1999.10.30.Sat.午後、ALTEC 604Eを入手しました。画像はこちら
といっても、買ったわけでも、もらったわけでもありません(拾ってきたのでも、盗んできたのでもありません)。
ま、それはおいといて、このユニットを使ってスピーカーを作ってもいいということになったので、これからいろいろ研究・検討して、どんなスピーカーを作るか考えなければなりません。
今までは、純正長岡派の名に恥じないように、ほとんど本に載っているとおり作ってきました。
が、今度はそうもいきません。
一寸先は闇状態ですが、これで当分楽しめそうです。
進展があり次第、このページに掲載していきます。
また、AVの達人の皆様からの貴重な御意見も賜りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
1999.11.24.Wed. カリメロさんから、604Eの後継ユニットにあたる、ALTEC 604−8Kの資料(STEREO SOUNDより)をいただきました。厚く御礼申し上げます。カリメロさんのホームページはこちら。
同日夜、カリメロさんから、604Eの資料もいただきました。JPEG画像通算6枚(526KB)をスキャニングしメール添付してくださいました。重ねて御礼申し上げます。
カリメロさんからいただいた資料により、いろいろ判明しました。
型式:同軸2ウェイ・フルレンジ
ユニット構成:ウーファー・38cmコーン型
トゥイーター・4.4cmコンプレッションドライバー+マルチセルラホーン
クロスオーバー周波数:1.5kHz
インピーダンス:8Ωまたは16Ω
感度:102dB/W/1m
最大入力:50W(ピーク)、35W(rms)
再生周波数帯域:20〜22,000Hz
最低共振周波数:25Hz
バッフル開口径:337mm(リアマウント)
外形寸法:直径389×D283mm
重量:15.3kg(ネットワーク含)
備考:ネットワーク付属プロフェッショナル用モニター仕様
そして、「充分に使いこなし、満足できる音で再生させるためには相当な力量が要求される」(別冊STEREOSOUNDいまだからフルレンジ1939-1997)より。
そして、カリメロさん曰く、「名機中の名機」と。 評論家の藤岡氏も604E使用のアルテックのスピーカーを使用しておられるとのこと。…ヤバイ。私に604E=豚に真珠…(?)
まず、やたら高価なものであったということ。
そして、果たして604Eの力を引き出せるスピーカーを作れるかということ。行く道は険しい…。
とりあえず、玄関ホールに転がしておいたのを、床の間に移しました。
↓
カリメロさんにつづき、Masaさん、FMファン・炭山さん、こばやしさん、から貴重な御意見をいただきました。御礼申し上げます。
1999.11.30.604Eは、どこからやってきたか、少々判明。
どこかのスタジオでスペア用に置いてあった604Eがいらなくなって、それを誰かがもらってきて、その人がいらなくなって、S氏がもらって、いくらか聴いたが、置き場所に困って(?)、私のところにやってきた、とのことです。
ほとんど未使用品状態ということです。
S氏が、「私にくれたのか」、「箱を作っていいということだけなのか」、その辺は曖昧の状態。冒頭の曖昧なもの言いは、そういう理由からでした。
1999.12.25.クリスマスパーティーにて
S氏の来訪。604Eは、私にくれたのではないが、使っていていいということでした。
で、初の音出し。
こばやしさんに教えていただいたように、座布団をのっけて。
CDプレイヤーとアンプは、604Eとはまったく釣り合わないモノ。運びやすい状態にあったから。
初めて出た音を聞いた瞬間から、「うワッ」「うワッ」とだけ声を上げるのがやっと。
スバラシイ!
この手のユニットの魅力に引き込まれてしまった方が多くいらっしゃる理由が一発でわかりました。
ピアノ曲、声楽曲を中心に、とっかえひっかえ聴いてみました。
非力なプレイヤーとアンプで、ユニットそのまま転がし状態ですでにこのレベルの音を出している…。
これが名機というものか…。
印象に特に残っているのが、「RACHMANINOFF PLAYS RACHMANINOFF Solo Works and Transcriptions」。1925-42の録音。こういう古い録音がなんとも味わい深い音で再生されました。この感触は初めて。
そうこうしながら、S氏と興奮してしゃべって、箱は自作でいくことを決意。米松合板で。
来年になったら、具体的に進めていきたいなと、強く思った次第です。
※この時の画像が入っているFDが行方不明です。発見次第、画像を出します。
1999.12.31.紅白歌合戦
クリスマスパーティーの時のまま、毎日音を出して聴いていて、大晦日を迎えました。
ウリナリも気になりましたが、紅白歌合戦見ました。途中でふと思い立って、604EからTV音声を出しました。んー、いい音。ゴージャスな気分で新年へのカウントダウンです。
2000.02.11.ラフ
昨年クリスマスに考え始めた方針に従い、頭の中でスピーカー像を形成していきました。そして、2月11日にユニット所有者のS氏が来訪したので、話を聞いたところ、私の頭の中にできつつあった像と近いモノだったので、S氏案に基づきラフスケッチしてみました。ちょっとラフすぎますが、だいたいこんな感じ。後面開放箱が基本で、壁との距離を調整することで最適な間隔が判明したら、スリットをあけて後面板をとりつけるかもしれない。バッフルは幅を狭くする。奥行きをはじめ、細部の寸法や角度などは、これから検討します。
なんともゆっくりとした進みかたですが、これから加速するかもしれません。S氏もそれを望んでいるようだし。