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[99]休みに(2004/06/16)
映画を観る、という行為にどこかしら文化的な香りを感じている時点で、たまにしか行ってないだろうことが丸分かりで恥ずかしい限りだが(苦笑)、GWの映画三昧(だから2回しか観てないでしょうが)に味をしめ、今回も渋谷まで足を運んでみた。GW中観ようと思っていた『永遠のモータウン』を観るためだが、水曜で1,000円ということもあるのか、平日の昼間なのに結構人が入っている。隣の劇場(ヨン様の「スキャンダル」を上映)と間違ってるのかと一瞬思ったが、そういうことではないらしい(笑)。

しかしこの映画、観る前にある程度情報は入れていたのだが、目の前であの数々のヒット曲が鳴り出すと、最早そんな事はどうでもいいというか、音楽に接する時のドキドキ感が急激に思い起こされる。別に、懐メロで「あの頃は良かった」と呟きたい訳じゃなくて(そんな歳でもないし)、音自体の持つインパクトが全く違うということだ。そういう音楽の前での謙虚さ、というのは共演した(影響を受けた)アーティストにも顕著で、特にあのブーチー・コリンズが比較的丁寧にに歌って(笑)いて、とても興味深かった。親父さんばりの熱いシャウトを聴かせるジェラルド・リヴァートも、それとは対局にクールに歌うミシェル・ンデゲオチェロも然り。でも一番の見所は、やっぱりチャカ・カーンの歌う"What's Goin' On"でしょうな。演奏にこれでもかとカットインされる戦争の映像とあの歌詞が重なって、ちょっと出来過ぎだけど、嫌が応にも考えさせられてしまう。2年前の作品を今公開している意味はそういうところにも実はあったりして。

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