ブルーノート東京で行われた吉田美奈子さんと難波弘之氏(p)
 のデュオのレポートです。

 当日は2ステージ(18:00/20:30)の構成で、私が見た1st
 ステージはいきなり10分押し(お客の入れ過ぎが原因らし
 い(^^;)で、時間的にはバタバタしていたのですが、それ
 でも肝心の内容は実に素晴しい(ありきたりだけど、そうと
 しか表現出来ない)ものでした。

 #もしご覧になった方いらっしゃったら、2ndステージの
 #模様をレポートしていただけると有難いです。

(SET LIST) 1st stage(18:10〜19:30)【】内は収録アルバム名

 1.VOICE【EXTREME BEAUTY】
 2.PRECIOUS【SPELL】
 3.SHADOW WINTER【SPELL】
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 4.RAINY DAY【MONOCHROME】
 5.AIRPORT【MONOCHROME】
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 6.WHEN I FALL IN LOVE(ナット・キング・コールのカバー)
 7.明日に架ける橋(サイモン&ガーファンクルのカバー)
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 8.LIBERTY【EXTREME BEAUTY】Duet with 伊藤(羽田)征子
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 9.MIRACLE SHIP【KEY】
 10.DECEMBER RAIN【DARK CRYSTAL】
 11.PAVEMENT OF LIGHT【BELLS】
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 E1.TOMORROW(スリー・グレイセスへの提供曲)


 その場はセットリストを控えるので精一杯で、内容への
 細かい感想は、正直まだ整理がついていません。

 敢えて言ってしまうならば、単に歌詞が良いだけでも演奏や
 ボーカルが優れているだけでも「素晴しい音楽」とは言え
 ないのではないか、それらが有機的に結び付いてこそ初めて
 感動が得られるのではないか、というか、そういう音楽は
 極端な話、脳(理性)を経由せずに直接心(本能、生理)に
 響き、ここに書いたような能書きを考える前に心身が自ずと
 反応を示してしまうのではないか、というような、ある意味
 当り前なことを、ようやく今になって考えられるようになり
 ました(^^;

 純粋な意味における演奏やボーカルのインパクト、歌が発せ
 られる瞬間伝わる空気の振動、観客一人一人の息遣いも含め
 た所謂「場の空気」といったものが得られるのが、わざわざ
 言うまでもなく、パッケージのライブ(CDやビデオなど)と
 生で接することととの大きな違いです。ただ、バンド演奏と
 こういった簡素なスタイルでは、その得られるもの(「ヴァ
 イブ」と表現すればいいのか)のエネルギー量が圧倒的に
 異なる訳です。だから見終わった後はもう放心状態になって
 しまうんですよね。自分も含めて、終わって暫く誰もいない
 ステージをぼんやりと見つる人(笑)の多かったこと!

 ジャンルとかテクニックという部分を超越したもっとプリミ
 ティヴな意味での「ソウル」(文字通り「魂」。ローラ・ニ
 ーロやリチャード・トンプソンなどに感じるソウルと似てる
 とあらためて思った)がそこにありました。こちらの体調に
 も左右されるし、聴く側がある種試される(勿論アーティスト
 も試される)「踏み絵」のようなライブではあるのですが。

 見所は無数にありましたが、敢えて言うなら7.。
 原曲の持つ仰々しさのベクトルを逆手に取った大ゴスペル・
 バラードで、最早オリジナルと違う次元になっていました。