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[181]赤坂Graffitiで(2004/11/21)
綿内克幸10周年記念ライブ。
3管のホーンセクション(前半と後半、アンコールに登場)を従えた8人編成のバンドは、彼のブルー・アイド・ソウル的な要素を更に色濃くする。特に3rd"TEARS"辺りで顕著だったAORメローグルーヴ系楽曲との相性は格別で、あらためてこの人のソングライティングの卓越振りを痛感。こういう編成で和製ソウルというとオリジナル・ラヴを一瞬思い起こすのだけど、マニアックな事を徹底的に明るくエンターテインメントとして見せる田島に比べ、哀愁を湛えた「泣き」のメロディと(バンマス曰く)「幸せそうじゃない声」のマッチングでしっとり聴かせる部分に大きな違いがある(「歌謡曲的」という意味ではどちらも同じかも知れないが)。だからあまりにその泣きの要素に傾いてしまうと、まるで一昔前の昼メロの主題歌的な湿っぽさに陥る危険性(と言っていいのか)を孕んでいる。久々の新曲としてアンコールで演奏された「マグノリア」はあまりにそこに直球で(しかも凄くハマッているだけに)どう受け止めて良いか分からなかった。会場限定で発売されたコステロ"Alison"のカバー(しかも綿内による日本語詞)はその辺のバランス感覚が絶妙な好カバーなのだが。。

Webb小池雄治のゲスト参加も嬉しかったが、個人的ハイライトはコレクターズ古市コータローの♪ジャカジャーンなギター(笑)を交えた1st"Clockwork Lovers"からの楽曲連発か。

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