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[543]夜、(2008/02/17)
下北沢leteで「青山陽一×杉野清隆 Acoustic Live」。
青山さんと同じ事務所という杉野さん新作『メロウ』レコ発だが、杉野さんの出演は前半(1時間弱)のみ。後半&アンコールは青山さん(杉野さんセットにも3曲出演)で、先月までの「ココだけのハナシ」番外編といった趣。

杉野さんの音楽はストレートなフォークミュージック風、というか「風」といった衒いは微塵もなく、その風貌(柔和な髭面)も相まって、まるで雪山ペンションでオーナーの趣味の演奏会に招かれているような錯覚に陥る。元々ノイズ音楽を演っていた(驚)そうで、奇を衒う事の連続というノイズ音楽に疲れ、当たり前のことを当たり前に演ることの凄さ(難しさ)にあらためて気付いたという発言に、今の音楽性も含めとても'79年生とは思えない達観を感じる。

青山さんは珍しくエレキ弾き語り。やや不安定ながらleteであることを忘れるような爆音の力強い演奏。行き当たりばったりの選曲とコード進行(笑)にハラハラしつつも、冒頭「試し弾き」と爪弾かれた"March For March"に度肝を抜かれる。アコギも良いが、エレキを爪弾く感じもメロウで良い、というようなことを仰っていたが、以前ジョン・ウェズレー・ハーディングの前座でやはりエレキ弾き語りを演った際、(激しく弾いていたら)ジョンに「そんな弾き方では駄目だ!」と怒られたという「ココだけのハナシ」も(笑)

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