーニバルを舞台にした1959年の映画「黒いオルフェ」。 世界にブラジル音楽、特にボサノヴァの息吹を伝えることになったという 映画ですが、それから40年後の今年、ブラジル人によるブラジルの映画とし てリメイクされたそう。音楽監督はカエターノ・ヴェローゾ。作・編曲・プ ロデュースを手がけ、アントニオ・カルロス・ジョビンらの原曲の美しさを 残しつつ、カエターノらしい音楽として甦っています。 これは、新しいオルフェのテーマより。サンバのリズムと哀愁を帯びた美し いメロディ。 02. Cachorro Louco / Carlinhos Brown("OMELETE MAN" 1998) そのカエターノのバンドメンバーのパーカショニストとしても有名なカルニ ーニョス・ブラウン。パーカッション全開!、そしてひずんだ重いギターが カッコイイ、熱くも洗練された彼のセカンドアルバムより。 03. Etnia Caduca / Lenine ("O DIA EM QUE FAREMOS CONTATO " 1997)  アルバムの日本語訳は「未知との遭遇の日々」。という題名にふさわしく、 人と人、時と時、場所と場所が出会って、ぶつかり合って混ざりゆくことを 表現した、レニーニの12年ぶりのアルバム(マルコス・スザーノも全面参加)。 音もまさにそのとおり。モデムの接続音から始まり繰り出される曲の数々に、 うわーカッコイイと引きずりこまれました。パーカッションのように使われ る細かいギターワーク(こんなギターは初めて聴いた)が、めちゃめちゃ素 晴らしいこの曲の邦題は「混ざりゆく人々」だそう。 04. Ainda Lembro / Marisa Monte ("A Great Noise" 1996) 前述のカルニーニョス・ブラウンのアルバムのプロデューサーでもある、MPB (ブラジル・ポピュラー・ミュージック)を代表する歌姫マリーザ・モンチの ライブアルバム(スタジオ録音もあり)より。うっとりするような美しい声 に絡むダニー・クーチマーばりのコキコキしたギターがクールでグルーヴィー な1曲。フリーソウルコンピに入れてもおかしくない(どころか、他を食っ ちゃうくらい素晴らしい)。 この曲のスタジオ録音盤は"MAIS"(1991)というアルバムに入っています。 こちらのものは、ちょいスローテンポで野太い男性コーラスとの掛け合いが 見事。ソウルフルでありながら、70年代アメリカシンガーソングライター系 の香りも感じられます。このアルバムはアート・リンゼイがプロデュース。 ジョン・ゾーン、坂本龍一も参加の極上の一品。今回の一押し。 ぜひ聴いてちょ。 05. Nao Enche / Caetano Veroso ("LIVRO" 1997) バイーア(ブラジル北東部の地方)のリズムを基本にパーカッションが前面 に出た最新アルバム。ブラスの絡みも、なんという洗練された緻密さなんで しょ。それでいて、ちんまりとお上品にはなっていないところが彼のすごさ か。メロディの美しさも絶品。 06. Hawaii e You / Carlinhos Brown("OMELETE MAN" 1998) これも02のカルニーニョス・ブラウンのアルバムより。リズムの印象が強烈 なアルバムの中で、メロディアスなストリングスの響きが美しかったアロハ な曲を。 07. A Felicidade "ORFEU original sound track"(1999) 01と同じく「オルフェ」より。原曲では男性が渋く歌っているのだけど、こ のカエターノ版ではマリア・ルイザの子供のような無垢な歌声が心を打ちま す。歌を全面に出してバックの演奏はひかえめ。本当に美しい名曲。歌の力。 08. O Trem Da Juventude / Os Paralamas Do Secesso ("HEY NA NA" 1998) ブラジルのロックバンド(と言われる)、パララマス・ド・スセッソ。レゲエ やスカのリズムの自然な取り入れ方や、イギリス音楽のようなキュートな メロディが面白いバンド。マリーザ・モンチと歌うレゲエビートナンバーも 素晴らしかったのだけど、ここはどこかしらベックを思わせもする、カッコ よくもキュートな曲を。ギターが今の音をしています。 09. Life / Dr.John ("IN THE RIGTH PLACE" 1973) リズムセクションにミーターズ、プロデューサーにアラン・トューサン。 力強くも軽やかな、耳に残るドクター・ジョンのピアノのバッキング。そこ に絡んでくるホーン隊とリズム隊。ルーズなファンキーさ。カエターノの04、 08がバイーアのグルーヴなら、こっちはニューオリンズのグルーヴ。どちら も甲乙つけがたし。 10. Dois Olhos Negros / Lenine ("O DIA EM QUE FAREMOS CONTATO "1997) 03のレニーニのアルバムよりもう1曲。こっちはギターの変さ(?)は相変わら ずだが、ぐっとメロディアスな曲。でも歌詞は、ぐっと目を見開いて進んで いく力強い人間の歌。「黒い双眼」 11. Odara / Caetano Veroso ("PRENDA MINHA" 1998) LIVROツアーを収録したライヴアルバムより。この曲は77年のもの。原曲で はうねるベースを中心としたファンク風バージョン。その他にもしっとり聞 かせるライヴバージョンものもあるのだけど、私はこのバイーア独特のリズ ムにギターとブラスが絶妙にからむこのライブの音が一番好き。こういうノ リには自然と体が動き出します。ねっとりとしたカエターノの声にもうっと り。アルバムでは、この後に前述の"LIVRO"からの「Nao Enche」が続くのだ けど、そのたたみ掛ける流れがサイコーです。切実にライブ見たい。 12. Liquid Sunshine / Keziah Jones ("LIQUID SUNSHINE" 1999) ナイジェリア出身。ヨルバ族の酋長の息子とのこと。アコースティック・ ファンク・ギタリストといわれるキザイア・ジョーンズの新譜より。レコ屋 で流れているのに耳を奪われて購入。ちょっとドンくさいところが恥ずかし くもあるが、面白い。 13. New Brighter Day / Keziah Jones ("LIQUID SUNSHINE" 1999) こちらはアクシデント。11に続けて次の曲が入ってしまいました。 が、ギターのシャカシャカ感がグルーヴィーで面白い1曲。 14. Rise / Public Image Limited ("COMPACT DISK" 1986)    ジョン・ライドン!混沌の中からあらわれるのは、一筋の光か状況を引き 裂く稲妻か。繰り返されるメロディ。 I could be wrong I could be right で、Anger is an energy! この人を喰った題名のアルバム、ビル・ラズウェルプロデュースで坂本龍一 も参加していたのですね。 [BACK]
■DJ nakanishi(27:45 - 28:25) 01. She's Always in My Hair/D'Angelo(Single)   新作が楽しみなディアンジェロによる「元祖ニュークラシック   ソウル」プリンスの隠れた名曲の愛に満ち溢れたカバー。映画   『スクリーム2』サントラからのシングルカット。 02.PRANCING/Cassandra Wilson("TRAVELING MILES")   9月来日も楽しみなカサンドラ・ウィルソン。傑作アルバム   『トラヴェリング・マイルス』の国内盤ボーナス・トラック   から昨年の来日公演でも披露されたこの曲を。緊張感溢れる   アコースティック・ファンク。 03.夢のために/PUFFY(Single)   奥田民生による脱力感溢れるビートルズへのオマージュ。   でも一番キたのは歌詞かも。「だからがんばって/残りの仕事   を/全部やっちゃって/夢のひととき」今の時期聴くと泣きます。 04.P.J./MELON("SHINJUKU BLADERUNNER")   '80年代の東京のクラブシーンに多大な影響を与えたメロン。   資生堂パーキージーンの為に書かれたこの曲は、ヤン富田の   スティールパンが印象的。因みにピチカート小西氏はこれの   サイン入りシングル盤を家宝にしているそうな。 05.que toi/dick annegarn("adieu verdure")   ベルギーのベテランSSWなのだそう。ジャケ買いで出会った   本作は、曲者テイスト満載な奇盤。ロッカバラード調の裏で   グワグワと鳴り響くマーク・リボーのエレキと、思わず力が   抜けるオル・ダラのコルネット。そんな中でも埋もれずに   飄々とアコギを弾き語る氏にメチャ惹かれる私。 06.この世に未練は残さないつもりだ/Theatre Brook(Single)   アルバムも傑作だが、彼等は未収録曲にも名曲が多い。   「涙の海」C/Wであるこの曲は、先日のライブではシック   "GOOD TIMES"がサンプリングされていたことを引き合いに   出すまでもなく直球DISCO。タイジのファルセットも気分。 07.Don't Disturb This Groove/The System("Don't Disturb This Groove")   当初決めていた曲から差し替え、DISCOを'80sで受ける   かたちに。角松敏生への影響も大のアーバン・グルーヴ。 08.Better Than Anything/Tuck & Patti("The Best of")   ウィンダムヒル・レーベルのおしどり夫婦デュオによる   ジャズ・スタンダードのカバー。タック・アンドレスの   職人的ギターにパティのスキャットが絡む。粋だねぇ。 09.I Want You/Carnation(Single C/W "No Goodbye")   カーネーションの隠れた名曲。名作『ガールフレンド・   アーミー』のエッセンスである「グルーヴィー」かつ   「泣ける」という要素がこのシングル1枚に凝縮されて   いる、と思うのだが。ゆえに?アルバム未収録なり。 10.Heart Like an Open Book/Michael Franks("Barefoot on The Beach")   つい最近出た新作から。前回ケニー・ランキンをかけた   のも同じ理由だけど、この人の「声」、それに私は非常   に弱い。ささやかな自分への誕生日祝いってところか。 11.Right About Now/Ron Sexsmith("Whereabouts")   最新作から。まさかここまで素晴しい作品を出してくる   とは…。中からソウルフィール漂うこの曲を。ミッチェル   &チャドの「らしさ」を極力抑えたプロダクションも秀逸。   [BACK]
★飛び入り:DJ yoshiki(28:25 - 28:45) Van Dyke Parks / カリプソ 大貫妙子 / くすりをたくさん 東京放送児童合唱団 / コンピューターおばあちゃん 細野晴臣 / オムカエデゴンス 美空ひばり / A列車で行こう One Eighty / アルバム1曲目 寺田創一 / DOSUKOI WRESLER PUNPIN' くるり / さよならストレンジャー [BACK]