DJ Aoyama、蒲田に現わる!!
6月12日深夜、蒲田のクラブ「Studio 80(OTTANTA)」で行われた
イベント「"UNTITLED"Vol.2」に、伝説のルーツロックDJとして
カリスマ的人気を誇るDJ Aoyamaが登場、約40分間という短い時間
ながら、大いに観客を魅了した。
彼の出番は翌13日未明。シークレットゲストなのにもかかわらず
待ち構えたファンが大挙ブース前に詰めかける中、相変わらずの
飄々とした面持ちでレコードを回し始めた。
※当日の模様は、6/27クアトロライヴで配布される『dAb』誌上に
詳しく掲載される予定です。
1. START ALL OVER/SOUL SURVIVORS
60年代末に"Expressway to your heart"というヒット曲(名曲!
ブルースブラザーズもやってます)を出してるラスカルズに近い感じの
ブルーアイドソウルのグループの、これは74年のギャンブル&ハフ制作
によるアルバムから。当時メンバーだったニール・ラーセンのレズリー
無しのハモンドがイカス。
2. THE GHOST/FLEETWOOD MAC
もっとも売れてないころのマックですが、ボブ・ウェルチの気怠い歌が
私は結構好きでした。彼の"Ebony Eyes"をカヴァーしてみようかって
話もありますが、これには賛否両論が・・。
3. FANTASY/LEON & MARY RUSSELL
お二人の結婚記念アルバムより。しかし実はこのレコード、リオンの
数あるアルバムのなかでも、分厚いコーラスと太いシンセサウンドが
炸裂する名曲だらけの今こそ聞かれるべき超傑作。なんでCD化されん
のか不思議。
4. 東京ワシントンクラブ/井上陽水
まるっきりこのアレンジで何度か歌いました。中1のとき初めて自分の
お小遣いで買ったLP。
5. SI CHATOUILLIEUX/ROBERT PALMER
タテノリ・テクノビートにのってフランス語の歌詞をぶつぶつ呟く
パーマーとエイドリアン・ブリューの動物ギター。この頃の彼の
レコードってどこへ行ってしまうのかワカラン面白さがありましたねえ。
6. HARBOR LIGHTS/STEVE MILLER BAND
スティーヴ・ミラーは私のフェイバリットシンガーの5本の指に入る
人です。このだるーいコブシ回しがホントに肌に合うんですわ。
7. JUST ANOTHER AMBUSH/HEADS HANDS AND FEET
アルバート・リーが在籍していた英国のルーツロック派といえばよいか。
イギリスの同傾向のバンドに比べるとビートがきびきびしていて、もっ
ともザ・バンドやベター・デイズなんかに肉薄したグループではないかと
思ってるんですが。
8. MAY I BABY/PETER FRAMPTON
ぐっとソウル寄りになった'79年のアルバムより。これもサム&デイヴの
カヴァーでスティーヴ・クロッパーがギターを弾いたりしていて実に
いいノリ。でもニューウエーヴの時代にこの路線はちょっと難しかった
のか、この辺から彼の低迷が始まってしまったような・・。
9. LONELY AVENUE/JESS RODEN
かつてはニューオリンズ志向なども見せた英国の実力派白人ソウル歌手。
ドク・ポマス作の名ブルーズの独特な解釈が楽しい。ちなみにドク・
ポマスのトリビュート・アルバムではロス・ロボスも同曲をやってますが、
これまた強力な演奏です。
10. REINCARNATION/BOOKER T. & THE MG'S
アル・ジャクソンの死後、77年の再編アルバムより。ややフュージョン
的だからか決して世評は高くないようですが、完全にそうはなりきれない
独特のもったり感がたまらなくて、長年愛聴しているレコードです。