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[170]ジョン・ピールの(2004/10/27)
事を書いた時真っ先に思い浮かんだのはピーター・バラカンの事だった。洋楽を自分なりに真剣に聴き始めた学生時代、彼のラジオ番組から学んだ事はあまりに多い。最近はあまりラジオも聴かなくなってしまったけど、今でも彼の薦める作品は気になるし、ライブ会場で姿を見かけると妙に嬉しかったりする。

夜、渋谷AXでトッド・ラングレン。
久々のバンド編成だからか、2年前はブルーノートだったのに今回は妙にデカい会場(しかも2日間)を押さえたものだなと不安だったのだけど、それなりに格好が付くくらい埋まってひと安心。きらびやかな電飾のついたメンバー毎のブースと全員ハロウィンのような衣装(中盤からスーツに)で、最近の打ち込み主体の楽曲がビャーっと始まった時は、正直「えー」とヒいてしまったのだが(しかもアレンジが古い)そこに生演奏が加わると、隠そうにも思わず滲み出てしまうソウルというか愚直なまでのロック魂というか、お世辞にも格好良いとは言えないんだけどどんどん引き寄せられていく。

新作"Liar"を中心に近年のインタラクティヴ系の曲や、何故か"While My Guitar Gently Weeps"のカバーを挟みつつ本編が進む。近年の総括をバンドでやっている感じ?新作のツアーだから当然だけど、ここまで昔の曲演らないと潔いというか何というか。確か前回のバンドでのライブ(新宿Liquid Room)の時は1曲目からいきなり爆音で"Black and White"("Faithful"('76))とか演られて意識が吹っ飛んだけど(苦笑)、今回は古くても"The Want Of A Nail"や"Love Science"という、個人的には思い入れのある曲なのでスイッチ入るんですが(苦笑)ちと微妙なところではある。"Born To Synthesize"("Initiation"('75)) も演ってましたね。ジャズアレンジでメンバーソロも交えつつ20分近く(笑)。アンコールはここで演らなきゃどうする!と言わんばかりに"Hello It's Me"(「コンバンワァ、イッツ・ミー♪」と歌う)と"Just One Victory"(カシム・サルトン(Utopia!)のコーラスに涙)で幕。2時間半の濃厚なステージに結局は圧倒されてしまった。。

終演後は観に来ていたO塚君と呑み。とうとう2週間前ですねえ。こちらも非常に楽しみ。

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