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[698]夜、(2009/03/20)
青山の月見ル君想フでデイヴ・スチュアート&バーバラ・ガスキン。

前回の来日(2001)から8年、その前の初来日(1991)から18年。その間リリースされた作品は今回同時リリースされた新譜のみ、と恐ろしくスローペース。そんな背景からもうすっかり活動してないと思っていたくらいだが、まさか新譜を引っさげ来日するとは。

メンバーはデイヴ(キーボード)、バーバラ(ボーカル)の2名にサポートギタリスト1名。ギター、ボーカル以外は全てキーボード側で制御されており、メンバーはクリック音を聴きながら演奏を合わせていく。ギターの音がキーボードの音色に馴染むようミックスされているのか、どれだけ激しくソロを弾いても全く躍動感が無い(笑)。このシュールな感覚は初来日の時にも感じたことだが、デイヴの作り出すあのメロディーや、バーバラの全く変わらない歌声の前では、そういった印象はすぐに消えてしまう。

8年振りなのに新譜からの選曲中心という意外?にも攻めの攻勢には新作への自信を感じさせるが、その新譜の音がまた、18年前に出た前作や'80年代の諸作と全くの地続きで、驚くというより終始ニヤケっぱなし。予想外のセカンドアンコールに演奏データが底を尽きてしまい、本編のセットから1曲呼び出し再度演奏するというのも思わず初来日を思い出してしまった。

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