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[157]まだまだ(2004/10/07)
感動冷めあらぬロス・ロボス。今回わざわざ大阪まで観に行ったのは東京(今日ですが)の日程が都合悪くどうしても行けなくて、どうせなら勝手知ったる(笑)場所で観ようと思ったからで、金と時間と会社(笑)が許すなら、名古屋も東京も観たかったなあ、と青山さんの日記を見てあらためて痛感(苦笑)。

一応新作をメインに据えていた大阪と比べ、名古屋はデッドやオールマン等(しかしニールヤングって!)カバーも多かったようで、それはそれで非常に悔しい。東京はこれらが良いかたちでミックスされた更に凄いものになることを期待しつつ、私は東京国際フォーラムでその対極のような(でも見ているところは同じ)音を目撃する予定。

[関連Link]("Trouble Everyday"10/6付参照)

で、国際フォーラム。ジョアン・ジルベルトのコンサートへ。
自分はボサ・ノヴァの熱心な聴き手とは言えない。昨年の初来日にまつわる数々の「伝説」を聞き、興味本位でチケットを取ったというのも半分位は事実なんだけど、非常灯も消えた薄暗い中であの歌声を聴けば絶対寝る、と思っていたのに結局はずっとステージ上の翁に注視したまま、気がつけば2時間過ぎていたという感じだった(携帯も電源切ってるので時間確認のしようがないということもあるが)。

囁き、呟くような歌声、何かを思い出したように唐突に爪弾かれるギター。セットリストらしき一覧は恐らくレパートリー表であって順番はその場の気まぐれで変更されているようにも思える。しかもその曲自体、アドリブというには斬新な変更が施されていた。とはいえ馴染みのある曲は半分も無い(失礼な奴だ)し、こういうことはライブではよくある(そんなに騒ぐ程ではない)のかも知れないが、中盤の"Wave"や、アンコールで演奏された「イパネマの娘」では、歌詞をどんどん先に先に歌い、残った小節を突如省略したり、コーダの部分には今まで聴いたことも無いようなフレーズや転調が追加されていたりした。ボサ・ノヴァのパブリック・イメージに相応しく、こ奇麗な会場でこ洒落た紳士淑女の多く集う中、ある程度予想されたことではあるが、若干の居心地の悪さも感じつつ(苦笑)シートにうずくまる様にして観始めたコンサートが、今まで観た中でも屈指のロックなものになるとは。。

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