180番の記事表示
戻る HOME
[180]代官山UNITで(2004/11/20)
アート・リンゼイ。前回見たのが1999年なので5年振り。

ここ数年ロクにフォローしてなかったが、ドラムを打ち込み(PowerBookで操作)で補っている以外前回見た構成とほぼ同じだったように思う(kbd/sax,g/vo,b/シーケンサ/choの3人)。(エレクトロ)ニカな音響にメルヴィン・ギブズのブットいベースとアートのノン・チューニング・ギターが絡む。徹底してコード弾きしない割りに始まる前にちゃんとチューニング(試し弾き)してるのが律儀というか(笑)。最前で見たので各メンバーの表情も伺えたのだけど、音の出るおもちゃで3人の子供が遊んでいるというのが一番しっくりくるように思える。徹底的に遊び倒しているという感じ。

少し期待していたアンビシャスラヴァーズ時代の曲(前回だったか唐突に"Copy Me"が飛び出して即死:苦笑)は演らなかったが、最近の作品なのか、ややAORテイストな曲がありびっくり。メローな音にあのボッサ声(笑)が乗れば最強だが、その合間をノイズがガシガシ切り込んでくるので妙な緊張感に支配される。この違和感(異物感)こそ彼の魅力なのだが。

違和感というとオープニング(と演奏中)に出て来た3人のダンサー、あれは一体何だったのだろう。パンストを被った(足の部分が前に飛び出し目玉のようにも見える)上にブロンドのカツラを被り、手と足に同じ白タイツを履いているワンピースの女性(バレー?)ダンサーが、いきなりハワイアンやポルカでコミカルに踊る(演奏中には当然アートのノイズに合わせてのたうち回る)。あまりに唐突だったせいもあり唖然というか、これには何か深い意味があるに違いないと深読みしそうになる(苦笑)。引っ込む際にアートに「オツカレサマデシター」と言われていたのが何だか可笑しかった(笑)。

戻る HOME
CoolandCool