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ギリシア神話に登場する神々の伝令で、智恵・雄弁・商業・窃盗・魔術・相撲・医術・発明・競争・富など様々の要素を司る。主神ゼウスとプレアデスの一人マイアの息子である。死者の魂を冥府に案内し、魔法で睡眠と夢を操るともされる。 生まれて間もなく揺りかごを抜け出して兄である太陽神アポロンの牛を盗み出したことから盗賊の守護神とされるが、和解して自分が亀の甲羅から作り出した竪琴を贈る。アポロンから竪琴と交換にもらった先端に二匹の蛇が巻き付いた有翼の杖カドゥケウスと、有翼のサンダルと帽子を持つ。カドゥケウスに備わった伝令の力と、サンダルの飛行能力で神々の伝令を勤める。またシュリンクスという笛の発明者でもあるため、アポロンと並び音楽の神ともされる。 英雄ペルセウスのメドゥーサ退治を知恵の女神アテナと共に支援し、有翼のサンダルを貸し与える。また悪戯好きではあるもののゼウスには忠実で、行動を支援する。 豊饒多産を祈って立てられた石柱「ヘイマイ」が起源であると考えられており、このため道路や旅人の守護神ともされる。 |