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[691]昼間(2009/02/22)
山手線沿線某所で云々の後下北沢へ移動し、leteで青山陽一定期演奏会。

先月はカバー特集だったが、今回は"Bugcity"全曲演奏という真っ当にテーマっぽいコンセプトに度肝を抜かれる。何の説明もなく「停電」「Big Child」「Great Questions」と来た辺りで「もしや?」とは思ったのだけど、あらためてMCで説明されてびっくり。ファンの支持が今でも高い(個人的にこれが一番とは思わないが、人気がある理由は何となく分る)という約8年前の本作の魅力に迫るため、収録順にアルバム全曲+シングル「難破船のセイラー」カップリング2曲、そして、完パケまでいきながら曲調が暗いとのことでボツになった未発表曲「グレイハウンド」まで飛び出す(当時の青山さんは、作った曲数とレコーディング曲数がほぼイコールなので、この15曲が"Bugcity"関連の全曲ということになる)大盤振る舞いは、言わば『「Bugcity」+3 デラックス・エディション』、或いは『クラシック・アルバム「Bugcity」』の趣。弾き語りによって曲の旨味成分が抽出され、この作品のメロディ・オリエンティッドな部分によりスポットを当てることに成功していたように思う。逆に、弾き語りでは非常にハードルの高い楽曲揃い(笑)なので、いつも以上に演奏/歌唱に苦労されていたのはご愛嬌か。

デラックス・エディション的観点で見れば、当時のこぼれ話(ライナー・ノーツ)がもう少し聞ければ完璧だったかも(おい)。

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