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[184]馬車道(2004/11/28)
[画像288x216(50.83KB)]
BankART1929で「art live sound+dance+visual vol.5」鑑賞。
相方のガムラン仲間が主宰しているイベントで、文字通り音とダンスと映像の融合を見せるというもの。「art live」と銘打つようにやや「芸術」寄りの指向性を持つ(横浜市が協賛)。
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壁や天井に直接映像を投影したり、この空間に最適化された臨場感溢れるサウンドシステムを一から構築するなど、建物の素地をそのまま生かそうとする演出意図やその意欲は理解出来るのだが、肝心の内容はその建物(旧富士銀行)自体の魅力を超えるものではなかった。コラボレーションというからには互いにある種のせめぎ合いが無くてはならないと思うのだが(私見)、予め決まったことを通り一遍見せられているようで退屈な場面が散見された。折角その場で合わせているのに事前に収録された映像を観ているようというか、目前で行われている行為が全く刺激的では無いのだ。3つあった演目の中では主宰の方が絡んだ最後のものが一番印象に残っているが、それは他の演目より作品の輪郭がくっきりしていた(そこを流石と言っていいのかどうかは分からないが)からかも知れない(トータルではやや単調だった)。因みに1つ目は漠然とし過ぎて散漫、2つ目は「芸術」をやろうとして上滑りしたような印象を持った。その青臭さは新鮮ではあったが、それは多分正しい鑑賞法ではないだろう。

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