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[274]夜、(2005/06/18)
原宿クロコダイルで「なんちゃってブルースセッションVol.1」。
以前からブルースへの愛を自分なりのかたちで表現してきた青山さん、念願というか満を持してというか、遂に全編どブルースでイベントを行う事になった。「なんちゃって」と言いつつ一番気合いが入っている、ということははわざわざ言わなくてもファンならば理解しているつもりだが、これは、いきなり漆黒の世界にどっぷり浸かったのではなく、自分も含め殆どの人がそうであるように、英米のロックの洗礼を受け、それらの根っこ(ルーツ)にブチ当たった末のブルースという事の謙遜混じりの表明と言えるのかも知れない。

セットリストとはお世辞にも言えないものを、今回もこちらに挙げているが、ブルースという魔法に引寄せられた多数のアーティスト達。こんな豪華なメンツが1曲毎に取っ替えひっかえ出てくるのだから、観ている以上に演ってる青山さんは堪らないだろうなあ。組み合わせによっては(特にソロ回しの)段取りが事前に決まっていないのか、ピンチの時にピッチャーマウンドに集まる内野陣のような状況も見られたが(笑)それもまた気分ではある。また、図らずもセッション慣れしている人とそうでない人の違いがはっきりと見えてしまうのもこういう企画の怖さだなあと、キリンジ兄を見て思った。やっぱりライブよりスタジオの人、ということなんだろうなあ。でも青山さんにもほんの数年前までは同じ印象を抱いていたのだけど。

幾つか苦言を呈するとすれば(ライブと全く関係ないが)、開演まで2時間待ちはやっぱり長過ぎる。事前に指定席とは聞いていなかった(当日店員に聞いてようやく分かった)ので、二時間飲み食いした後のライブ3時間は、特にアンコール辺りは座りでも結構キツかった。結果論かも知れないが、あと1時間は繰り上げても良かったように思う。あと、その指定席の段取りもグダグダ。私は大丈夫だったが、知人は指定席に違う人(当日で入った人らしい)が座っているとスタッフに文句を言っていた。自分たちの席の前は予約したにもかかわらず結局来なかった?のだけど、その空席に関係者?らしき人たちが立ち代わり入れ替わり陣取って、正直後半かなり落ち着かなかった。関係者を責めるつもりは毛頭無い(本音を言うと少しは意識して欲しいが、この場合店の対応の方に問題がある)が、そういう席は一般とは別途ある程度確保しておくべきなのでは?次回も同じ場所で行われるのであれば(ここで言っても仕方ないんだけど)そういう部分の改善を切にお願いしたいところ。

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