NHK-BS2『新・真夜中の王国』
1999.02.08(Mon) on air
青:青山さん
さ:上原さくら
ど:DRAGON
===================================================== 長く続ければこそ…
(BGM「最後はヌード」)
さ:先月アルバム『SO FAR,SO CLOSE』をリリース
して、ソロメジャーデビューした青山陽一さんに
来ていただきました。こんばんは。
青:こんばんわぁ。
さ:よろしくお願いします。
青:よろしくお願いします。
さ:ソロメジャーデビューといっても、もう青山さん
は10年以上(変に強調して)、
青:(苦笑)
さ:音楽活動を続けていらっしゃるそうですね。
青:そうですねえ。ええ。結構長いこと(苦笑)やってるんですけど。
ど:こういう何かトーク番組もね、あんまり出るの、珍しいというか。
青:いやもう、初めてなんでね、もう…死にそうです(笑)
さ・ど:(笑)
(PV『最後はヌード』と簡単なプロフィールが流れる(約1分半))
ど:あのー、もう東京の音楽シーンではもう知る人ぞ知る存在なんですけども、
まあインディーズでずっと活動なさってて、
青:ええ。
ど:まぁ、今回ねえ、こう晴れてメジャー、晴れてっつうのも変なんですけど
メジャーになった、まぁ理由ってのも何ですけどねえ。何故メジャーでやった
のかなんてのが、まあ素朴な疑問としてあるんですけども。
青:まああのぉー、自分の気持ち的にはあんまりねえ、
あのぉメジャーとかインディーとか考えずに、
ただマイペースに、曲作って、やってるっつう
感じだったんですけど。やっぱり、わりと、周り
の、僕の周囲の人達が、これじゃいけないん
じゃないか(笑)っていう、危機感をもって、
うん、何とかしてやろうっていう、気があったん
じゃないんですかね。
ど:周りがもう、ほっとかなかったんすよね?
青:ほっとかなかったっていうか、そろそろどうにかなってもらいたい、と思う
人が多かったんじゃないすかねえ。
ど:どうにかなってもらいたい(笑)。んじゃあもう何か、青山さん的にはまあ、こう
ねぇ、好きにやって歌ってることが別にあんまりそんな、インディもメジャーも
ライブやれて、リリースできれば、
青:そうですねえ…まあ、あのぉ、生活していけた方がいいですからねぇ、そこら
辺は、勿論、
ど:多少、ありつつ、
青:多少、ありつつ、ですけど。
ど:あと…青山さんがね、バンドを丁度組んでた頃ってのはね、あのぉ、ライブ一緒に
演ったカーネーションとか、あとまあオリジナルラヴ、田島さんのいる、オリ
ジナルラヴとか、どんどんメジャーになっていった時じゃないですか。
青:うん、そうっすねえ。
ど:あの時ってなんか、自分の中で焦りとか、そう
いうの感じたりとか、そういうのはあんまり特に
無かったんですか?
青:う〜ん…、なかったとは、言えないですけど、
やっぱり、ねぇ羨ましいなあと思う気持ちは
凄くありましたし…
ど:ああ、やっぱりそういうの、
青:ええ。まあ、あの、彼等の、CDはどこ行っても
売ってるけど、自分のは売ってないなぁとか
そういう、レベルですけど。
ど:ありますよね。
青:うん。
さ:なんかインディーズで、長く活動していて、
やめ…ちゃおうかなとか思ったりすることも
ありましたか?
青:う〜ん…、でも別にそんなに、辛い思いをしてた
訳じゃないしぃ、
ど:ええ。
青:やりたいことは十分やれてましたからぁ、
さ:うんうんうんうん。
青:結局まぁ、やり続けることが、なんか目的みたいなところもあるし、だから、
そんなに別に、あのぉ、凄く、自分の、気持ちが落ち込むようなことも(苦笑)
ど:(笑)
青:なかったですけどね。
ど:あのぉ、シングルの「最後はヌード」という曲がありますけども、これはまあ、
あの、どういう気持ちで作った、(笑)どういう気持ちってのもアレなんです
けど、で、これ是非訊きたかったんですけど、
青:どういう気持ち…どういう気持ちでしょうねえ…。シングルとして曲作るって
のも今までやったことなかったんで、あの、楽しく、結構やらしていただいた
んですけど、
ど:はい。
青:(舌打ちして)「最後はヌード」ってのは…、
何でしょうねえ…、あのぉ僕結構、曲作る時は
いい加減な言語でギター弾きながら、ア〜っ
て、歌ってそれに歌詞を当てはめていくって
スタイルが多いんですけど、
ど:はい。
青:きっとぉ、そのサビの、最後はヌードっていうの
が、きっと、それっぽく聞こえたんじゃないです
かね?
ど:あ、じゃあ、自分でってよりこれは誰かが聞いて、
青:いや、僕、ですけど、だからきっとその、部分が、
ど:あ、そうか!
青:何となく日本語として、浮かんできて、「最後はヌード」って言ったらじゃあ、
どんな内容かなぁと思って、考えて…で、こんな風になってしまったんだけど
(苦笑)
ど:(笑)なるほど。凄いでもね、詞の世界観が面白いなと思うんですけどね、
結構メッセージが、ね、陰に隠れてあったりとか、
青:どうですかね?
ど:やっぱり十年以上音楽活動してきて、まあそういった書きたい部分とかって、まあ
青山さんの中で変わってきた部分っていうのはあるんですか?
青:書きたい部分ですか…、だから、あのぉ、昔は今みたいにあのぉ、メチャメチャな
英語で、後から日本語を当てはめていくみたいなことで、ほんとに日本語は
蔑ろにしてて、もう、ほんとにぞんざいに扱ってたんですけど、最近ちょっと、
それじゃあいけないなあと思いはじめて、歌詞について凄く何か、こう、考える
ようになりましたよね。
ど:ああ、そうすか。
青:ええ。まあ、その、意味が、あるなしっていう問題じゃないですけど、なんか、
こう、グッと掴むワン・センテンスみたいなこととか、メロディで歌った時に
すごくグッとくる感じとか、そういうのを、なんか結構よく考えるようになって、
っていうのはあるかも知れないですね。
さ:うん。
青:なんか、伝わらないしあんまり、あのぉ無意味なことを、歌ってるだけだと。
(1/24 銀座でのライブの模様が2曲放送される:約1分半!!)
・GONE
・SO FAR,SO CLOSE
さ:青山さんが自分の音楽の中で、一番大事にしたいこと、とか大事にしてること
っていうのはどんなことですか?
青:えぇ…まあ、結局、曲作る時に、自分がグッとくるかグッとこないかみたいな
ところで、しかやってないので、やっぱり、あの、いつも、自分の中で新鮮な
気持ちで、作っていけるよう、に、していきたいと思ってますけど、大事な
ところって言ったら、
さ:自分がこう、グッ!ってくるかどうか、
青:そうですよねえ。そういうものはやっぱり、周りの人も絶対、いいと思って
くれるという、ことを信じて、やってきたと思っているんで、ええ。
ど:あとぉ、ねぇ、青山さんっていったらグランドファーザーズ
青:ええ。
ど:になってますけども、バンドと、ソロの違いとかって、何か、それもあります?
自分の中で変わったこととかっていうのは。
青:あぁ…そうですね、まぁ単純に、あの、ソロは、やっぱ自分一人に責任が、
ど:ええ、そうですね。
青:かかってきて、責任っつったら何かアレですけど、あのぉ…つまんなかったら
全部自分のせいな訳だし、バンドはね、やっぱり、あのぉ人のせいに(苦笑)
します(笑)
ど:(笑)これは俺じゃあなくて、ドラムじゃねーか?とか
青:そうそうそう(笑)そういうことを、いいつつ、
まあ、そういうことをいいつつ演る楽しさは、
凄くあったんですけど。やっぱり、一人の方が、
プレッシャーのようなものは、大きいですよね。
ど:楽しいですか?でもやっぱり一人の方が。
青:ま、あのぉ、何でも自分で演って、しまいたいと
いう欲求はねぇ、勿論、あのぉ、達成できます
けど、たまにそういうバンドの楽しさが、羨ま
しいなと思うことはありますね。
ど:恋しくなることもありますか?
青:ええ。
ど:こうメジャーデビューしてって、こういうことをまぁ、逆に今までの自分の中で
やんなかったことでやってみたいこととかってのはあるんですか?
青:どうでしょうねぇ…。そう、でも、気分的にこういう、あのぉ曲作って歌う、
シンガーソングライター的なものなので、そんなにあのぉ今思いつく新しい(笑)
試みは無いですけども、
ど:(笑)ねぇ。
青:割とあのぉ、一人の中に篭ってやることが多いタイプなんで、あのぉ、いろ
んな人の刺激を受ける、ような、ことが、やっぱこの先あればいいなとは
思いますけど。
ど:取り敢えずスタンダードに、やはり作っていって、
青:まぁやり続けるのが目標みたいなところが昔から、あるんで。ただ、あのぉ、
変な、変にこう、何かルーチンな感じに、繰り返しにならずに、毎回新鮮に
やっていければいいなとは思いますけど、ええ。
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