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[659]夜、(2008/12/14)
NHKホールで矢野顕子「さとがえるコンサート」。
観るの4年振り?そんなに観てないつもりはなかったのだけど、気がつけば何となく4年経っていた、そんな感じ。

 矢野顕子(vo,p), Marc Ribot (g), Jay Bellerose (ds), Jennifer Condos (b,cho)

新作"akiko"を引っさげ、今回のキーマンであるマーク・リーボウ(g)を中心とするバンドセッション、という意味ではここ数年よくあった新作リリースと関係あるような無いような、でも彼女がピアノ弾いて歌えば満足、というライブではなく、新作を聴かせたい、新作の世界観を共有してもらいたいという意思がより強く感じられるものだった(新作から全曲披露)ように思う。

カントリーやブルース、ジャズ等の米国ルーツに接近しつつも、ふと日本が滲み出てしまうという感覚は、かつて彼女が持ち味にしていたものに近いが、ここ数年フュージョン寄りのアプローチが浸透していたためか、原点回帰というより寧ろ大きくシフトチェンジした印象が強い。まあ、単に昔の雰囲気を再現してます的なことではないのは、音を聴けば明らかなのだけど、中盤の弾き語りコーナーほどの即効性がない(くるり「ばらの花」は、演る度アレンジが劇的に変わり度肝を抜かれる)のが惜しまれるというか。

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