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中国古代に四方を守護すると信じられた四種類の空想的動物(四神、四獣)の一つで、炎の鳥の姿をしていて招福を意味する。道教の最高神・三清の一天であり老子の神格化と言われる太上老君(たいじょうろうくん)の前側を守護するとも言われる。 東西南北を司る四神のうち南の方位を司り、夏(朱夏)を表す。万物の基本となる五行思想においては火の属性を持つ。風水においては火焔のような三角形で見立てられ、また地相では南方の汚地で示される。 梧桐の木に棲み竹の実だけを食べると言われ、竹が実を結ぶ六十年に一度だけ人間界に姿を現すとされる。鳳凰とよく似た性質を持っており、しばしば混同される。 中国の天文学における二十八宿のうち南方の七宿が全体として鳥の形をしていると考えられたため、これを「朱雀」と呼ぶこともある。 「シュジャク」「スサカ」と呼ばれることもある。また中国語では「ヂューチュェー」と呼ばれる。 |