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ケルト神話に登場する半神半人の英雄で、赤枝騎士団の最上の戦士。ダヌー神族の光明神ルーグとコンフォヴォル王の妹デヒテラの息子であるとされる。 幼名はセタンタであったが、幼い頃に鍛冶屋のクーリンの番犬を素手で殺したため「クーリンの猛犬」の意味を持つ名前「クー・フーリン」と呼ばれ、「犬の肉を食べない」というゲッシュ(ケルトの誓言・禁忌)も課せられる。またもう一つ「自分より身分の低い者からの食事の誘いを断らない」というゲッシュも課せられていた。 「影の国」の女王スカアハに武術を学び、魔槍ゲイボルグを授かる。影の国の女戦士オイフェとの間に息子コンラを儲けるが、それと知らずに一騎打ちを行い彼を殺してしまう。戦いの女神モリーアン(モリガン)の愛を拒んだため様々な妨害を受けるが、最後には守護を与えられる。コノートの女王メイヴとの戦いの中で自らゲッシュを破り最後はゲイボルグに貫かれて絶命するが、石柱に自分の体を縛り付け最後まで倒れなかったと伝えられる。死後はモリガンの加護により妖精の騎士となる。 「ク・ホリン」「クー・ハラン」「クークリン」などと呼ばれることもある。 |