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[221]夜、(2005/01/30)
中野サンプラザでブライアン・ウィルソン。ライブを観るのは初来日(1999年)以来2度目。
"SMiLE"再現にも強く惹かれるが、流石にもう最後かも知れない、というのがチケットを獲った理由の結構大きい部分を占めている事を記しておく。根拠も何もないんですけどね。来年来てもまた「もう最後か?」と騒ぐことには変わりないし(苦笑)。

開演15分前に着くと入口に長蛇の列。更に物販コーナーでも別の長蛇の列が。これじゃあ開演までに何も買えないので、そのまま客席へ。今回は某チケット販売の会員先行でゲットしたので、発売日に買うより悪い席だとタカを括っていた。チケットには1列目とあるが右端なので多分PAやセットの影で見えないだろうとか、もう全然アテにしてなかったのだけど、座ってみるとこれが異常に良い席で(笑)オケピットが開放されていた(だから実質1列目ではない)にせよ、ほぼ数メートルでステージ。ブライアンを含むメンバが肉眼で判別できる(一番近いのはギターのジェフリー・フォスケット)とは。これも無欲の勝利か(違う)。

10分押しでライブスタート。アコースティック〜バンドセット(約1時間)、15分休憩の後"SMiLE"セット(約1時間)、アンコールの計三部構成。詳細なレポートは検索エンジンで幾らでも引っかかってくる(笑)ので、そちらにお任せする(この日記的な話題としては、ベースの人がデューク更家に激似だったとか:苦笑)が、あれだけの人数(ホーンセクション、ストリングス含む)でブライアンの世界を忠実に再現しつつ、しかも現在のライブバンドとして十分有効であることに強く感銘を受ける。あと、コーラスワーク。最早本家より本家と言っても過言ではない。まあ身も蓋もない言い方をすれば、鉄壁なスタッフが、ともすればブライアン・ウィルソンをも補完しようとする(おぼつかないコーラスを同じキーでフォローするメンバーが居るとか)瞬間がある訳だけど、これはバイクの押し駆けみたいなもので、少し手助けしてあげれば結果十二分の性能を発揮してくれると解釈している。しかし"SMiLE"って聴けば聴くほどプログレですなあ。これを一流のエンタテインメントとして見せてしまうブライアン・ウィルソンと、観てしまう我々の関係性こそプログレかも知れないが。

終了後、一旦吉祥寺へ移動。某所でメルツバウを観ていたY科氏と合流しそのまま自由が丘で呑み。時間的な都合があえばそちらも観てみたかったのだが、あの余韻をノイズで上書きされるのは怖く(苦笑)断念した次第(ある意味表裏一体という話もあるが)。

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