【Groove Dynasty 2001】NHKホール


 村上"ポンタ"秀一、林立夫を中心とした凄腕ドラマー5人にいろんな
 ゲストが絡むという趣向で、今年でもう3年目になる。縁あって去年の
 2回目から観ているが、去年はティン・パンの公式初お披露目が全部
 かっさらった感じ(あくまでも個人的には)だった。

 今年は、一夜限りの再結成というクライズラー&カンパニーも凄かった
 (あれを見てしまうと、葉加瀬太郎を昨今「癒し系番長」扱いしている
 のは非常にもったいない)が、その後登場した吉田美奈子がその注目を
 全部自分の方に引き戻した(ポンタのドラムをバックに"Left Alone"と
 「星の海」を熱唱)のはもっと凄かった。美奈子さんはアンコールにも
 登場し、いつもよりフェイク多めで"Liberty"を歌う。普段の彼女の
 ライブではバックコーラスが付かないのだが、今回はコーラスが完璧に
 彼女をアシストしており、その瞬間は荘厳でさえあった。

 MC担当(笑)のゴンチチと高中正義という異色の共演もあったが、ドタ
 バタ系のドラムにあのアコースティックな感じを合わせるのは、ちと
 難しかったように思う。実際、後半の高中ソロの方がピッタリだったし。
 あ、そういえば角松(敏生)もいたんだよなあ(苦笑)。あの面子の中
 ではかなり立場が悪いのは仕方ないところだが、「浜辺の歌」で嫌がる
 ポンタにスティーヴ・ガッドの有名なフレーズを叩かせる、というのは
 ちょっと面白かった(笑)。

 しかし、1曲目が"FOR WHAT IT'S WORTH"でエンディングが"Liberty"と
 いうのは、やっぱり、そういうことだったんだろうか。