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[281]夜、(2005/07/02)
青山CAYでサム・プレコップ。
この手(どの手だ)のライブに行くと年々客層が自分より確実に若くなっているのが分かる。いや、単に若く見えてるだけかも知れないが(笑)。生まれて50年以上経つジャンルなので「ロックは若者のもの」と言われる筋合いも無いが、様々な大人の事情からアーティストと客層の関係って今の方がよりくっきりしているのではないか。要するに早く入ったオッサンは落ち着かなかったよということが言いたかったんですが(苦笑)。

前座はシカゴ・アンダーグラウンド・デュオ。ドラマー(片手でビブラフォンも叩く)とサンプラー(よく見えなかったけどPowerBook?)を駆使するトランペッターの二人組。緊張感溢れるインプロの応酬、となれば良かったが、正直冗長でつまらなかった。演奏にメリハリがなく、客も(自分も含め)だんだん集中力を欠いていく。少なくとも空調の切れた(何故?)会場で長時間立って見てるものではないかなあ。

1時間程過ぎた後、サム・プレコップ・バンドの登場。
シカゴ・アンダーグラウンド・デュオをそのままドラムとトランペットに従えた5人編成で、ギターには盟友アーチャー・プレヴィットの姿も。
最新作1曲目"Something"で始まったライブは、最初こそドラムのドタバタした感じが(これは会場の音響の問題だけど)全体の音とあまり馴染んでないような気がしたが、比較的タメの効いたビートを持つ"Little Bridges"や"Density"などではその「味」が上手く作用していたような気がする。途中サムが観客に手拍子を促した"C+F"辺りから尻上がりにじわじわ良くなっていった感じか。それでも1stの曲、特に「Old Song」と紹介されて始まった"Showrooms"の反応が一番良かったのはご愛嬌だが。

終了後、東京藝大で菊地成孔の講義に行っていた相方と仕事帰りのY科さんの待つ自由が丘へ。焼き鳥屋で軽く1杯。CAYでは水分を一滴も摂ってなかったので、余計にビールが美味い。

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